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嬉しい再始動!

2005-07-21 | music : favorite


94年に解散し、2000年に多少メンバーは変わったものの、再結成ライヴで再始動したThe Wonder Stuff。
そして昨年、なんと11年ぶりに、オリジナル・アルバムがリリースされた。
91年にリリースされた 『Never Loved Elvis』 を聴いて、彼らにハマった。
そのバラエティに富んだ楽器のアレンジが耳に残って、そして何よりもとっても楽しい音楽だった。
フィドルやマンドリン、アコーディオン、ヴァイオリンが全面にフィーチャーされていて、英国のトラディショナリズムを感じた。
当時、本国UKはもちろん、日本でもHappy MondaysやThe Stone Rosesなどのマンチェ勢を始め、Ned's Atomic Dustbin、Jesus Jones、EMFらが活躍し、人気を競っていた。
でも私はそれらのどのバンドにも夢中にはなれなかった。
その頃好きになったUK勢はと言うと、Ride、Milltown Brothers、The La's辺りだった。
そして出会ったのが彼ら、The Wonder Stuffだった。
彼らの音楽は、様々なスタイルの音楽を何でも取り入れ、躍動的でスピード感があり、何よりもグルーヴィ!
加えて、中心人物であるVo.のMiles Huntのブラック・ユーモアのセンスとひねくれ的なところも魅力のひとつ。
歌詞は難解で、国内盤の対訳を読んでもなんか直訳的なので、いつも雰囲気で楽しんでいる。
そして、93年に4th 『Construction For The Modern Idiot』 をリリースし、彼らは解散した。
その後Milesは、VENT 414というバンドを経てソロ活動をし、2000年のバンド再結成ライヴ以降も、THE MILES HUNT CLUBという名で活動してきたが、2004年のアルバム・リリースと共に、いよいよThe Wonder Stuffとしての本格的な活動も開始し、今年の4~5月にはUS&CANADAツアーも精力的にこなした。
94年に二度目の来日が予定されていたがキャンセルになったので、91年の初来日公演に行けなかったことが、今でも悔やまれる。
更に、去年Londonに行った日の一週間前に、彼らがライヴをやったことも悔しかった。
どうしても日程をずらすことができなかったので、私はThe Wonder Stuffとは縁がないのだろうか・・・と悲しくなった。
気を取り直して、その頃まだ日本に入荷されていなかったニュー・アルバム 『escape from rubbish island 』 をLondonで買った。
変わらぬ音がそこにあった。とても満足したし、嬉しかった。
Milesの反抗的なところは11年経っても変わっていなく、スピード感も声もそのまんま。
“ライブでプレイしないと満足できない” というMiles。
ReadingやPhoenix Festivalでヘッド・ライナーを成功させた彼らのライヴを、いつの日か必ず観たい・・・。