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インドは、人口の観点でもこれから世界を牽引する巨大市場であることは間違い無いが、特に左脳系能力で秀でているインド人は米国を中心にIT業界(特に米国シリコンバレー)でも欠かせない頭脳となっており、今後計り知れない影響力を世界に及ぼすであろうという意味で、今年北京五輪を控えている中国と並んで世界におけるインパクトは絶大である。
それにしても今回初めて訪問したインドは、色々な意味で衝撃的であった。訪れた都市はインドのニューデリー近郊のグルガオンという街であったが、ここはニューデリーやボンベイなどの大都市に比べまだまだ相当な田舎で有り、「発展途上」であることが印象的であった。まず到着した空港は、国際空港にも関わらずメキシコの田舎空港にでも来たかのような素朴であることに驚いた。また空港から出て高速道路に乗ると、多くの車が走っている中、町に住む群衆が無謀にも高速道路を徒歩で横切ろうとして車にひかれそうになったり、路肩にはロバや牛が呑気に歩いていたりして、発展途上国に良く見られる光景が広がる。また、道端にはバラックなども多く有り、貧富の差が大きいこと、そして治安的にも決して良いとは言えないであろうことを漂わせていた。また朝のラッシュ時の道路は、異常なまでの混雑で、しかも交通事故が起こらないことが不思議なくらいめちゃめちゃな運転をする車の数々が前に進もうと殺到する。これも発展途上国に良く見られる典型的な光景だ。あと印象的だったのは、道路では砂埃が凄く、とにかく埃っぽいことだ。インドに暫くいたら、どんどん鼻毛が伸びてしまっていたことだろう(笑)。
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今回宿泊したのはグルガオンのCrown Plaza Hotel。Crown Plazaと言えば、アメリカでも多く存在するホテルチェーンだが、インドのCrown Plazaは特に高級なホテルで、ホテル内にいる分には、外に広がる発展途上なインドは全く感じさせないくらい豪華で快適であった。まさに外の世界とは全く異なっており、ホテルにいる分にはインドであることを忘れてしまうほどである。部屋もキレイな作りで、バスルームからは大きな窓越しでベッドルームが見えるレイアウトになっており、またユニークなのは、スーツなどを鰍ッるクロゼットが、廊下側からとバスルーム側からと両方から開く構造になっていたこと。
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今回出張するにあたり、「インドでは水に気をつけろ!」とみんなに脅かされていたが、確かにこれまでにも「氷もやばい」とか、「物凄い下痢になって暫くは大変だった」などというエピソードを良く聞いていたので、今回は胃薬を何種類か用意して出張に臨んだが、Crown Plazaでは水は必ずミネラルウォーターを飲んでいたし、氷もミネラルウォーターを使用しているらしく、特にお腹の具合は問題も無く過ごすことが出来た。
2日目の夜に行った本場のインド料理屋のカレーもなかなか美味しかった。
今回のインド出張は3日間だった為、あまりじっくりとその土地や人々に触れることが出来なかったが、町を行き交うインド人を見て、恐らく戦後間もない日本がそうであったように、懸命に生きること、そして急激な国の成長期における混沌の中で、成功者になることへの執着とも言うべき途轍もない「生のエネルギー」を少しだけ体感出来たような気がした。次はいつ訪問するか未定だが、恐らく街はこれからも急激に変化していくものと思われるので、今後の動向を見守りたい。