ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

大フィル演奏会

2020年01月25日 | 音楽
芦響の演奏会に毎度大量動員していただくオヤジの古巣の会社の先輩からチケットを戴いて、大フィルの演奏会に行ってきました。

朝比奈隆さん最晩年から逝去されて大植英次さんが正式に音楽監督に就任した時期にかけて大フィルの定期会員でした。
事務所からフェイスティバルホールもザ・シンフォニーホールも歩いていける距離でした。
どうしても仕事の都合で行けないときは後輩にチケットを売り付けてました。(笑)

2005年夏に大阪からの転勤が決まって、そのシーズンの残期間を売り付けていた会社の後輩に託しましたから、ほぼ15年ぶりの大フィルであり、既に桂冠指揮者ですが懐かしい大植英次さんの指揮でした。

演奏批評はありません。久々に聞いても大植さんらしい纏め方の演奏という印象でした。
ココは聴衆のマナーへの苦言です。

ブラボー野郎は居ませんでした。でも・・・
曲の終わりは音が消えた時ではなく、指揮者や演奏者が弛緩した時だということを知らない方々がまだまだ少なくありません。
今日の演奏会のメインであるR.シュトラウスの「英雄の生涯」は静かに曲が終わるのですが、指揮者が音楽の終わりを示す弛緩する前にバラバラと拍手が起き、一旦盛り上がりかけました。

指揮者によっては、その拍手に苦笑いをしながら弛緩してしまう人もいますが、大植さんはまだ終わりではないと背中で聴衆にアピールするごとく、姿勢を崩しませんでした。
さすがにココで拍手してはいけないと気づいたのか、盛り上がりかけた拍手が止みました。
そしてしばしの静寂があって、ようやく大植さんが弛緩し、改めてゆっくりと拍手が沸き起こりました。

今日の演奏会に居た人は、良い機会になったと思います。
曲は音が出ているだけではなく、静寂もまた音楽だということを学んだのですから。

蛇足です。(笑)
もう一つ、ビックリしたのが女性奏者の多さ。
セカンドヴァイオリンは全員が女性でした。
ファーストも1プルトの二人のコンサートマスターが男性以外は全て女性でした。
他のパートも男性だけというところはありませんでした。
まさかと大フィルのWEBを見ると、セカンドヴァイオリンの団員はホントに女性だけということが判りました。
アマチュアとはいえ野郎のヴァイオリン弾きとしては、心情的にちと寂しいところです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする