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フランス・ショート・トリップ ~巴里編 Pt.3~

2009-03-21 | travelog


★2月27日 : パリ(後半)
Charle de Gaulle-Étoile(シャルル・ド・ゴール=エトワール)でメトロを降りてエトワール凱旋門に行くつもりだったが、その前に翌々日行く街への列車のきっぷを受け取りに行くことにした。
日本でネット予約して、現地で受け取る方法を選択していたのだ。駅で受け取ってもいいのだが、券売機では日本のクレジットカードがはじかれることが多いということと、どこもそうだが駅の窓口はとても混み合うので、SNCFブティックというSNCF(フランスの国鉄)の店舗で受け取るつもりだった。
それに、凱旋門は上に上って夜景を楽しむつもりだったので、少し時間も早い。Charle de Gaulle-Étoileでメトロ1号線に乗り換えて、St-Paul(サン=ポール)まで行った。
予め店の場所を調べていたのですぐにわかり、閉店前だったので少し混んでいたが、番号札をもらって順番を待ち、無事に発券。対応した女性はとても親切で、現地で車を使うかとか、大きな荷物はあるかとか聞いてくれた。(もちろん英語で)
外に出ると丁度いい時間、再びメトロでCharle de Gaulle-Étoileまで戻った。1日乗り放題のきっぷモビリスを使っているので、こういう時は本当に便利だ。

2004年に来た時は、エトワール凱旋門の右上部が修復中で布で覆われ、ちゃんとした姿を見ることができなかったが、今回は完璧。
シャンゼリゼ通りの横からその雄姿を見たあと、道路を渡って行けないので、凱旋門の下まで地下道を通って行った。
ナポレオンの戦勝を祝うレリーフや彫刻、碑文が刻まれたアーチは壮大で、その下の無名戦士の墓にはたいまつが灯されていた。
奥の広場では、軍服を着た兵隊が集まって、何か終礼っぽいことをやっていた。
 シャンゼリゼ通りの横から   無名戦士の墓

凱旋門の上へはエレベーターで昇れるという情報があったのだが、入口がわからず結局階段で上った。ミュージアム・パスで中に入り、細い螺旋階段をぐるぐる上って行くと途中で休憩できる部屋があり、そこに着いた時は少しヒザがガクガクした。
更に上って全272段、屋上は全て展望のために開放されていて360度パリの街を望むことができ、エッフェル塔、モンパルナス・タワーがそびえ建つ以外パリには高い建物がないので、放射線状に伸びる道路の先まで見えてとても綺麗だった。
パリはその頃の東京に比べると暖かく、この日の昼間はだいたい11℃くらいで、風は多少あるものの、高い凱旋門の上でも全然寒くなかった。
シャンゼリゼ通りはいちばん明るく、遠くには昼間行ったモンマルトルのサクレ・クール寺院も見えた。
 右がシャンゼリゼ通り

下りの螺旋階段は勢いよく下りると目が回りそうだったので、加減して下りて行ったが、それでも少しクラクラした。
帰国後に調べたら、エレベーターはどうやらお年寄りと足の不自由な方用のようで、受付で申し出なければならないらしい。
ライト・アップされた、また違った姿の凱旋門を、今度はシャンゼリゼ通りを渡る横断歩道の真ん中まで行って見たあと、メトロ1号線に乗ってルーヴル美術館の最寄駅Palais Royal-Musée du Louvre(パレ・ロワイヤル=ミュゼ・ドゥ・ルーヴル)まで行った。
 シャンゼリゼ通りの横断歩道の真ん中から

水曜日と金曜日はルーヴル美術館が夜間オープンされていて、夜10時まで開いているので、この日の夜はルーヴル美術館で締めくくり。
ガラスのピラミッドの入口はいつも混雑しているみたいだが、メトロから直結している入口は空いていた。
セキュリティ・チェックを受けて中に進んで、地下のショッピング・モールに向った。そう、ショッピング・モールに行くだけでも、セキュリティ・チェックを受けなければならないのだ。
パリはお店が閉まるのが早いが、水曜日と金曜日は美術館に合わせて開いている。フード・コートに行ってみたが、美味しそうなところは混んでいて列が長く、あまり時間を費やしたくなかったので、スタバに行ってケーキで軽く腹ごしらえしたあと、ガラスの逆ピラミッドの前を通って美術館入口へと向った。
 逆ピラミッド

昼間行ったオルセーさえ足元にも及ばないくらい巨大なルーヴルは、“ドゥノン” “シュリー” “リシュリュー” と言う3つのセクションがコの字型に分かれていて、その真ん中にガラスのピラミッドがあるという造り。
まずシュリー翼に行ったが、そのひとつのセクションもめちゃくちゃ広い。入口でもらった館内図と途中にある案内図を頼りに、“ミロのヴィーナス” を探した。
ヴェーナスは、通路と通路の間の豪華に装飾された天井の円形状の空間に、さり気なく展示されていた。
ひとつ上の階に行ってドゥノン翼に歩いて行き、フランス絵画の展示スペースに辿り着くと、そこには年代順に展示された巨大な絵画が並び、ドラクロワの 『民衆を導く自由の女神』 や ダヴィッドの 『ナポレオン1世の載冠式』 などがあった。
 左から2番目がドラクロワ 『民衆を導く自由の女神』
 
『ナポレオン1世の載冠式』、大きさを比較するために敢えて人物を入れてみた

さて、ルーヴルに来たからには、アレを見ずしてルーヴルは語れない。『モナ・リザ』 の展示室へと向った。
世紀の一作は、他の絵画とは違って近付けないようにロープが張られていて、ガラス・ケースに覆われていた。この展示室の様子は特集番組などで見て知っていたが、やはり小さかった。
その微笑みはとても上品で、モナ・リザに纏わる様々な説を思い出しながら、しばらくそこに佇んでいた。
 レオナルド・ダ・ヴィンチ 『モナ・リザ』(1503-1506年)
 『モナ・リザ』 の展示室の様子

展示室を出たあと、フェルメールの 『レースを編む女』 は、今東京で開催されているルーヴル展のために出展されているので行っても無駄だと思い、イタリア絵画やミケランジェロの彫刻、ナポレオン3世の居室(かつてルーヴルは宮殿だった)などを鑑賞した。
夜だったので、ルーヴルでは課外授業の子供たちは居なかったが、絵を模写して勉強をしている人たちが居た。特に彫刻の展示室にはいろんな年齢層の画家の卵たちが、デッサンに夢中になっていた。たくさんの彫像は、恰好の題材なのだろう。
閉館ギリギリまで鑑賞し、ガラスのピラミッドの出口から外に出て夜のルーヴルを堪能した。
 デッサン画を描いている人を囲む見学者たち
 輝くガラスのピラミッド

昼間からずっとキッシュを食べたかったので、テイク・アウトしてホテルで食べようと思ったが、ルーヴルの周りには何もなかった。そこで、ちょっと離れていたが、パリの学生に評判のキッシュのお店が11時までだったので、メトロでモンジュ広場まで行った。でもお店は既に閉まっていたので、結局チャイニーズ・デリで焼きそばをテイク・アウトし、ホテルに戻った。
TVを点けると、大好きな今ハマっているドラマ 『CSI :Miami』 が放送されていた。大好きなホレイショ・ケインに、パリで会えるなんて!
フランス語の吹替えなのでセリフはさっぱりわからなかったが、既に見ているエピソードだったので楽しめた。続いて 『CSI :NY』 も放送されたので、暫くTVに釘付けだった。(笑)
 焼きそばを買ったら春巻をおまけしてくれた


★2/27 : 歩数46.751歩、消費カロリー203.3Kcal、距離69.6km