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日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

金沢走り二題

2018-05-02 12:29:42 | 旅行記
山中温泉ですっかり湯だち安らいだ後は、



白山から流れ出す手取川の扇状地入り口の高台にある、というブラタモリ心を誘発する神社に参った後、



これまた神社のような建物の、金沢西にある『まいもん寿司』で能登海の幸を頂き、
さあ走りましょう。



西部緑地陸上競技場に車を置いて、公園内を重いお腹を抱えて二人でジョギング。
芝生が悠々と広がっていたので、
少し馬のようなギャロップで、
jumpのための筋肉も刺激しました。

市内のニューグランドホテルにチェックインして夜の街をお散歩。東茶屋町です。



昼の回転寿司で、甘海老、ガスエビ、首折れイワシなど10皿+ノドグロあら汁でお腹はそれほど余裕もできず、夜はさっぱりを目指します。



香林坊あたりで彼女が検索して見つけ出した、ラーメンバーです。
『aburi』さん。
市内の他のラーメン屋さんが八時で閉店して閉まっていたから、という理由もあります。



これがもう、大当たり。
優しい透明なスープはノドグロ煮干しでとったそうです。
疲れた胃と体に染み込む滋味で、
まもなく恵比寿に支店を出すという『aburi』さんに拍手を送るのでした。

↓意味なく、インサート。
宿の近くで見つけた菊桜が艶やかに咲く百万石。



二万歩歩いてぐっすりお休みした翌朝は、金沢城の周りをランニングします。



元々出丸の地だったという尾山神社からお堀に入り、ぐるりと一周して、
少し脚のスピードを落として城内の史跡巡り。
50間もある倉庫役の櫓や二の丸、
そして本丸跡など。





一時間程汗をかいて、
朝はホテルバイキング。
ポイントは五郎島金時の大学芋!



チャージは完了、さて四日目の観光に出かけます。

山中温泉は山の中

2018-05-02 07:30:00 | 旅行記
芸のないタイトルですが、鶴の仙人が舞い降りる峡谷と言われる名の付いた川に面した温泉宿に泊まると、そんな気持ちに浸ることができます。



しかも、緑萌え出る頃、森のさんざめきが目に耳にと降ってきます。



下駄に浴衣で散歩する、
緑の元には雪解けの川
の趣です。
本を読んで温泉に入り、ちょいとぶらりとしたらおいしいご飯、
そして早めに寝てしまう最高の贅沢を頂く山中温泉の一日です。



森に人の心をあむ『あやとり橋』

丸岡城がきっかけでした

2018-05-01 06:50:54 | 旅行記
そもそも福井を旅の目的地にした最大の理由が最後になりました。



1576年に柴田勝豊が建てた、二層三階のお城です。
日本に現存する昔のままの姿を残す12の天守閣の内でも、日本最古のものです。
昨年の旅行で宇和島と松山に出かけたのも、12の現存天守閣を登ろうと思ったから。
今日の丸岡城で10閣目の参籠となりました。



福井震災で倒壊したものを建て直した望楼部の天井の木組みです。



最上階の床面積は12畳あるかどうかという所でしょうか。
城に籠もって戦うというより、支配の象徴だと思われます。



もちろん風景は最高!
残るは備中松山城と丸亀城となりました。

9.98スタジアム

2018-05-01 06:29:53 | 旅行記
福井で9.98に行こう!と彼女に言ったら、『眼鏡屋さん?』答えてくれました。
良い推察ですが、それは999.9と書いてフォーナインと読むらしい眼鏡チェーン店の事でしょうし、
眼鏡といえば福井は鯖江というのも分かります。
しかし、小数点の位置をもう一度見直して、単位は秒としてコノスウジヲ見直すとどうなるのか?
答えは



この建物は何でしょう。



福井陸上競技場です。
ここが9.98スタジアムと呼ばれています。そのきっかけは、去年の秋。陸上のインカレでした。



東洋大の桐生選手が日本人で初めて100メートル10秒壁を破る、日本記録『9秒98』を打ち立てた競技場なのです。

福井の宿から車で10分、
聖地詣でをさせて頂き、ついでに隣のサブトラックで彼女と走って参りました。
彼女は10周、
私は短距離走です。
スパイクも持ってきているので、
久しぶりに300メートル+200メートルの全力走、
聖地のパワーで乗り切りました。


福井ご飯

2018-04-30 07:52:01 | 旅行記
福井の旅で食べるご飯は三回、朝昼晩が一度づつですから、大切に慎重に考えなければなりません。

一食目の昼は、希望の店には入れませんでしたが、長年期待していた『越前おろしそば』をグワシと頬張り、辛み大根と粗挽き蕎麦の野性味溢れる格闘を口の中で観戦しました。

二食目の夕飯は、福井市内で探します。
昼と同じく越前の名を冠する越前ガニが頭に浮かびますし、
七時を過ぎて繰り出した、日曜日で閉まっているシャッターにも、
赤い甲羅に長い足のにくい奴が、
こちはカニの地と主張しています。
とはいえ春四月にカニを採ることの出来る漁師はいません。
というわけで、季節を問わない福井の名物には、越前ではなく欧州の名が冠されています。



『ヨーロッパ軒』は洋食屋さんです。
閉店20分前なのに20人は待っています。大人気なのは、ご当地名物ソースカツ丼の発祥地だから。



箸で摘まんで噛み切れる程よい厚みのトンカツは、
細かい粒子のパン粉を後を曳かずに旨味だけ残すような、ソース界でいえば微糖の甘味で、
煮物に馴染んだ日本人の口に馴染む洋食に仕上がっています。
肉三枚とどんぶり飯、力飯ですなぁ。



福井最後の朝ご飯はホテルのバイキング。
ご当地を大切に、朝もおろしそば!で締めました。



時代はダイナソー

2018-04-29 19:19:57 | 旅行記
永平寺では仕上げに『典座』様の、命を頂く食の心を説くビデオまで見て、タップリ2時間過ごし次の目的地へ向かいます。



ダイナソーです。



福井県立恐竜博物館です。
勝山市は古生代の地層が現れているので、化石の発掘調査地として日本でも有数の場所。
一度来たいと思っていた博物館の一つです。



入り口は三階、展示は一階から始まるので、まずはエスカレーターで下降しますが、
これも時代を遡る感じを出す演出でしょう。



まずは恐竜の歴史を学びます。
セカイカクチノ恐竜化石のレプリカが所狭しと並ぶので、
ぐるりと古代生物の囲まれて、
なんとものび太の恐竜探検記な雰囲気です。

お客の大半は小さな子供を連れた家族連れ、嬉しそうな声が響くのですが、
ここにもある演出が。



実は建物の形が恐竜の卵のようなドーム型で、
声が何重にも反響して木霊となります。
映画やテレビのの異次元もの演出で良くやるパターンですが、
子供がとても楽しそうに上げる声が尾を引いて聞こえてくると、
時代をさかのぼった空間にいる感覚になるのです。
他にも様々なアイディアを、館内で楽しむことができます。



レストランのメニューは恐竜になぞらえたものが一杯です。
アイスココアにはザウルスのアート。
食べませんでしたが、ハンバーガーはバンズが恐竜の足形だそうです。

外に出れば、



恐竜登り、もうすぐ端午の節句ですものね。

ああ疲れた、



座るベンチの隣には恐竜博士。
こちらも遊んで



イグアナの変性ですが、まあ進化の一つと言うことで。



展示を作り上げた方たちの努力に敬意を表するのに十分な2時間を過ごした私たち。
日も随分低くなって、
福井駅近くの宿に入るのが、
六時半になってしまいました。




永平寺で変わったのか?

2018-04-29 17:09:47 | 旅行記
曹洞宗大本山永平寺。
ゆく年来る年で、小学二年生の時に画面で見たのが最初のように記憶してます。



杉の巨木を仰ぎ見る石階段の参道。雪は一部にだけしか残っていませんが、十分に敬虔な心になります。



七堂伽藍を巡らせて頂きます。
仏堂、法堂、僧堂などなど。



斜面に立つ仏殿はやはり階段でつながれています。



修行中の僧侶が、この階段を雑巾で丹念に拭き上げるシーンを何度か見ました。
滑りそうなほどに良く磨き上げられています。



参加しようと思っていた坐禅は、
法要の関係で今日は不催行とのこと、残念。
でもそのおかげか、
堂内のあちらこちらで、何かを運んだり、幕を畳んだりするお坊様の姿を拝見して、
修行の地の感を強く記憶したのでした。



それにしても、緑のグラデーションが空まで続く、
心も晴れる参拝です。




禅に向かう旅

2018-04-29 11:50:11 | 旅行記
今年の大型連休はテーマ型の旅行です。
初日は金沢駅からレンタカーを借りて永平寺へ向かいます。

テーマは禅、なのですがまずは精進料理から。
でも数ヶ月前から調べていた『けんぞうそば』は、開店30分後の到着では話になりませんでした。



2時間待ちといわれて諦めて、永平寺参道沿いの『りうぜん』さんへ入りました。
藤棚が嬉しいお出迎え。そう言えばこの季節の旅行では、しばしば各地で藤のカーテンをくぐります。今日は快晴、色が降り落ちます。

 

お寺由来のゴマ豆腐と、越前おろしそば。





辛い大根を太い野趣あふれた蕎麦が受け止める、イメージを持って口に蕎麦を運びます。

大盛をあっさり平らげて、心は穏やか。
いよいよ永平寺に向かいます。

尾張名古屋に遊ぶ

2018-04-08 19:47:35 | 旅行記
仕事を終えた金曜日夜に名古屋に来ました。



崎陽軒のシュウマイ弁当に焼き鳥三本をご褒美に新幹線で一時間半。
品川駅は随分食べ物屋が多くなりました。

名古屋に来たのは、
御園座のこけら落としと、高麗屋襲名披露口上の見物です。





私が見たのは昼の部。
寿曾我対面が一幕。
そして籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)。
演目の間に、二代目・松本白鸚と十代目・松本幸四郎の襲名披露があります。
様式美を演じる役者たちが、口上になると少し落語家のようなギャグを入れながら、
代を継ぐ高麗屋の二人を寿ぐのが
微笑ましくありました。

ちなみに新生御園座は、なかなか細部に凝っていて、
幕の内は『膝のせ弁当』と言って、幅30センチ位の、座った膝上にジャストサイズの大きさでした。





芝居が終わった後は、
尾張徳川家の威勢を知るべく、徳川美術館を訪ねました。





江戸期の国宝や重要文化財が多いのは、やはり徳川御三家です。
輿入れ道具の見事な蒔絵とか、
源氏物語絵巻とか、
見ものです。
閉館時間一杯まで、楽しませて頂きました。









冬の晴れ間は何という

2018-02-25 11:50:08 | 旅行記


一転の青空は、昨日の吹雪が敷いてくれたパウダースノーが、片栗粉のような小気味よい音を上げて、滑りを堪能させてくれます。

風景を鷲掴みにする、言葉の心の師匠だった金子兜太先生なら、
この冬の得難い好天を何と詠むのか、
言葉にできない私は天を仰いで問うのです。