徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

世間は正直ですな - 数字は語るよ

 世の中、数字が全てではないとは言うものの、やはり業界・公私・老若男女を問わず“数字”は気になるものです。

航空会社経営としては、「搭乗率」は経営計画上重要な数字であるのは今更言うまでもありません。

掟破りの「たら・れば」ですが、ずさんな整備体制が叩かれたあの一連のことが無ければ、あるいは明るみにならず闇に葬り去られていたならば、この初便は相応の「搭乗率」になったことでしょう。
少なくとも一般的な採算ラインと言われる60%は上回ったのではないかと思われます。

やはり一万円ポッキリでも、国交省の専属チームが集中監査を実施中での条件付認可されたキャリアは敬遠された、と言うことですな。

(不適切発言)
「一万円ポッキリ」は結構ですが、その結果、大事なところ(機体構造部とかパイロンとか脚とか)がポッキリいってしまったらとんだ災難ですからね。


流石は道産子、同じ Boeing767 でもエア・ドゥの方が好いってことでしょう。

余計なお世話ですが、某社長さんのコメントも少しばかり動揺している様でなかなかユニークです。
凝縮されたコメントですから、少しばかり補っておきましょう。

『夏季の利用者は[「羽田~新千歳」全体のパイで見れば]多く、搭乗率は心配していない[し、それどころか今はとても搭乗率など気にはしておられない。会社の体制立て直しが急務であり、下手をすると夏季には撤退する可能性もゼロではない]。(エア・ドゥより座席数が多いため)[満席になれば]搭乗者は多い[し、その分お客様には窮屈を強いることになるが、結果として安全性には問題ない]』


スカイマーク新千歳―羽田が就航 安いのにガラガラ (朝日新聞) - goo ニュース
 年間900万人余りが利用する国内一の基幹路線・羽田―新千歳線に28日、スカイマークエアラインズ(東京)が就航し、第1便が午前8時22分に新千歳空港に到着した。普通運賃は大手の約3万円に対し格安の1万円(6月3日から1万6000円)。しかし、他社の値下げや既存路線の運航トラブルが響き、第1便は空席が6割を占めた。

 同路線は全日空(ANA)、日本航空(JAL)、北海道国際航空(エア・ドゥ、ANAと共同運航)の3社が分け合ってきたが、スカイ社参入で座席供給量が2割増え、各社は猛烈な値下げを始めた。大手2社が前日購入割引を最安値1万4500円(3月までは2万4700円)、エア・ドゥは当日も買える道民割引を9500円(同1万9400円)にするなどしている。

 修理期限を過ぎた機体を運航させるなどした不祥事も影響してスカイ社の連休中の予約率が54.6%にとどまる一方、エア・ドゥは同期間中の予約が前年を1万人上回って、予約率は92%(前年同期比23.4ポイント増)で過去最高。

2006年 4月28日 (金) 14:35
寂しいスカイマーク第1便、新千歳発の客は46% (読売新聞) - Yahoo! ニュース
 スカイマークエアラインズ(東京)の新千歳―羽田線が28日、就航した。1日10往復20便を運航する。

 片道1万円の破格の運賃で顧客確保を狙ったが、他路線での整備ミスが相次いだこともあり、新千歳空港からの第1便の搭乗率は46・0%にとどまった。

 道内在住者などを対象に9500円の価格を設定した北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市)の新千歳発の第1便はほぼ満席で、明暗を分けた格好。

 大型連休期間(4月28日~5月7日)の予約率(21日時点)も54・6%と、エア・ドゥの92・0%、全日空(71・2%)、日本航空(67・2%)と比べると、一番低い。

 スカイマークエアラインズの西久保慎一社長は、低い予約率について「夏季の利用者は多く、搭乗率は心配していない。(エア・ドゥより座席数が多いため)搭乗者は多い」と話した。

(読売新聞) - 4月28日13時56分更新
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