少し前の話、昨年の暮れのことになりますが、懇意にしてもらっているカメラマンさんと「男同士、野郎二人でささやかに過ぎゆく年を労い合おうぜ」ということになりました。
もちろんカレー大好き同士だけに、食べるものといえばカレー以外にありえません。かつて洋食屋でアルバイトをし、プロ並みの腕前を持つカメラマン氏だけにカレーもホールからの手作り。「せっかくの忘年会なのだからちょっと変わった趣向で」ということで、自分が氏のストックする豊富なスパイス群の中から適当なものを何種類か選び、それを氏がミキシングしてカレーを作る、ということになった。で、選んだのが上のスパイス。
スパイスが決まればこっちのもの、と水を得た魚のように調理を開始するカメラマン氏。
そうやってチャッチャッと作ったカレーがこれ。インド料理店で供される本格カレーに全く引けを取らない味。家庭では決して作り得ないカレーだ。こんなカレーがコンスタントに作れればどんなに幸せだろうと思う。
こちらはスーパーの出来合の刺身を使ったカルパッチョ。ものの5分で完成させる手際のよさ。
そしてサラダ。カレー同様にとりわけサラダへのこだわりが強いカメラマン氏だけに、これもそんじょそこいらでは食べられない味。煎った木の実と茸、さっ炙ったリンゴの異なる食感が素晴らしい。
これを酸化防止剤無添加の特性ワインで食す。毎度のことながら最高でした。ごちそうさま。良いお年を。