徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

そもそもOMが存在するのか疑問

 酒気帯びで操縦することを禁じているのは、何もインドだけではありません。

本邦においても、各社(乗務ダイヤ)出発予定時刻から12時間前に遡ってそれ以降の飲酒、指定された種類の薬の服用もOM:Operation Manual により禁じられています。

よって、その規程に違反して飲酒してしまうと、昨年の大型連休中の青社のように、「すまん、飲んでしまいました。交代要員をお願いします。」ということで、羽田に出社スタンバイしていたクルーが自家用車で真夜中の高速道路を秋田までぶっ飛ばす、という 驚愕のイレギュラー対応 となってしまう訳です。

青社さんは、昔ハノイでも寝付けないからと寝酒をして、そのまま夜空港まで来たものの、ディスパッチで「ありゃ、飲んでるでしょ」となって、当該便が大幅に出発遅延したこともありましたね。

JCABのチェッカーを後ろに乗せて、舟をこいでしまったキャプテンもいらっしゃったし、青社には“武勇伝”がありますな。

閑話休題、この酒気帯び、エア・デカンにはOMが存在するのか、と疑ってしまうような事態であります。
これで、当局が抜打ち検査を実施していなかったら、ディスパッチも同乗のクルーも酒気帯びを容認し、そのまま飛んでしまったということでしょうか。
恐ろしい話です。

偶然かもしれませんが、エア・デカンの垂直尾翼のマーキングが良いですねぇ。

ブルーの円形の部分に、「STOPザ酒気帯び乗務」とでも書いたら、外部点検中に多少は抑止効果が出るのではないでしょうか。

Air Deccan A320


『1枚しかない制服を洗濯に出したためにTシャツで操縦席に着こうとした』

も笑えますね。

カジュアルな服装でコックピットに納まるとは、さながら Boeing 社のテスト・パイロットのようです。

昔、プロ野球オールスター・ゲームで(広島市民球場だったかな)、延長戦に突入し、ピッチャーが足りなくなり、その日登板予定では無かったGのM投手が練習用のTシャツでマウンドに立ったことが想い出されます....。


インドの格安航空、酒気帯びで操縦しようとしたパイロットを処分 (ロイター) - goo ニュース
 [ムンバイ 12日 ロイター] インドで、乗客約100人を乗せた旅客機を酒気帯びで操縦しようとしたパイロットが停職処分になっていたことが分かった。当局者が12日、明らかにした。

 ムンバイ空港では11日、当局が抜き打ち検査を実施。その結果、1枚しかない制服を洗濯に出したためにTシャツで操縦席に着こうとしたパイロットの例など、航空各社で数件の軽い安全基準違反が判明した。

 基準に違反した者の大半は警告を受けるにとどまったが、酒気帯びで業務に就こうとした同国の格安航空エア・デカンの外国人パイロット1人は、処分が必要とされた。

 エア・デカンの広報担当者は、ロイターに対し「酒気帯び検査の結果、アルコール濃度が規定水準を超えていたので、このパイロットを停職処分にした」と述べた。

 インドの航空規定では、パイロットは操縦前12時間の飲酒を禁じられている。

2006年 4月13日 (木) 12:46
Comment ( 2 ) | Trackback ( 0 )