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フランス・ショート・トリップ ~巴里編 Pt.1~

2009-03-16 | travelog


実は2月末から3月にかけて、パリに行ってきた。
飛行機のマイルが貯まり、9月にその一部の有効期限が切れるので、仕事柄春や夏のいわゆる旅行にいいシーズンは休みが取れないので、この時期にどこかに行こうと決め、思い立ったのがパリ。で、サクッと行ってきた。(だから、最近パリを舞台にした映画をよく観ていたのか・・・というのは半分当たってる。)
特典航空券は燃油サーチャージと空港税だけは必要だが、1月1日のサーチャージ値下げ後に発券したので、かなりお得な額だった。
パリは、2004年にロンドン滞在中にユーロスターで日帰りしただけで、その時はセーヌ河クルーズでひととおりの有名スポットは見たものの、ゆっくりできなかったので、今回は短い滞在ながらもたっぷり時間をかけ、いろいろなところをたくさん見て回ってきた。

★2月26日 : パリ
機内では、丁度アカデミー賞受賞の発表があったばかりの 『おくりびと』 がライン・ナップにあり、早速鑑賞。ANAなので邦画も多く、他に 『容疑者Xの献身』 と 『ハッピー・フライト』 も観た。
チェコに行った時に、機内食が美味しいので完食してお腹一杯になりすぎて苦しくなったので、今回はメイン・ディッシュとデザートのみに手加減しておいた。(笑)
映画の話はまた別の機会にするとして、パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港には定刻よりも早く到着した。
エール・フランス便は新しいターミナル2だが、ANA便を始めスターアライアンス便は古いターミナル1に到着。円形のターミナル・ビルをチューブ・エスカレーターが空中交差し、古いとは言えど出来た当時は近未来デザインとして注目されていた。
 空中エスカレーター

空港のインフォメーションで、翌日から使用する美術館や主要施設で使える2日間のフリー券 “パリ・ミュージアム・パス” を購入したあと、ロワシー・バスでパリ市内へと向かった。
約35分でオペラ・ガルニエ(オペラ座)近くに着き、メトロOpéra(オペラ)駅で公共交通機関共通の10枚綴りのカルネと1日乗り放題のモビリスを2枚買い、メトロ7号線でホテルの最寄駅Pont Neuf(ポン・ヌフ)まで3駅移動。
駅から徒歩5分程で、予約していたHotel Flor Rivoli(フロール・リヴォリ)に着き、無事にチェック・イン。
パリのホテルは高級ホテル以外はどこも狭いらしいが、やはりエレベーターや廊下はめちゃくちゃ狭かった。
部屋もちょっと狭かったが、それは大きなダブル・ベッドが置かれていたせいで、シングル・ルームなのだからセミ・ダブルくらいにすればもう少しスペースが取れたであろう。
ここは2つ星ホテルだが、部屋はとても綺麗で可愛くて、シャワー・ルームと洗面所があり、テレビと電話、ドライヤーが備え付けられていた。トイレは共同で、すぐそばにあった。
予約したときに、ドライヤーの有無をメールで問い合わせたところ、とても迅速に返信してくれて印象が良かったのだが、思った通りフロントのおじさんの対応はいい感じだった。
 この大きなベッドに4泊滞在

パリの日没時刻はこの時でだいたい6時半。外はまだ少し明るい。手荷物を整理したあと、早速街に繰り出した。
ホテルはメトロのChâtelet(シャトレ)駅にも近かった。シャトレ広場からバスに乗って、左岸6区のサン・ジェルマン・デ・プレに行った。
サン・シュルピス教会の前でバスを降りると、教会のシンボルであるふたつの円錐状の塔のひとつが修復中。
「ダ・ヴィンチ・コード」 で一躍有名になったこの教会内を見学。小説に登場する “ローズ・ライン” は、実際にはそう呼ばれていないらしい。ドラクロワのフレスコ画は、暗くてちゃんと見えなかったのが残念だった。明るい時なら、自然の光が差してよく見えるのだろう・・・。
 サン・シュルピス教会の主祭壇

その後、2004年に食べてめちゃくちゃ美味しかったパン屋さん、「Poilane(ポワラーヌ)」 へ。ショーソン・オ・ポム(ポムとはリンゴのこと)とクロワッサンと手作りクッキー(持ち帰り用)を購入したあと、お店の人に写真を撮ってもいいかと聞くと(フランス語丸暗記)、快く笑顔でOKしてくれた。
ここ数年でガイド・ブックやクチコミで有名になり、多くの日本人観光客が訪れているようだが、この時も私が店を出るのと入れ違いに、日本人観光客がどやどや入ってきた。ひと足先で良かった・・・。
その後、サン・ジェルマン・デ・プレ教会の外観を見に行ってから、買ったパンをサン・シュルピス広場のベンチで食べた。確かに美味しいのだが、前に食べたタルトレット・オ・ポムの方がもっと美味しかったので、同じのにしておけば良かったとちょっと後悔。
 ショーソン・オ・ポム(左)とタルトレット・オ・ポム(右)
 サン・ジェルマン・デ・プレ教会

すっかり日も暮れ、エッフェル塔のライト・アップを見に行くために、Saint-Sulpice(サン・シュルピス)駅からメトロを乗り継いで移動。
エッフェル塔はシャイヨー宮のところから見るのがとても綺麗なので、Trocadéro(トロカデロ)駅が最寄なのだが、ひとつ手前のIéna(イエナ)駅で降りて少し歩くことにした。
パレ・ド・トーキョーと呼ばれる美術館の前を通り、シャイヨー宮の広場まで行くと、たくさんの人が夜のエッフェル塔を堪能していた。
“これぞ、パリ!” という風景が目の前に広がり、その美しさにうっとり・・・。遠くに、アンヴァリッドの金色のドーム屋根も光って見えた。(タイトル写真)
前に来た時は、帰りのユーロスターの時間が迫っていて、チャッチャと写真だけ撮って去ったが、今回はたっぷり浸ってきた。
その後、外のテラスがたくさんの人で賑わう、トロカデロ広場の老舗のサロン・ド・テ 「CARETTE(カレット)」 に入って休憩。
テ(The)とは紅茶のことで、サロン・ド・テは主に紅茶を飲むところ。でも、コーヒーが飲みたかったので、カフェ・クレームとピスタチオのケーキをオーダーした。オーダー前にケーキを見て選ぶことができなかったのだが、ただのピスタチオ味のパウンド・ケーキだった。う~ん、味はイマイチだった。スポンジもパサパサしてたし・・・。
しかも、観光客で賑わう場所なので高い! カフェ・クレームは6.5ユーロ、ケーキは4.5ユーロもした。でもコーヒーはポットに入っていて2杯半くらいあったので、元は取れたかも・・・。(笑)
店内には美味しそうなパンが並び、パンにしておけば良かった・・・でもさっき食べたばかりだし・・・とブツブツ心の中でつぶやいていた。
中は空いていたし、コーヒーもたっぷりあったので、落ち着いて翌日からのプランをノートに書いたりしてゆっくりと時間を潰すことができた。
私はマカロンは好きではないのだが、カラフルなマカロンが目を惹いたので、帰り際にオーナーとおぼしきムッシュに写真を撮ってもいいか聞くと、わざわざカウンターから出てきてくれて、肩をたたいてニッコリとOKしてくれた。
 しめて11ユーロ(約1.400円)也
 美味しそうなパンとカラフルなマカロン

9時半過ぎに店を出てメトロでChâtelet(シャトレ)まで戻り、シャンジュ橋(両替橋)を渡ってノートルダム大聖堂まで歩いて行った。
橋の途中から見た、マリー・アントワネットが幽閉されていたコンシェルジュリーは、夜のしじまに黄金色にライト・アップされ、なんだか怪しい雰囲気が漂っていた。
ノートルダム大聖堂を真正面から見るのは初めて。美しいゴシック建築の左右にそびえる鐘楼が、で~んと目の前にそびえ建って圧巻だった。
ホテルまで15分ほど歩いて戻り、シャワーを浴びて飛行機移動と街散策の疲れを癒して深い眠りについた。
 コンシェルジュリー  
 ノートルダム大聖堂



★1ユーロ=127円で計算
★2/26 : 歩数23.865歩、消費カロリー102.9Kcal、距離35.5km(空港での移動等含む)