教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

東京カソード研究所 倒産の意味するところ

2013-03-27 00:01:21 | 経済/経済/社会
2週間ほど前、東京カソード研究所が倒産した。

ここ何年も赤字続きだったのでこのままではヤバい感はしていた。
だが今そうなるとは思ってはいなかった。

ではなぜ今?

モラトリアム法案のタイムリミットが来たから今だったのかもしれない。

しかし。
それは根本原因ではない。

根本原因。
それは・・・。

日本の半導体業界全体でかかえる問題だ。



日立とNECと三菱のDRAM部門を合体させたエルピーダは倒産した。
NECと日立と三菱のDRAM部門以外を合体させたルネサスは赤字続きでマジでヤバくなってきた。
沖電気は半導体部門を丸ごと売却した。
パナと富士通は半導体部門の軽量化を急ぎ、システムLSI部門はお荷物扱いを受けている。
ソニーはもはやモノづくりの会社とは言い難い。

どうしてこうなった!?

・・・というのは今回さておきとしてだな。

実はこいつらよりもっとヤバいヤツらが回りにいる。

それは・・・

国内の半導体メーカーが主な取引相手の半導体製造装置関連企業だ。



半導体製造装置関連企業というと、東京エレクトロンやアドバンテストが有名だ。
しかしこいつらは比較的マシである。

なぜ?

それは・・・。
海外売り上げ比率が90%くらいあるからだ。

どうしてこうなった?

そりゃあもちろん、国内の半導体メーカーが誰も買ってくれないからだ。
これは積極的に海外展開したことによる成果というよりは、国内市場が壊滅した副作用というほうがたぶん正しい。

しかし!

こうはなってはいない企業も多い。

中小の半導体製造装置関連企業は大部分を国内で売り上げているところも多い。
そういうところは今、ビジネスが壊滅的打撃を受けている。



東京カソード研究所の海外売り上げ比率がどうなのかはよく知らん。
決算書に書いていないのだから憶測でしか語れないが、海外売り上げ比率90%なんてことはありえんだろう。

実は国内売り上げ比率が高い中小の半導体製造装置関連企業は他にもある。
それは、倒産懸念を発動できるレベルで。