プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

肖像画と写真

2007-01-15 20:05:48 | 美術・カメラ
ポートレートという言葉がある。
肖像、もしくは肖像画の意味であるが、現在では、人物写真という意味で使われることがほとんどだろう。

ルネサンス以降のヨーロッパにおいて、絵画が芸術の一部分として認識されると、貴族達は自分のステータスを表現するために、画家に肖像画を描かせた。
肖像画は大きな需要があり、産業として確立するほどとなり、同時に、対象を正確に描く写実主義が大いに流行った。
前述のように、このルネサンスを発端とする写実主義(リアリズム)は、19世紀半ばまで強い勢力を持つことになる。

ちなみに、世界で最も有名な肖像画はダ・ヴィンチのモナ・リザであることは誰も疑いようが無いだろう。
また、比較的最近に描かれ、そして史上最高額で取引されるのは、クリムトの描いた肖像画だろう。

しかし、写真技術の登場により、この肖像画産業は急速に衰退することになる。