今日もArt & Science

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金閣寺の鳳凰

2013-03-29 10:13:55 | アート・文化

金閣寺、銀閣寺両方とも室町文化を象徴する鳳凰が屋根の天辺に設置されている。代表的な写真を図1および2に示す。足利義満は権力を誇示したかったらしい。自分が天皇より偉いんだということを皆にしらせるためである。鳳凰(*)とは聖天子があらわれると姿をあらわすという想像上の目出度い鳥で、自分こそが聖天子であるという(井沢元彦:「逆説の日本史7」の第4章p303~p308)。何ともはや、世俗的な話であるが、金と権力を手に入れると頭が狂ってしまうのかもしれない。

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図1 金閣寺の鳳凰。

Img_1558375_53301769_0(クリックで拡大)

図2 銀閣寺の鳳凰

 *鳳凰は中国の伝説の鳥である。孔雀に似ているが、背丈が4~5尺はあり、その容姿は前は麟、後は鹿、頸は蛇、背は亀、頷は燕、嘴は鶏だとされる。五色絢爛な色彩で、声は五音を発するとされる。竹の実を食物とし、桐の木にしか止まらないという。鳳は雄、凰は雌を指し、羽ある生物の王であるとされる。宇治平等院鳳凰堂の鳳凰が有名で、平等院の鳳凰堂のものはデザイン化されて、2004年から発行されている新一万円札の裏面を飾っている『出典: フリー百科事典ウィキペディア』。比較してみると、尾羽および脚の形が異なる。