撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Zemplen (ゼンプレーン)山脈の教会

2013-03-29 00:15:12 | 海外生活

 Zempléni-hegység (ゼンプレーン山脈)の麓を幹道の国道3号線でスロバキアへ向かうと

国境手前が今回の目的地である。 森はあくまでも深く、手つかずの大自然は動物の楽園であろう。

 

 Zempléni-hegység を仰ぎ見る。       Boldogkö (ボルドグクー)城(13世紀創建)

 

                                   

                                                                          ここまで来たら是非、寄って欲しい所、

                                                                          Aggtelek (アッグテレク)バラドラ洞窟

          1995年にユネスコの世界遺産に登録....但し、国道27号線の方が近い。 

 

 

<百四十五番札所; Vizsoly református (ヴィジョリイ) カルビン派教会>

  教会は、13世紀にロマネスク様式で建てられたのがオリジナルである。 のちに14世紀に

    ゴシック様式の内陣と塔を一緒に追加、拡張した。 

    内部には13、14、15世紀の中世フレスコ画のオンパレードである。

 教会内には伝道師 Károlyi Gáspár (カーロイ・ガスパール)の聖書オリジナルが展示されている

 

 東側(祭壇側)からの眺め            北側からの眺め

 

 

塔と大きい方の内陣は14世紀に建立。   13世紀に建った小さい方の内陣と南門。

  

 

 大きい内陣の南門。    小さい内陣の南門庇部の飾り。 どちらの南門も使われていない。

 

 

 小さい内陣から祭壇側を見る。        内陣同士の境目、説教台は1792年作品。

 

 

 大きい内陣から祭壇を見る。         内陣の境目壁の壁画(15世紀初期のもの)

 

 

 小さい内陣の壁画(1400年代のもの)

 

 祭壇と壁画(13世紀のもの)      小さな内陣の天井(アーチ対角線リブ...ゴシック)

  

 

 Károlyi Gáspár の聖書 (1590年)

 

<百四十六番札所; Gönc református (グンツ) カルビン派教会>

  教会は、13世紀にロマネスク様式で建てられたものを、14世紀にゴシック様式の内陣で拡張した。

 今日の教会は、18世紀にバロック様式で再建されたものである。

 

 

 

祭壇は内陣の真ん中(カルビン派の特徴)    東側信者席

 

 

 西側信者席

 

<百四十七番札所; Szent Imre (セント・イムレ) ローマ・カトリック教会>

   教会は、14世紀に聖イムレを祀るために、ゴシック様式で建てられた。 

       1530年代にルター派の教会として、のちにカルビン派に使われた。 1640年に火災で

       焼失した為、当初の物はほとんど残っていない。

   1712年の終わりにカトリックに教会は戻ってきた。 1714年と1777年にバロック様式

     で再建された。

   今日の教会は1827年に、祭壇と内陣の壁を強化・改修したものである。

 

                ゴシック様式の窓(当初のもの)

    

 

 内陣祭壇側            手水鉢の側面に葡萄房のレリーフ(1728年作品)

 

 

 内陣入口側

 

 

  これで、「Zemplén (ゼンプレーン)山脈の教会」 はお終いです。

 

 

「バラトン遍路の旅」