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この『アイアンマン2』は本当に痛快なおバカヒーローアクション映画。全く後に残らない作品だが、逆に変な後腐れも無くって、純粋に楽しめる映画だ。そしてこんなにおバカな映画なのに、その出演陣が何と豪華なことか。主役のトニースターク役、ロバート・ダウニーJrは2006年の『ゾディアック』や昨年の『シャーロックホームズ』もまだ記憶に新しいが、割と真剣な役が多かった中、今回は完全な駄目ヒーロー役。しかし、これが物凄いはまり役なのだが、自分もドラッグ問題などで苦労したことからもリアリティーを持たせている所以かもしれない。
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前回に引き続きトニーの美人秘書であるペッパーャbツ役には今回もグウィネス・パルトロウ。
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そして強烈なインパクトを放つ新たな悪役、イワン・ヴァンコ役にはあのミッキー・ローク。
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更には今回注目なのはあのスカーレット・ヨハンソンがセクシーなナタリー役で出演していることだ。僕の好きなグウェネス・パルトロウとスカーレット・ヨハンソンが共演という、まさにヨダレの出るような豪華な顔合わせで、この2人を見ているだけでもこの映画を見る価値有りだ。
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そして更には、名優であるあのドン・チードル、そしてサミュエル・L・ジャクソンまでもが出演しているのだ。良くもこんなおバカ映画への出演を引き受けたなあ、と感心してしまうほどである。
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映画は、トニーの父で発明家であったハワードと共に昔働いていた技術者、アントンがハワードに追放されたことに対する仇を討つ為、息子のイワンがトニーに復讐を誓う話なのだが、変な悲壮感も無く、復讐に至る経緯も下手に説明しすぎて全体を暗くしていない点がうまい。また、舞台もモナコ、NY、LAなど、007映画ばりの魅力的なロケーションを使い、更にはトニーが乗る高級スメ[ツカーなども数々登場し、華やかで見応え充分の豪華な作品に仕上がっている。
『アイアンマン2』はあまり中身の無い映画だが、逆に純粋で痛快な文句無しのアクション映画に仕上がっており、これは病みつきになるタイプのおバカ映画としてお薦めの作品である。アメリカでは既に興行収入$300Mを超え、第1作の$318Mに迫る勢いだ。やはりアメリカはアメコミヒーローの人気が本当に高いが、強力な名優陣の出演という意味でも必見である。