教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

スモールハウス…え?

2013-08-31 23:36:55 | 経済/経済/社会
アメリカ発祥のスモールハウスがいいとかいう本を読んだんだが。

・・・何か違う。
それは日本人とアメリカ人のライフスタイルが根本的に異なることに起因する。



1つ。
まず風呂がない。
シャワーだけで済ますという。

日本でいえば、これはバブル期に建てられた13平米しかない最安価格帯の投資用マンションのグレードに匹敵する。
それらはいま築20年くらいだが、立地がいいにもかかわらず驚くほど安く買える。
それはなぜかというと、そういう部屋を借りたいヤツがいないからだ。
だから風呂がない物件は利用価値が低く、だから安くあげられるのは当然なんだ。



2つ。
雨水を利用して暮らすという。
で、1日に20リットルの使用量なのだとか。
いくらシャワーとはいえ、これでは毎日シャワーを浴びている生活はない。

毎日シャワーを浴びようとすると上水道を引く必要がある。
だがこういった水まわりの工事はとてつもなく高くつく。
上物代だけ安くあげてもトータルではそんなに安くならないかもしれない。



3つ。
寝床を屋根裏部屋にしている。
スペースの関係上、それはしかたがない。

しかし。
体感的には赤道直下よりも暑いと言われる高温多湿の日本でそれをやったら夏場には地獄の苦しみを味わう。

木造住宅における屋根裏というものは断熱に大きく寄与するという点において存在価値がある。
それを取り外してもふつうの住宅と同じ快適さが得られると思ったら大間違いだ。



不動産の価値は人に貸したらいくら取れるかで決まる。
いくら安くあげようと、利用価値の低い不動産はそれほど意味を持たない。
でもその本にはそういうデメリットに相当する部分はちゃんと書いていないにおいてゴマカシがあると言わざるを得ない。

まあ、本人が知っててそれでいいというなら止めはしないけどさ。