撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Gyongyos (ギュンギュシュ)の教会(1)

2013-03-23 22:34:16 | 海外生活

  Gyöngyös の町は、ハンガリーの山岳景勝地(海抜1000mの高さとは云え、最高峰)であるMátra

渓谷の玄関口で、ワインの名産地であり、シーズンには数多くの行楽客がここを訪れ、通り過ぎる。

人口は34,000人で、外国語の語学学校もあり、“International Town” と自称しているので学園の町

ではないかと思っている。   ワイン祭り : 毎年5月第3週末

 

 

<百二十九番札所; Gyöngyös Ference (ギュンギュシュ・フェレンツェ)修道院教会>

  町の中心にある教会と修道院は、Báthory 家によって1370年頃に建てられた。 1526年の

   オスマン・トルコの攻撃から逃れる為に、修道院は他に移し、1727年に再び、元の位置に戻した

   ので、トルコ占領地域で残った修道院は、ここと Szeged の2つだけであった。

 教会の方は、18世紀にバロック様式で再建築された。 現在、見れる教会で当初のものが残って

   いるのは、塔と祭壇部分の建物である。

 塔は四角い形状のゴシック様式で、祭壇の壁にはゴシック様式の窓が残っているが、飾り物は18世紀

    のもの。

 Erzsébet Báthory ; 1560年生まれ、ポーランド王の姪。 トルコ戦線、オーストリアとの自由戦争の英雄

 

 町の中心

 

 

 

 

 祭壇側外観(ゴシックの窓が残る)        修道院

 

 

 内陣(祭壇側)      説教台

 

 

<百三十番札所; Gyöngyöspata (ギュンギュシュパタ) ローマ・カトリック教会>

  人々が住み始めた11世紀に、村には小さな教会があったが、タタール族によって破壊され、

 15世紀にゴシック様式で建て替えた。 そして、17世紀に聖母マリアを祀り、再建築されたのが

 今日の教会である。 この再建時に、バロック様式の “イエスファミリーの木” を祭壇に飾った。

 国内では “イエスファミリーの木” はここしかないということなので、必見である。

 15世紀のフレスコ画が内部の壁に残っている。

 

 県道より Gyöngyöspata の村を望む。

 

 

 美しい村に美しい教会が良く映える。

 

 

 教会正面入口         内陣(祭壇側)

 

 

 “イエスファミリーの木” 

 

 

 ゴシック様式の窓     内陣仕切り壁に残るフレスコ画

 

 

<百三十一番札所; Pásztó Szt. Lőrinc-plébania (パーストー・ローリンツ)司教教会>

  12世紀には、2階建ての小さな礼拝堂がすでにあり、13世紀に、その場所に教会をロマネスク

    様式で建てた。 15世紀にはゴシック様式で拡張され、1734年と1767年に再建築された。

 その前の1723年に礼拝堂のあった2階部分に塔を積み重ねる形で作った。

 

 塔の横にあるのが礼拝堂の遺跡              南門

  

 

塔下の門(おそらく礼拝堂の入口だった。 主祭壇、左右の翼祭壇は1734年ロココ様式

 

 

内陣入口側 (塔は祭壇側に有り、通常のものと逆 ... おそらく礼拝堂があった為だろう)

 

 

 内陣に残されているフレスコ画

 

 

   これで、「Gyöngyös (ギュンギュシュ)の教会(1)」 はお終いです。

 

「バラトン遍路の旅」