徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

風防にはひびも入りますよね - 頑張れSNA

 高度1万メートルもの上空を対気速度800km/h前後で頻繁に飛んでいて、風圧をもろに受け、雨・あられ・雹にもさらされ、火山灰や黄砂などの細かい粒子により傷だって付くのですから、そりゃぁ経年で“ひび”だって入りますよ。

登録記号が不明なので何とも言えませんが、SNA:スカイネットアジア航空の初便の就航は平成14年8月1日です。今でこそ Boeing737-400 6機体勢で運用していますが、就航当初は JA737A, JA737B [登録は同年2月]2機のリース機で運航を開始しました。
※今の機体も全てリース(機体製造年は1992~8年)です。

SNAは就航路線も限られてますし、機体間で飛行サイクルもばらつきが少ないでしょうから、時期同じくして“ひび”がはいる事だって有り得るでしょう。

それに、Cockpit の窓(前面のそれは Windshield:風防って言います)は記事にもあるように5重構造で、厚さ1cmを超えるガラスを2枚、間にビニール層を挟み積層し、一番外側には厚さ数ミリの強化ガラス、強化ガラスと2枚の積層との間にもビニール層が挟まり計5層となっているので、一番外側の強化ガラスに“ひび”がはいっても、それで風防がすぐに壊れることはありません。
(むしろ、ひびが雲の巣状に全面に広がり、視界を妨げる事の方が安全性上は厄介でしょう)

それを、さも危機感を煽るように また なんて修飾語つけちゃって。
無知(+最近老眼進行気味)な小生は、記事の見出しだけ見たときは「またひび」っていう生き物がいて【「猫に木天蓼」の木天蓼という植物があるのだから「またひび」だってあるかもしれないと思った】、それが Bird Strike よろしく窓にぶつかったのか、と思ってしまいました。

このところ、国交省が他所様に出入りしているから気が引き締まっているのかもしれませんが、以下の プレスリリース などを見ると、「おぉ、Proactive に動いてるねぇ」と感心した次第です。
欠航便について(4月4日~5日)

スカイネットアジア航空株式会社(本社:宮崎県宮崎市 代表取締役社長:藤原 民雄)は、下記の対象便に関しまして、機材のエンジン不具合、および機材繰りのため欠航といたしましたので、ご報告申し上げます。

当該機(ボーイング社製737-400型機)は、4月3日(月)17便として熊本空港へ降下中、左エンジンの不具合を示す警告灯が点灯しました。点検した結果、詳細な検査が必要と判断し、当該エンジンを交換することとしました。

ご予約をいただいておりますお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
この4月からは羽田の第2ターミナルへお引越しをして、“引越し貧乏”(大変失礼)のところに出費がかさんで大変でしょうが、頑張って下さい。


SNA機、コックピットの窓にまたひび (朝日新聞) - goo ニュース
 18日午後5時半ごろ、四国上空を飛行中の長崎発羽田行きスカイネットアジア航空(SNA)40便のコックピットの窓ガラスにひびが入った。機長が運航に支障がないと判断して飛行を続け、午後6時55分に羽田空港に到着した。

 SNAによると、機体はボーイング737―400型機で、副操縦士側のフロントガラスに約20センチのひびが入った。窓は5重構造で、ひびは外側の1枚だけという。

 SNAでは11日にも宮崎発羽田行きの同型機のフロントガラスにひびが入るトラブルがあった。運航統制室は「原因はいろいろ考えられ、解明には時間がかかりそうだ」と話している。

 ガラスの交換作業で、18日の羽田発宮崎行き1便が欠航した。

2006年 4月18日 (火) 21:32
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