プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

ルネサンスと遠近法

2007-01-14 11:12:06 | 美術・カメラ
絵画と写真に共通することは、二次元(平面)に空間を表現する、ということである。

絵画で用いられる遠近法ルネサンス期のイタリアで確立され、その後の西洋美術の潮流となる。

遠近法は簡単に言ってしまえば、近くのものが大きく見え、遠くのものが小さく見える、といったもので、それ自体はごく当然のことである。ルネサンスの頃にこれが理論化され、透視法や消失点などの考え方が見出された。

また、近くのものに焦点が合い、遠くのものがぼやけている、という表現も遠近法の一種で、空気遠近法と呼ばれる。

平面に描いたものを立体的に見せるのに、忘れてはいけないのが「影」の存在である。

ルネサンス以降、画家はこれらの技術を駆使して、平面のキャンバスに立体的な空間を表現してきたわけだが、ちょうど写真の普及と時期を同じくして、絵画の潮流は大きな転換期を迎えることになる。印象派の登場である。