早速2日目の日曜日に
レイトショーを観てきた。
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僕は昔から太平洋戦争をテーマにした
映画にとても興味がある。
戦争で負けた日本は、
太平洋戦争の話になると、
どうしても悲壮感が漂い、
必然的に後味の良い作品も多いが、
戦争の悲惨さ、残酷さ、無情さが
目立つ作品が通常である。
終戦記念日の夏頃になると、
『蛍の墓』や『二十四の瞳』を
つい思い出してしまう。
戦争関連の映画では、原爆を取り上げたもの、
戦艦大和ものや、真珠湾攻撃、
硫黄島やミッドウェイでの戦いに
スャbトを当てたものも実に多いし、
やはり、どうしても“特攻隊”には
触れずにはいられない。
今回の『永遠の0』はまさにその名の通り、
零戦にまつわる作品であり、特攻隊
をテーマにした映画だ。
今年はジブリの『風立ちぬ』といい、
零戦がまた注目されている年だが、
それぞれ違った角度から零戦を
描いているところがとても新鮮だと感じた。
百田尚樹の小説『永遠の0』にも公開前から
かなり気になっていた。
太平洋戦争当時、世界最高レベルの
戦闘機と言われ、米国からも恐れられた
零戦にまつわる人間ドラマを描いた本作は、
とても心を打つものがある。
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『永遠の0』は、大学生の佐伯健太郎と、
出版社に勤める姉の慶子が、
特攻隊で亡くなった自分の祖父である久蔵の
ことを調べ出すところから始まる。
そして、当時の祖父のことを知る生存した
特攻隊員仲間たちに話を聞いて周りながら
回想されていく展開となる。
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凄腕パイロットでありながら、
命を惜しむ臆病者と言われた男、久蔵。
しかし、特攻隊を志願した理由、
それは、自分の命自体を決して惜しんだ
臆病者というわけでは無く、
家族への深い愛情を貫いた久蔵の
生き様が明らかにあった時、
この映画の深い感動に触れることが
出来る作品だ。
主演はV6の岡田准一。妻の松乃に井上真央。
孫の慶子に吹石一恵、健太郎には三浦春馬という
爽やかなラインアップ。
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井上真央は、当時の女性の古風な雰囲気を
うまく演じており、かなり辛い役所だが、
相変わらず可愛い。
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監督はあの『Always三丁目の夕日』や
『Space Battleshipヤマト』でお馴染みの山崎貴。
今回、零戦の戦闘シーンはリアルな迫力を
持って描いており、見事であった。
映画『永遠の0』は、ベストセラー小説を見事に
実写化した作品であったが、
狂気に満ちた戦争という厳しい時代背景の中でも、
家族への愛、そして人間として生きることへの執念を
追い求め続けた感動のドラマである。
戦争の無情さ、そして命の大切さを
改めて痛感させられる作品として、
深く心に響いた。
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