映画と音楽は切っても切れない間柄。何気ないシーンでも、音楽によってとてつもない感動を与えてくれることだってある。
小学生の頃、自分のおこづかいで初めて買ったレコード。初めての洋楽。
映画好きの伯母が、何度も観て感動したと言う映画を観に連れて行ってくれた。その映画は、『小さな恋のメロディ』。幼な心に、何かすごい感動が残った。
そしてマーク・レスターとトレイシー・ハイドの可愛さに夢中になった。
その映画で流れていたThe Bee Geesの 「メロディ・フェア」 や、「若葉のころ」 が耳から離れず、洋楽のレコードというものを、初めて買ったのを今でも鮮明に覚えている。お店までも・・・。そう、当時はまだレコードの時代。シングル・レコード、今で言う7inchだ。
この曲を聴く度に、クサイ言い方だけど、甘酸っぱい幼い頃の思い出が甦る。
“英語の歌なんか聴いて、わかるの?” と親からからかわれても、何度も何度も聴いた。
今でもこのレコードは、実家のステレオ・ラックの中にちゃんと収められている。
ストリングスをバックに、流れるようなメロディ。本当に優しく綺麗なメロディ。
「若葉のころ」 は、その綺麗なメロディに切なさが重なりあって、胸にしみる本当にいい曲。
21世紀の今聴いても、全然古い感じがなく、いつまでも色褪せない後世に残る名曲だ。
その後Bee Geesは、ディスコ・ブームの映画 『サタデー・ナイト・フィーバー』 のテーマ曲 「ステイン・アライヴ」 で大ヒットしたが、あのファルセットはどうしても 「メロディ・フェア」 のあの優しい歌い出し、 “Who is the girl~” の声と結びつかなかった。