徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


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いよいよ本邦でも CAT IIIB

 近くの桜は一部散り始めているものの、未だお花見はできる状態であるのですが、横浜地方気象台が以下のように言っておりますので桜の観賞は明日かな。きょうの荒れる天気で花が散ってしまわなければ良いのですが....。
天気概況
平成18年4月8日05時00分 横浜地方気象台発表

神奈川県では、8日昼前から南西の風が強まり、波もやや高くなるでしょう。また、昼過ぎから雷の発生する所がある見込みです。強風、高波、落雷、突風、降ひょうに注意して下さい。
 日本海には、上空に寒気を伴った低気圧があって、南東に進んでいます。

 現在、関東甲信地方はおおむね曇で、長野県の一部で雨が降っています。
 
 神奈川県の今日は、寒気を伴った低気圧が本州付近を通過する見込みです。このため大気の状態が不安定となり、晴れで時々曇りですが、昼過ぎから雷を伴った雨の降るところがあるでしょう。

 明日は、移動性の高気圧が本州付近を覆ってくるため、晴れるでしょう。

 神奈川県の海上は、今日は、急に波がやや高くなってでしょう。船舶は、注意して下さい。明日は、初め波がやや高いですが、次第に多少波がある程度となるでしょう。
さて、となると晴耕雨読ではありませんが、きょうは Airway Manual の差替えかな。

これまで何度か紹介してきた ILS CAT III ですが(一例:「CAT IIIb - 降りた後も大変」など)、来週4月13日(木)日本時間午前零時から釧路・成田・熊本の三空港で、いよいよ RVR (滑走路視程距離)が100mまで対応した CAT IIIB (カテゴリー3B)の運用が開始されます。

これら三空港共に、これまでも RVR 200mまで対応した CAT IIIA が運用されていましたので、今回の改訂では1ランク上の CAT IIIB となり、RVR の最低気象条件が100m縮まった?ことになります。

高速道路を走行された方は経験があるかもしれませんが、所々に設置されている車間距離注意喚起を促すための距離表示看板、あの100m先は見えない状態で対地速度時速200キロ前後で進入してきて着陸するのですから、凄いものです。

航空機側の自動着陸システムと接地後それを解除して滑走路上を直進維持して減速するパイロットの技量もさることながら、誘導電波の擾乱を防ぎ、ILS Protected Area へ侵入させることなく SSP: Special Safeguard and Procedures 体制を維持する地上のご苦労もいかばかりかと想像されます。

先日の投稿にあったように、お牛様が逃げ出して徘徊するような事態が CAT IIIB の気象条件下で発生したら、即刻 Runway Close ですね。



【以下、三空港 CAT II & III Approach Chart 掲載予定スペース……掲載済】

KUMAMOTO, JAPAN
No.1 ILS Rwy 07 CAT II & III
RJFT/KMJ 11-1A 7 APR 06
TOKYO, JAPAN
ILS Rwy 16R CAT II & III
RJAA/NRT 21-2A 7 APR 06
KUSHIRO, JAPAN
VOR DME ILS Rwy 17 CAT III
RJCK/KUH 11-1A 7 APR 06
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