without A trace

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眼鏡がキュートなあの子がやって来る。

2005-07-12 | music : normal


女性Vo.ものは殆んど聴かない私が好きなアーティスト、Lisa Loeb。
私が彼女の歌と出会ったのは、映画 『REALITY BITES』 のサントラ。
ウィノナ・ライダーとイーサン・ホークが好きで観た1994年のこの映画は、“ジェネレーションX” という言葉とサントラが、公開前から話題になっていた。
ストーリーは、当時(90年代)の若者の仕事や恋愛に悩む姿をリアルに描いていて、とても共感できる内容だった。
サントラの方は、懐かしいThe knackの 「My Sharona」 を始め、U2、Lenny Kravitz、The Posies、Big Mountain、Crowded House、The Squeeze、World Partyなど、錚々たるメンツが揃っていて、単にサントラと言うには勿体ないくらいの名曲が詰まっている。
そんな中、主題歌となったLisaの 「Stay」 には、なんとも言えない癒しがあった。
“You say I only hear what I want to...” で始まる、優しくて可愛い歌声。
今でもこのサントラは時々聴いているが、やはり 「Stay」 は何度もリピートしてしまう。
Lisaはこの時まだ正式デビュー前で、この曲で一躍人気スターダムに乗り、現在に至る。
そんな彼女が、もうすぐFuji Rockのステージに立つ。
そして、バックのギタリストは、我が愛するgigolo auntsのDave Gibbsだ。
しかし、残念なことに私はFuji Rockには行けない。
サマソニに比べると、興味のあるアーティストが少ないというのもあって、行かない。
折角Daveが日本に来るけど、それだけのために苗場まで行くのはさすがにキツイ。
サマソニ出演陣もそうだが、やはりLisaにも単独公演をやって欲しかった。

☆Fuji Rockに行く方、Lisaのステージを観たら、どんなだったか教えて下さいね。

Original Motion Picture Soundtrack 『REALITY BITES』

weezer 単独公演決定!

2005-07-10 | music : favorite


やったね! The La'sに続いて、weezerの単独公演が決った。
サマソニの翌日8/15、ZEPP TOKYOで一夜限りのステージだ。
名古屋で行われるサマソニ・イヴにはoasisとROOSTERが出るので、いいな~、行きたいな~って思ってたけど、まさかweezerが単独でライヴをやるだなんて、願ってもいないことだ。嬉しい~!!
今となれば、La'sを断念しておいて良かった・・・。
もうこうなったら、The Black CrowesもoasisもROOSTERもTFCもみんな、ライヴをやればいいのにな。
でも同日開催だけは避けて欲しい。サマソニでも被って、単独でも被るとなるとやりきれない。
きっとweezerを見たいのに、La'sに行くつもりでチケ買っちゃってる人、たくさんいるだろうな・・・。
アーティストの都合もあるだろうけど、イベンターももうちょっと配慮すればいいのに・・・。
サマソニで疲れてヘトヘトになってるかも知れないけど、行く気満々!
あとは仕事のスケジュールでどうなるかのみ。
どうか行けますように・・・(祈)。

若者が奏でる渋いブルーズ

2005-07-09 | music : newcomer


去年の10月にLondonに行った時のこと。
目的は、gigolo auntsのVo.DaveのソロKid Lightningを観る為、そして10年ぶりにDaveに逢うためだったけど、せっかくLondonに行くのだからと思い、Bryan Adamsのコンサート・チケットを友達に買っておいてもらい、他にも何かいいGIGはないかといろんなヴェニューのサイトを調べたりしていたら、大好きなThe Wonder StuffのGIGが、私が行く一週間前に終わっていてすごくショックだった。
でもひとつ、何かすごく興味を惹くバンドが・・・。その名は22-20s・・・。
その時は、読み方すらわからなかったけど、“トゥエンティトゥ・トゥエンティーズ” でいいみたい(笑)。
さっそく彼らのサイトにアクセスして、音を聴いてみた。カッコよかった。
なんかすごく渋くって、70年代のブルーズ・ロックを彷彿させ、UKっぽい乾いたギターの音と、ダークなサウンドが私の心を捉えた。
London ScalaでのGIGに行くことに決め、早速CDを購入した。
並行してサイトで彼らのことを調べたら、2004年のフジ・ロックにも出演していて、本国UKはもちろん、日本でもかなり注目を浴びているバンドだった。
ま、新しい音を聴こうとしなかった私はそんなことさえ知らず、その時初めて彼らの音に触れ、彼らのことを知ったのである。
先に書いたROOSTERほどはハマってはいないけど、彼らもまた20歳前後の若者。
そんな若者がしぶーいブルーズを演ってのける。
参った・・・やられた。そしてステージを見て、再びやられた。
Keyboardが、私のいちばん好きなFenderのROSEだったのだ。
このROSEの音に何度魅せられたことだろう・・・。
現役の、しかもこんな若者のプレイで聴けるだなんて・・・。
そして、彼らのライヴは熱く、渋く、ぐいぐいとオーディエンスを惹きつけて行った。
ライヴでのプレイもとても優れていて、彼らと同世代の女性から、いかにもブルーズ好きという感じのおじさん達まで、魅了していた。
ライヴ後、しとしと雨のLondonの夜の街を歩く私の耳から、彼らのその音は離れなかった。(ちなみに、この時行ったScalaというクラブは、King's Crossにあり、昨日の同時多発テロのニュースで何度もKing's Cross駅が映って、胸が締め付けられる思いだった。)
帰国後、HMVやタワレコで彼らのアルバムが大プッシュされているのを見て、かなりブレイクしていることを改めて実感したものだった。
その後、ジャパン・ツアー限定EP 『22 Days』 というのもリリースされ、初の単独ツアーで再来日した。

セルフ・タイトルのデビュー・アルバム 『22-20s』 に収録されている 「Such a Fool」 は、Vo.&GのMartin Trimble17歳の時の作品で、とても17歳の少年が作ったとは思えない渋さ!
この渋さの背景には、彼の叔父さんの影響があるようで、Martinが14歳の時には、叔父さんのハンク・ウィリアムスやマディー・ウォーターズのレコードを聴き、15歳の頃には、クラブでブルーズを演奏していたと言う。
バンド名も、ブルーズの巨匠スキップ・ジェイムスの代表作 「22-20BLUES」 から取ったそうだ。
Key.のCharly Coombesのお兄さんは、SupergrassのGazらしい。言われてみれば、ヒゲの濃さとかゴリラちっくなところが似ている。でも弟の方が渋いな・・・。

この5月、彼らはUSでThe Black Crowesのサポートを務め、今月頭には、oasisのサポートとしてスタジアムで演奏した。
8月には “V Festival” に出演するそうで、着実にそのキャリアを伸ばしている。
彼らの音楽のことは、巷では “ネオ・ブルーズ” と言われているようだが、そんなフレーズはどうでもいいことで、とにかくこれからも成長が楽しみなバンドである。

キラキラ☆ポップ

2005-07-07 | music : special


ちょっと色々と忙しかったので、書き込みは久しぶりだ。
ゆっくりとCDを聴く時間もなかったけど、少し落ち着いたので、久しぶりの書き込みである。
・・・とは言っても、私がここに挙げるアーティストは、殆んど90年代のものばかりで、やはり今日取りあげるのもそんなバンドのこと。

USメリーランド州の学園都市Baltimoreから1994年にデビューしたThe Greenberry Woods。
クリスマス・イヴに生まれたMattとBrandtの双子のHuseman兄弟中心の4ピース・バンドである。(本当に私は、兄弟バンドを好きになる傾向がある・・・別に意図的では決してない。)
GBWの奏でる音楽を言葉で表現するなら、とにかく “可愛い!” のひと言につきる。メロディ・ライン、コーラス・ワーク、歌詞・・・どれもみなホントに可愛い。
大袈裟かも知れないけど、思わずアルバムごとぎゅーっと抱きしめたくなるくらい・・・。
コーラスは爽やかでキラキラしていて、正に “きらめくポップ・ワールド” なのである。
ふと子供の頃の自分にタイム・スリップさせてくれるような、純粋で懐かしい気分にさせてくれる曲ばかりで、今のこのジメジメした梅雨のうっとうしさも、GBWを聴くと一気に心の隅まで晴れやかにしてくれる。
そんな音を届けてくれるバンドなのだ。
ソングライティングのセンスが抜群で、時にはキュートで、時には切ないメロディが、アルバム全体に散りばめられているので、何度聴いても飽きさせない。

バンドのいきさつは、1987年のこと。まだギターがさほど上手くなかったIan Katzは、ギターを教えてくれる誰かを探していた。
そんな時、大学寮のルームメイトだったMattがIanに教えることになる。後にふたりはバンドをやろうと決め、Brandtがベースで参加。
ドラムスにはIanの高校のクラスメイトだったMiles Rosenが加入した。GBWの誕生である。
しかし、バンド活動は最初からそう上手く行く訳がない。地元のクラブはHR/HMやカバーを演るバンドを欲しがっていて、彼らのPOPな音楽を受け入れてくれる場はなかなか見つからなかった。
それでも彼らに目をとめたあるクラブのオーナーは、The Squeezeのマネージャーを紹介。
とんとん拍子で話は進み、マネージメント契約後、New Yorkでライヴを行うと、幸運にもSireレコードと契約。1993年のことである。
そしてその年の夏、Lenny Kravitzのスタジオでレコーディングを開始し、このデビュー・アルバム 『Rapple Dapple』 をリリースした。
アルバム・リリース後、The Smithereens、Matthew Sweet、Alex Chilton、Buzzcocks、The Squeezeらのサポート・アクトとしてUS、カナダをツアーし、ツアー終了後に映画 『Naked in New York』 のサントラに提供したアルバム未収録曲 「Too Good To Be True」 が話題となった。
そして、1995年に2nd 『Big Money Item』 をリリース。1st以上にキュートな曲ばかりで、音作りもパワー・アップしていた。

『Big Money Item』 1995

相変わらず綺麗で可愛いらしく、キラキラしたギターの音やメランコリックなメロディは、彼らがBeatlesやThe ByrdsやBeach Boysに影響を受けたと言う通り、60年代のPOPSをも彷彿させる。
しかし、GBWとしてのアルバムはこの2枚のみで、今では廃盤となってしまっているので、私には貴重な2枚である。
そしていつの間にかバンドは解散していた。
ところがこれまたいつの間にかと言うか、2ndリリースの翌年1996年にはMattとBrandt(Brandtはドラムスに転向)がSplitsvilleというこれまたPOPな新バンドを結成し、アルバムをリリースした。
そして、これまでに5枚のアルバムをリリースし、現在も活動中・・・のはず・・・。
このSplitsvilleのことをここで触れると、更に長くなるのでまた次回。
ちなみにIanは、Wonderfoolを結成。
そして2000年には、POWER POPのフェスティバル “INTERNATIONAL POP OVERTHROW” (このタイトルは、前に書いたMaterial Issueのアルバムタイトルから付けられたもの)に、The Greenberry Woodsの名で出演したらしい。