ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

円安

2024年04月17日 | 時事
(ヤフーニュース配信産経新聞2024年4月17日付「日商会頭、円安修正で政府に要望『非常に困る。他国との協調介入を』」)


「円安」ということはドルに比べて円の価値が低いということです。
自国通貨の価値がドルに比べて低いということは、輸入の際の購買力が目減りすることでもあります。
それでも主として輸出で経済を支えていた時代は「円安」であることは確かに武器になり、財界もかつては「円安」はむしろ歓迎だった印象があります。

ところが、ここにきて財界からも「円安」が必ずしも歓迎すべきではないという発言が聞こえてきました。
かつての高度成長期とは時代が変わっているだけではなく、経済構造も変わってきています。
仮に輸出主体の自動車業界には好機でも原料を輸入に頼る他の業界にとっては死活問題です。

第2次世界大戦後からオヤジが小学校のころまで1ドル=360円の固定レートでした。
そこから「ニクソン・ショック」「スミソニアン体制」を経て、1973年から変動相場制に移行しました。
その頃は1ドル=250円台から300円台でした。
一方で今から20年ほど前は1ドルが80円そこそこの時代もありました。

現時点での150円台が果たして為替レートとして適切なのか?オヤジには判りません。
少なくとも外貨に比べて円が相対的に安いことはその国のチカラや信用にも関わることであり、決して手放しで歓迎するべき傾向ではないと思います。

さて、今やオヤジとは無縁となった大手企業で続々と大幅賃上げが為されています。
中小零細にとっては限られたあるいは無縁の世界です。
労働者の賃金が上がることは良いことです。でも経営的にとても上げられる状況に無い企業の方が多いのです。
そして裏を返せば、これまで上げられる賃金を屁理屈をこねて抑制してきた大企業の経営者たちは自らの身勝手さを暴露しているようなものです。

為替に対する意見の変遷も根っこは同じかもしれません。
時流に乗っかるだけなら猿でもできます。来年以降の経営者たちの動きが見ものです。
天邪鬼オヤジは、大方はその時の時流に乗っかるだけかなと思ってますけど。。。
コメント
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