教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ホンモノを超えるニセモノ

2010-04-08 00:00:37 | オタネタ全般
世間では、基本的にはニセモノがホンモノを超えるなんてことはありえない。
単にニセモノが破格に安いという理由でホンモノを市場から締め出すことはあるかもしれないが、実力ではホンモノを超えるニセモノなど普通はありえない。
たとえば韓国製のパチモンなど見ればわかるように、単にガワだけ似せて作っただけのような腐ったものがいわゆる一般的なニセモノだ。



しかし!

ニコニコはそうではない。
アイマスのファンの力の入れようは半端じゃない。
ニコニコでは、いわゆる野生のプロが投げた動画がゴロゴロ転がっている。

それはどれくらいすごいのか?
それはたとえば↓これを見るとわかる。



アイドルマスター テスト動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10192779

【MMD】蒼い鳥とビーチの千早【M@ster】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10129658



モーションキャプチャのスムーズさやオリジナリティーの面でいえば公式が勝るが、3次元の造詣はもはや公式を上回っているのではなかろうか。
まあ、公式の場合、複数キャラを同時に出してリアルタイムにゲーム機内のCPUで演算しなければならないという制約の上で作らなければならないというハンデがあるのに対し、ニコニコ投稿作の場合にはモデリングだけ別途しておいてバッチで動画を作れば良いという、公式では使えない有利な点はあるにはある。
しかし、公式の次回作の出来が残念だった場合、そんな言い訳をしたところで聞き入れるファンがいったいどれだけいるだろうか。
公式の開発チームに対する無言のプレッシャーになっている可能性は否定しきれないだろう。



問題は3次元の造詣だけではない。

シナリオのほうがさらに深刻になっている。
なんせ、フリーの開発キットがそろっているがために、作文さえできれば誰でもノベマスを投稿できるようになってしまっているからだ。
有象無象の作文野郎がノベマスの製作にとりかかり、そして自己流に解釈したアイマスをニコニコで披露しあっているのだ。
だいたいわたしでもノベマスを投稿しているくらいなのだから、いかにそれがカンタンかはお分かりいただけるだろう。

公式のほうはオリジナルであるが故にあまりにもぶっ飛んだ設定を付与することができない。
それに対し、ノベマスの場合にはその場限りの使い捨ての設定でもかまわないため、パッと見で目をひくものを作る事も可能になってくる。
また既に完成されている公式のキャラ設定があって視聴者はそれを知っていることが前提で作っても良いため、キャラの性格を理解させるための手間を省くこともできる。

したがって公式サイドはシナリオの製作に対して大きなハンデを背負ってしまっている。
それはアイドラ(公式)にも現れているわけで、アイドラ(公式)よりおもしろいノベマス(二次創作)もゴロゴロしているのが現状だ。

やはりニコニコは魔界。
単なる個人ユーザーの作る作品のクォリティーの高さに魔界と呼ばせる所以があるのである。



とはいえ・・・
別にわたしは公式が負けているからどうの・・・という具合に批判したいわけではない。
やはり公式はすばらしいと思う。
あれだけの二次創作の熱意を生ませるオリジナリティーは唯一無二の物なのだから。
あれだけの公式素材を流用した二次創作をバラまいても良きにはからえ的に構えてくれる度量にも感服するものがある。

既に検討されているとウワサされるアイマスの続編には、やはり我々はイヤがおうにでも期待せざるを得ないだろう。