徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

辞めていく奴に訓示されたくは無いわなぁ

 疵口に塩をすり込みたくはありませんが、もう辞めることが決定している今や死に体の奴が訓示するとは滑稽この上ありませんな。

確かに現時点でのポジションからすると、訓示してもおかしくはないのでしょうが、引責辞任するお方から「安全は企業存立の絶対的な基盤」と虚しく言われる(あなたが口先だけで心からそのように考えておらず、現場の声を無視してコストダウンの為に安全を切り捨ててやりたいようにやってきた結果が今日な訳でして、率先して改悪の先頭に立ってきたトップから-たとえ「おわび」を含んでいても-挨拶されるのは、そりゃぁ新人さんは初日からモラールが低下するというもんです)よりは、次期社長が決意を新たに訓示する方が新人さんにはありがたみがあると思うのですが....。

さらに、現場無視でやれコストダウンだ、賃金カットだと好き放題やってきたから感覚が麻痺しているのでしょうね。
 

安全は何より大切な最大のサービスだと


きたもんだ。

安全はサービスだと頓珍漢なことを考えているから、そこにコスト意識が入り込み、ひいては“安全”をコストパフォーマンスで考えるようになってしまうのですよ。

航空会社にとって“安全”とは絶対揺るぎがあってはいけないものであり、“サービス”とは全く次元の異なるものなのですよ。

こんなこったから、ONE World (JALが加盟を表明している航空会社のアライアンス)の OCCC: oneworld Cockpit Crew Coalition (ワンワールド運航乗務員連合)の議長から、

Mr. Toshiyuki Shinmachi
JAL Group CEO,
President.
 (中略)
Dear Mr Shinmachi,
 (中略)
 We cannot endorse JAL becoming a member of te esteemed oneworld alliance while JAL's management defiantly chooses to ignore a Court Order regarding onerous working conditions JAL has imposed on its flight crew members.
 (以下略)

などというお手紙を頂戴してしまう訳ですよ。

OCCCは、業界で尊敬されているワンワールドへJALがその一員となることを支持する事はできません、とさ。

まっ、辞めてゆく方に今更何を言っても無駄ですが....。


新町社長、相次ぐトラブル「おわび」 日本航空入社式 (朝日新聞) - goo ニュース
 整備ミスや運航規定違反、人事を巡る内紛などが相次ぎ、国土交通省から昨年事業改善命令を受けた後もトラブルが続く日本航空(JAL)でも3日午前、入社式があった。

 グループ企業のひとつである日本航空インターナショナル(東京都品川区)の入社式では、新入社員130人を前に、グループ最高経営責任者(CEO)も務める新町敏行社長が「安全上のトラブルや社内事情に関する一連の問題に不安を抱いたのではないか。みなさんに心よりおわびしたい」と切り出した。

 「安全は企業存立の絶対的な基盤。安全は何より大切な最大のサービスだと意識の中心に置いて業務に取り組んで欲しい」と危機感をにじませた。

 新入社員を代表して宣誓した丸山一樹さんは「お客さまや社会から厳しい目が向けられているが、安心と信頼を取り戻す原点の年にしないといけない。御巣鷹の悲劇を二度と繰り返さないように、全力を尽くしたい」と語った。

2006年 4月 3日 (月) 11:51
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