日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

アキレスへのアプローチ

2018-10-08 11:09:38 | マスターズ陸上(オス)
大迫傑選手がシカゴマラソンで日本記録、しかも2時間5分台という驚くべきタイムを出して、ランナー興奮の朝。
気持ちの上では2000年のシドニーオリンピックで高橋尚子選手が、この上ない笑顔でゴールテープを先頭で切った翌日に似ています。
代々木公園を走るランナーが普段より多く見えてしまうのは多分私の勝手な思い込みで、体育の日であることを思い出すのですが、自分のランニングに見えない前向きの推進力を感じるのは確かな事です。そして間違いなく、思い出すのも難しいくらいの久方ぶりに、自分の期待する思うがままの動きで公園一周を走れたのは、
大迫選手のニュースばかりではない、今日に至るいくつかのアプローチがあったからなのです。

全国マスターズ陸上競技大会、5年連続出場の努力賞でしか納得できなかったあの日の前後から、
運動に関するアプローチはいささか混乱というか、とっちらかった悪食のような様相です。

テレビのショートコンテンツでネットにも話題になった『みんなで筋肉体操』を毎夜4日分YouTubeを流しながら自宅で繰り返し、
ヒラメ筋と腓腹筋をヘロヘロになるまでほぐし、
経絡の鍼治療でアキレス腱を専門に治すと断言する学芸大の治療院に出かけ、
ストレッチも静的、動的何でもござれで取り組み、
痛みが少なくなるとトラックに出て、
2日と続かずアキレス腱はストライキを再開するのでした。


それが昨日、友人の紹介で診てもらった整骨院の先生が、腱のズレというこれまでにない見立てにより、くいっといじると、痛みは減り、固まっていたシコリが滑り始めたのです。
不思議な変化ですが、まだ私は慎重です。
昨日はランニングはもちろんアキレス腱を使う運動は控えた、加圧トレーニングだけにしました。
体幹もしっかり使って、一晩様子を見ようというわけです。

そして朝、少し気分は低下しました。
昨日までと同じく、アキレス腱は伸縮性なく、足首を固めたままでしか歩くことができません。
朝ごはんを用意して、新聞を取りに行って、ほぐれるまでには時間がかかります。患部を指でつまむと、ズキッと痛みが走ります。
でも、痛みと違和感がありながら、どこか昨日までと感覚が違います。何となくですが、歩いた時に左足の着地感がしっかりしているのです。

古い緑色のターサーを履き、久々の代々木公園に出かけ、動的ストレッチに時間をかけてから走り出しすと、一歩めから幸せでした。右足を軸足に左足の一歩目がしっかり踏み込めたのです。
アキレス腱の痛みは、脚の位置が狂っていたことにも原因があったのでしょう。
着地した時の微修正も必要なく、設置時間も瞬間短くなったようです。
サイクルが良くなると、腿の返しや膝のコントロールにも余裕が出てくる、そして冒頭のリポートへと続きます。

心地よく走ったら、ケアも時間をかけないと元の木阿弥なんですが、
今日は正午から国立劇場に行く予定になっています。
9月に歌舞伎座で見た『俊寛』で気になっていた清盛のお話が、
『平家女護島』の通し狂言として上演されています。


入場しようとチケットを出したら、実は昨日の席だったというハプニングも、無事当日券を手に入れて席に着きました。

清盛あっての俊寛。六波羅と鬼界ヶ島、そして敷名の浦に場面をとった三幕を二階の1列席で見渡す大観望で堪能しました。

余韻に浸りつつも、芝居意欲が湧き上がり、30分後には有楽町へ移動して、『食べる女』のキョンキョンにも会いに出かけたのでした。
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