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零戦よ永遠に!

映画『永遠の0』が21日から公開され、
早速2日目の日曜日に
レイトショーを観てきた。



僕は昔から太平洋戦争をテーマにした
映画にとても興味がある。
戦争で負けた日本は、
太平洋戦争の話になると、
どうしても悲壮感が漂い、
必然的に後味の良い作品も多いが、
戦争の悲惨さ、残酷さ、無情さが
目立つ作品が通常である。
終戦記念日の夏頃になると、
『蛍の墓』や『二十四の瞳』を
つい思い出してしまう。

戦争関連の映画では、原爆を取り上げたもの、
戦艦大和ものや、真珠湾攻撃、
硫黄島やミッドウェイでの戦いに
スャbトを当てたものも実に多いし、
やはり、どうしても“特攻隊”には
触れずにはいられない。

今回の『永遠の0』はまさにその名の通り、
零戦にまつわる作品であり、特攻隊
をテーマにした映画だ。
今年はジブリの『風立ちぬ』といい、
零戦がまた注目されている年だが、
それぞれ違った角度から零戦を
描いているところがとても新鮮だと感じた。
百田尚樹の小説『永遠の0』にも公開前から
かなり気になっていた。


太平洋戦争当時、世界最高レベルの
戦闘機と言われ、米国からも恐れられた
零戦にまつわる人間ドラマを描いた本作は、
とても心を打つものがある。



『永遠の0』は、大学生の佐伯健太郎と、
出版社に勤める姉の慶子が、
特攻隊で亡くなった自分の祖父である久蔵の
ことを調べ出すところから始まる。
そして、当時の祖父のことを知る生存した
特攻隊員仲間たちに話を聞いて周りながら
回想されていく展開となる。



凄腕パイロットでありながら、
命を惜しむ臆病者と言われた男、久蔵。
しかし、特攻隊を志願した理由、
それは、自分の命自体を決して惜しんだ
臆病者というわけでは無く、
家族への深い愛情を貫いた久蔵の
生き様が明らかにあった時、
この映画の深い感動に触れることが
出来る作品だ。

主演はV6の岡田准一。妻の松乃に井上真央。
孫の慶子に吹石一恵、健太郎には三浦春馬という
爽やかなラインアップ。



井上真央は、当時の女性の古風な雰囲気を
うまく演じており、かなり辛い役所だが、
相変わらず可愛い。



監督はあの『Always三丁目の夕日』や
『Space Battleshipヤマト』でお馴染みの山崎貴。
今回、零戦の戦闘シーンはリアルな迫力を
持って描いており、見事であった。

映画『永遠の0』は、ベストセラー小説を見事に
実写化した作品であったが、
狂気に満ちた戦争という厳しい時代背景の中でも、
家族への愛、そして人間として生きることへの執念を
追い求め続けた感動のドラマである。
戦争の無情さ、そして命の大切さを
改めて痛感させられる作品として、
深く心に響いた。

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