<繁華街、人通りが消えた 神戸「こんなの震災以来…」>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年5月21日
新型の豚インフルエンザの感染者が増え続け、90人を超えた神戸市。人々が外出を控え、繁華街は閑散としているらしい。「阪神大震災以来の危機」との嘆き節も聞こえてくる。一体何が起きているのか。中心街の三宮周辺を歩いた。
「やばいっすよ。マジ、壊滅状態ですよ」
19日午後8時すぎ、神戸一の歓楽街「東門街(ひがしもんがい)」。髪を逆立てた20代の客引き男性が辺りを見回して声を荒らげた。ネオンがまばゆい通りに普段のにぎわいはなく、マスク姿のサラリーマンをちらほら見かける程度だ。
雑居ビル4階の老舗(しにせ)のラウンジに入ると、客は1組だけ。前日は来客ゼロだったという。「常連客すら『今の時期、外出はちょっと』って。ほんまにどうにかしてよ」。業界24年目のベテランホステスが嘆く。退屈で、本を2冊持参してきた。隣のママは「こんなことは震災以来……。たまらないよ」。
翌20日の早朝、神戸市中央区のJR三ノ宮駅。改札から吐き出される人の大半がマスクをしていた。
三宮センター街近くの薬店が開店する午前10時、マスクを求めて約60人の行列ができていた。先頭は銀行員の男性(60)。1時間半並んだ。「会社の方針で、これがないと出勤できないんだよ。社内も電車も外でもマスク。くつろげるのは家くらい」
人影まばらなセンター街で、トラックの男性運転手(47)が各店に衣料品や靴などを配送していた。その数は今週に入って普段の3分の1に。「これって経済的にまずくないですか。完全に都市機能がマヒしてますわ」。国の対応の遅さを批判し続けた。
「どうか、なんとか」。プラカードを持った男性が数少ない通行人に頼み込んでいた。三宮センタープラザ献血ルームの戸田広志さん(40)。今週は献血が必要量の半分程度しか集まらない。県赤十字血液センターが企業や大学などに派遣する献血バスも、今月分は22会場でキャンセルされた。「あと1週間で本当にピンチなんです!」。戸田さんは声をからした。
ジュンク堂書店三宮店は17日の日曜に売り上げが半減。20日から急きょ、兵庫と大阪を対象にインターネット注文は送料無料にした。近くの地下街「さんちか」(120店)も客の激減で21日は臨時休業に。やはり阪神大震災以来のことだ。運営会社の田近裕(たちか・ひろし)・企画販売促進部長は「非常に厳しい。まるで災害のようです」と肩を落とす。
中華街・南京町も驚くほど人がいない。数少ない観光客はみんなマスク姿で、食べ歩いている人は皆無だ。3割ほどの店が休んでいた。
1951年創業の「ぎょうざ苑(えん)」はいつも行列ができる人気店だが、午後2時すぎの店内に客はいなかった。でも、昼休みの時間帯は満員。「いつもなかなか入れないから。うれしいよ」と地元の会社員は喜ぶ。店主の頃末徹(ころすえ・とおる)さん(41)は営業時間の短縮も考えたが、「開いてるか?」と次々に電話がかかってきた。「大変やけど、通常通り開けておこうって思いました」
夕暮れ時のJR三ノ宮駅前。休校中に友人と買い物に来た県立高校2年の女子生徒(17)に声をかけた。「ひまやから来たけど、休校の生徒はカラオケ店にも入れてくれへんし、もう帰る」と口をとがらせる。そして、ぽつりと言った。
「今は汚い所のように思われてるけど、私、めっちゃ神戸が好きやねん。早く普段の街に戻ってほしい」(池尻和生)
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ホンマに洒落になりませんぜ。
「触らぬ神に祟りなし」、「君子危うきに近寄らず」。。。
まあいかにも日本的な情緒、風評に流されて極端にはしっている感も否めません。
確かに人との接触を避けて感染を予防しようという点では合理的な行動かもしれませんが、さすがに日本人の潔癖さもココまでくると・・・経済活動がマヒしかけてしまう程の恐ろしい伝染病なのかは政治や行政が冷静かつスピーディに考え、判断しなければいけません。
新型だからこそ神経質になるのかもしれませんが、既存のインフルエンザだったら大丈夫ということではありませんし、マスクさえしていれば大丈夫ということでも無いと思います。
外国から見たら、ちょっと近所で感染者が出たからと一気に大半がマスクしてお店からマスクが売り切れで消えてしまう国なんて、何とも理解し難く映るんでしょうね。
ちなみにオヤジの周りでは、岩手でも既に店頭ではマスクが手に入らなくなっているという風の噂が聞こえてきています。
ここぞとばかりの裏取引の裏マスクとか、ひと儲けしようとする感染防止効果ゼロのインチキな闇マスクなんてのが出てくるかもしれません。
それでもしないよりもしている方がナンボかマシと闇マスクに群がる人も結構いそうだなと脳裏に容易にイメージできます。
オヤジは結局マスクは買いそびれたままです。こうなるとあとはウィルスに感染しないように気合だ、気合だ、気合だぁ~っ!!
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年5月21日
新型の豚インフルエンザの感染者が増え続け、90人を超えた神戸市。人々が外出を控え、繁華街は閑散としているらしい。「阪神大震災以来の危機」との嘆き節も聞こえてくる。一体何が起きているのか。中心街の三宮周辺を歩いた。
「やばいっすよ。マジ、壊滅状態ですよ」
19日午後8時すぎ、神戸一の歓楽街「東門街(ひがしもんがい)」。髪を逆立てた20代の客引き男性が辺りを見回して声を荒らげた。ネオンがまばゆい通りに普段のにぎわいはなく、マスク姿のサラリーマンをちらほら見かける程度だ。
雑居ビル4階の老舗(しにせ)のラウンジに入ると、客は1組だけ。前日は来客ゼロだったという。「常連客すら『今の時期、外出はちょっと』って。ほんまにどうにかしてよ」。業界24年目のベテランホステスが嘆く。退屈で、本を2冊持参してきた。隣のママは「こんなことは震災以来……。たまらないよ」。
翌20日の早朝、神戸市中央区のJR三ノ宮駅。改札から吐き出される人の大半がマスクをしていた。
三宮センター街近くの薬店が開店する午前10時、マスクを求めて約60人の行列ができていた。先頭は銀行員の男性(60)。1時間半並んだ。「会社の方針で、これがないと出勤できないんだよ。社内も電車も外でもマスク。くつろげるのは家くらい」
人影まばらなセンター街で、トラックの男性運転手(47)が各店に衣料品や靴などを配送していた。その数は今週に入って普段の3分の1に。「これって経済的にまずくないですか。完全に都市機能がマヒしてますわ」。国の対応の遅さを批判し続けた。
「どうか、なんとか」。プラカードを持った男性が数少ない通行人に頼み込んでいた。三宮センタープラザ献血ルームの戸田広志さん(40)。今週は献血が必要量の半分程度しか集まらない。県赤十字血液センターが企業や大学などに派遣する献血バスも、今月分は22会場でキャンセルされた。「あと1週間で本当にピンチなんです!」。戸田さんは声をからした。
ジュンク堂書店三宮店は17日の日曜に売り上げが半減。20日から急きょ、兵庫と大阪を対象にインターネット注文は送料無料にした。近くの地下街「さんちか」(120店)も客の激減で21日は臨時休業に。やはり阪神大震災以来のことだ。運営会社の田近裕(たちか・ひろし)・企画販売促進部長は「非常に厳しい。まるで災害のようです」と肩を落とす。
中華街・南京町も驚くほど人がいない。数少ない観光客はみんなマスク姿で、食べ歩いている人は皆無だ。3割ほどの店が休んでいた。
1951年創業の「ぎょうざ苑(えん)」はいつも行列ができる人気店だが、午後2時すぎの店内に客はいなかった。でも、昼休みの時間帯は満員。「いつもなかなか入れないから。うれしいよ」と地元の会社員は喜ぶ。店主の頃末徹(ころすえ・とおる)さん(41)は営業時間の短縮も考えたが、「開いてるか?」と次々に電話がかかってきた。「大変やけど、通常通り開けておこうって思いました」
夕暮れ時のJR三ノ宮駅前。休校中に友人と買い物に来た県立高校2年の女子生徒(17)に声をかけた。「ひまやから来たけど、休校の生徒はカラオケ店にも入れてくれへんし、もう帰る」と口をとがらせる。そして、ぽつりと言った。
「今は汚い所のように思われてるけど、私、めっちゃ神戸が好きやねん。早く普段の街に戻ってほしい」(池尻和生)
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ホンマに洒落になりませんぜ。
「触らぬ神に祟りなし」、「君子危うきに近寄らず」。。。
まあいかにも日本的な情緒、風評に流されて極端にはしっている感も否めません。
確かに人との接触を避けて感染を予防しようという点では合理的な行動かもしれませんが、さすがに日本人の潔癖さもココまでくると・・・経済活動がマヒしかけてしまう程の恐ろしい伝染病なのかは政治や行政が冷静かつスピーディに考え、判断しなければいけません。
新型だからこそ神経質になるのかもしれませんが、既存のインフルエンザだったら大丈夫ということではありませんし、マスクさえしていれば大丈夫ということでも無いと思います。
外国から見たら、ちょっと近所で感染者が出たからと一気に大半がマスクしてお店からマスクが売り切れで消えてしまう国なんて、何とも理解し難く映るんでしょうね。
ちなみにオヤジの周りでは、岩手でも既に店頭ではマスクが手に入らなくなっているという風の噂が聞こえてきています。
ここぞとばかりの裏取引の裏マスクとか、ひと儲けしようとする感染防止効果ゼロのインチキな闇マスクなんてのが出てくるかもしれません。
それでもしないよりもしている方がナンボかマシと闇マスクに群がる人も結構いそうだなと脳裏に容易にイメージできます。
オヤジは結局マスクは買いそびれたままです。こうなるとあとはウィルスに感染しないように気合だ、気合だ、気合だぁ~っ!!