撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

バラトンの草花を賞でる(春-1)

2018-03-29 08:55:00 | 海外生活

 バラトン湖周辺で四季を通じて見つけた癒しの草花を紹介してみよう。

先ずは(春-1)として、雪解け後の3月中旬から4月上旬頃までとした。

但し、掲載写真は今年だけの物ではなく、過去に撮り溜めていたものも含んでいる。

 

1.クロッカス (Crocus) 

 バラトンで一番最初に春を感じさせてくれるのはクロッカスではないだろうか。

 雪に埋もれながらも、ちょっと陽を浴びるとその頭をもたげる。春の息吹きだなあ~。

 開花時期 ; 3月中旬から下旬

 花ことば ; 全体として「青春の喜び」「切望」

        紫のクロッカスは「愛の後悔」、黄色いクロッカスは「私を信じて」

 Mar. 20  2018

     ⇩  2日後の Mar. 22  2018

 

 Mar. 09  2017


2.スイセン (Narcissus)

 クロッカスが終わり始めた頃に、庭を賑わすのがスイセンである。 咲き終わった球根を

 地中にじーっと仕舞っておき、来年もまた同じ場所に咲いてくれる。

 開花時期 ; 3月下旬~4月中旬

 花ことば ; 「うぬぼれ」「自己愛」

                               Mar. 30  2017

 

 

                               Mar. 27  2017 

 

3.ヒヤシンス (Hyacinth)

 数年前に蒔いた種がいろんな所に転植し、何処から次に芽が出て来るか毎年の楽しみ。

 花ことば ; 全体として「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを越えた愛」

     白い花は「控えめな愛」「心静かな愛」、紫の花は「悲しみ」「初恋のひたむきさ」

 

        Mar. 30  2017                      ➡      Apr. 02  2017

  

 

                      Apr. 05  2008

 

                                                                                       Mar. 30  2017

4.ヤマブキ  (Globeflower)

 スイセン、ヒアシンスと咲き始める頃にヤマブキも同時進行するが、5月まで続く(息長い)

 花ことば ; 「気品」「崇高」「待ちかねる」「旺盛」

                                Apr. 05  2017

         

5.サクラ (Cherry blossoms) 

 4月上旬が満開であろう。  ピンク色の桜はサクランボの生らない種類である。

 花ことば ; 「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」

 

◆ Balatonkenes (ケネシェ)のヨットハーバー            Apr. 04  2008

 

◆近所の公園 (Balatonvilagos ヴィラゴシ)にも花が咲く。 これもサクランボは生らない。

                                   Apr. 02  2017

 

◆我が家の庭にも桜が咲いた。 これはサクランボの生る樹である。 6月中旬が待ち遠しい。

 サクランボの花言葉 ; 「善良の教育」「小さな恋人」「上品」「幼い心」

                           Apr. 03 2017

  

                                                                                              

                                                                                                 Apr. 09  2017

 

                                                                                                Apr. 04  2008

 

6.スミレ (Violet)

 4月上旬より開花し、5月が見ごろ。

 花ことば ; 「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」

                                   Apr. 04  2008

 

7.シロバナタンポポ

 この時期に雑草も、つぶらな花をつけ始めてきたのがシロバナタンポポであり、

 お馴染みの黄色いタンポポより一足早いようだ。

 花ことば ; 「私を探して、そして見つめて」 雑草には花言葉も少ないようだ。

 

                                 Mar. 22  2018

 

8.黄色い雑草

 名前はハッキリ特定出来なかった。 広範囲に群生しいるので名前はある筈(後日の宿題に)

 花びらは6枚で、カタバミに類似しているが花びらの枚数と形状がちょっと違う。

 

 春霞のバラトンの野を黄色く覆う。                Mar. 28  2018

 

       これにて「バラトンの草花を賞でる」は、お終いです。

 

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アドリア海の街と教会(8)Dubrovnik-2 

2018-03-21 18:28:21 | 旅行

 見どころ満載なドゥブロヴニクでの追加版として、一周 1.9km 、高さMax. 25m の城塞壁

の上に巡らされた遊歩道から見た風景を最後に掲載したい。 

              「紅の豚」はドゥブロヴニクを飛ぶ。


<写真撮影のポイント>

市街地東側

 

ボカール要塞(西側)からの景色

 対岸の堅固なロヴリイェナツ要塞が望める。

 

ミンチェタ要塞(北西側)方向

 西側市街地とスルジ山(403m)を望む

 

  山頂にはナポレオンから贈られたと云う白い十字架と独立戦争展示館(左)がある。

 

 Ⓓ 城壁南側

  

 

城壁東側

         城壁の外にはカフェもある

 

ロクルム島を眺望

 島内にはベネディクト会修道院や植物園もあり、日帰りの探索コース

 

Ⓖ 旧港を眺める

 

 旧港にトバリが下りる

 

Ⓗ 城塞北側から東側市街地を望む

 

Ⓘ ミンチェタ要塞付近からの市街地全景

 

Ⓙ 狭い階段のある路地

 

Ⓚ プラツァ通り

 雨で濡れたような大理石の石畳が中世への旅の情緒を醸し出してくれる。

 

Ⓛ ブジャ門

 旧市街地第2の門(北側)

 

 これにて「アドリア海の街と教会(8)Dubrovnik-2」を以って、アドリア海はすべてお終い。

 

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アドリア海の街と教会(7)Dubrovnik-1

2018-03-19 08:26:58 | 旅行

  ドゥブロヴニク市の人口は43,000人ほどでクロアチア国内では11番目である。

市街地には28,000人ほどが住んでいる。町の起源は他のアドリア海沿岸の都市と同様、

4~5世紀のローマ帝国の侵攻から都市化が本格的に始まった。

他とちょっと違う点は、6世紀に東ゴート王国が崩壊後、ビザンチン(東ローマ)帝国

→ヴェネツィア共和国の支配下の後、1358~1808年まで海洋独立国家ラグーサ共和国

として発展を遂げた。 その後は他の都市と大差ない歴史をたどる。

但し、1667年に襲った壊滅的な大地震と、1991年のユーゴスラビアからの独立戦争で

歴史的な建造物の大半は破壊され、世界遺産存続の為に1995年以降に復興、再建された。

 

<旧市街マップ>

◆ ピレ門

 旧市街には4つの門があるが、正門と云ったらこの門であろう。

 

 門の上でドゥブロヴニクの守護聖人である聖ヴラホの彫像が出迎えてくれる。

 

◆ 聖救世主教会 (St. Saviour Church)

 ピレ門を入って、城壁を潜るとまず目に飛び込んで来るのが、真っすぐ伸びた

 メイン通りのプラツァ通りで、その始まりが聖救世主教会である。

 1528年にルネサンス様式で建てられ、1667年の大地震で残った数少ない一つである。

 

 さすがにファサードの丸窓、彫刻は年季物。

 

❷ フランシスコ会修道院

 14世紀に城壁の外に建てられたが、外敵の攻撃から守る為に、今の場所に移されたが、

 現在の物は1667年の大地震の後に再建されたものである。

 

  右側の門には、イエスを抱きかかえる聖母マリアの彫刻等が目を引く。

  

 

❸ オノフリオの大噴水

 聖救世主教会の前の広場にある噴水というか水汲み場というか。

  ユニークな蛇口がいっぱい。

 

➍ 聖クレア修道院

 13世紀末に女子修道院として建てられ、孤児院としても使われてきた。大地震後に再建。

 

メインのプラツァ通りを東に下って行くと、中世にタイムスリップしたような町並みが満喫

出来る。 時計台付き鐘楼に突き当たった所が、最も賑わうルジャ広場(夏祭りは超賑わい)

  

 

 鐘楼と鐘突き男ゼレナツ

 

  プラツァ通りを横に交差する多くの細い路地

  

 

❿ スポンザ宮殿

 1516年に通関所や倉庫としてルネサンス様式で建てられたが、現在は公文書館で使用。

 

  内部

 

⓬ 聖ヴラホ(聖ブラシウス)教会

 ドゥブロヴニクの守護聖人ヴラホに献堂する為に建てられた。

 現在の教会は1667年の大地震の後に、1715年にバロック様式で再建されたものである。

 

⓭ ドミニコ会修道院

 ロマネスク、ゴシック、ルネサンス様式を折衷した構想で15世紀に建てられた。

 

 門は美しいゴシック様式。

 

⓮ 旧総督邸  ⓯ 聖母被昇天大聖堂

 左が旧総督邸でラグーサ共和国時代の総督住居と行政関係庁舎。 向うが大聖堂の側面

 

 オリジナルの大聖堂は1192年に建てられたらしいが、大地震後17世紀に再建された。

  

 

 グンドゥリチ広場;大聖堂の西隣なりに有って、午前中は青空市場が近隣住民で、

          午後はレストラン、カフェ等が観光客で賑わう。

 

◆ 聖ルカ教会と受胎告知教会

 聖ルカ教会;古いクロアチアの教会でオリジナルは9~11世紀にかけて建てられた。

 受胎告知教会;1534年に創立、18世紀に再建された。(後ろの高い建物)

 

 門の上に飾れれている聖人達の彫刻は15世紀に造られたものだが、教会は1786年に再建。

 

◆ カーメルの聖母教会 (Church of our Lady of Mt. Carmel) 

 大聖堂の東隣なりに佇む小さな教会。 1630年頃に建てられた。

  

  これにて「アドリア海の街と教会(7)Dubrovnik-1」は、お終いです。

  次回のDubrovnik-2 に続く。

 

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アドリア海の街と教会(6)

2018-03-15 13:47:29 | 旅行

   最後の目的地はドゥブロブニク、どこでも美しい地の代名詞 “.....の真珠”という俗称を

既に戴いている。 数ある世界の真珠の中で、ここは間違いない世界有数の景勝地であろう。

それはドゥブロブニクだけに限らず、ダルマチア地方全体の総称として宝石の一群と言える。

そういう観点から、まずは道中各地の風景を辿ってみたい。

            地名についてのカタカナ表示に誤りがありましたらご容赦下さい。(自信なしにつき)

① ゴルニャ・プロチャ (Gornja Ploca) 付近

 高速道路A1のボシリィエヴォ (Bosilijevo)より、ダルマチア地方へ入る手前は、もう

 3月だというのにいまだに雪が残っていた。

 右手の特徴ある形状の山は、Zir山(850m)、向こうがアドリア海の尾根 Velebit 山脈。

 

<旅のルート>

 

② マスレニツァ (Maslenica)

  高速道路A1の Zadar-1 出口手前9km地点で、国道8号線と合流する付近一帯は、

  クロアチアの最大のフィヨルド地帯で一大景勝地である。

写真上にはヴェレビット(Velebit)山脈が連なる。山脈の向こうとこちらが雪有無の分岐点だろう

 最も高い山がスヴェト(Sveto)山で標高1751m、麓に若干、雪が見られるが、山の地肌は

 白いが雪ではなく、石灰岩だろう。 

 

③ スクラディン (Skradin) 付近

 橋の向こうに見える町は静かなリゾート地

 

 サービスエリアからは湖とアドリア海を眺めることが出来る。

 秋に訪れた時の、紅葉模様もまた絶景。

 

④ ブラトー・ナ・ツェティニ (Blato na Cetini) 付近

この辺りは豊富な石灰岩の採掘エリアなのだろう。山は近郊で最も高いMiletnjak山(1619m)

 

 高速道路沿いにある採石場

 

⑤ ブレラ (Brela) 付近

 高速道路A1をセスタノヴァク (Sestanovac) で下り、海岸沿いの国道8号線に向かう。

 海岸手前 G/Brela 村に興味深い形の山を発見(名前不明、876m)

 

  海岸にぶつかると、息をのむ岬の大パノラマの出現、麓を走るのは国道8号線。

 

 ここからはハンドルを右に左に、海岸沿いをつづら折り。

 

⑥ マカラスカ (Makaraska) 付近

 この付近は海岸と山が接近しており、海と山の両方を楽しむことの出来るリゾート地として

 非常に多くの避暑観光客を集める。街もドゥブロヴニクに次ぐ大きさで人口は14,000人。

 

⑦ バチナ (Bacina) 付近

 この辺りは海岸より遠ざかり、山の中に入るが穏やかな湖と村に遭遇出来る。

 

⑧ ポロチェ (Ploce) 付近

 ここは、何なんだと思ってしまう町(水郷の町?、水耕?、養殖?、製塩?)

 

⑨ コミン (Komin) 付近

 水量豊かなネレトバ川の流域で、果物の生産が盛んで、道路端に多くの直売所が立ち並ぶ。

 

⑩ クレク (Klek) 

小島に建っている四角い建物は灯台?  または通行料徴収所(他の国にもあったような)

 

⑪ ストン (Ston) 側国境検問所

 青い建物はクロアチアの検問所で、ボスニア・ヘルツェゴビナの国境はその先。

 

 橋の右側はビストリーナ (Bistrina) 湖で山の向こうはボスニア・ヘルツェゴヴィナである。

 

⑫ ドリー (Doli) 付近

 海に散りばめられた離島美

 

⑬ スラノ (Slano) 付近

 筆舌に尽くし難い、入り江と山のコントラスト

 

⑭ ブルセチーネ (Brsecine) 付近

    離れ小島に育まれた松(?)が癒しを与えてくれる。

 

⑮ グルージュ (Gruz) 湾

 グルージュ湾に掛かる近代的な橋梁とフェリー埠頭

 

 長距離バスターミナルは旅人の玄関口

 

⑯ ドゥブロヴニク (Dubrovnik) 旧市街

 待望の「魔女の宅急便」「紅の豚」のモデル地に到着!

 

      これにて「アドリア海の街と教会(6)」は、お終いです。

 

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アドリア海の街と教会(5)

2018-03-08 13:06:55 | 海外生活

ザダルを出て再び、高速道路に戻ると、次の目的地のスプリットまで山沿いを走ることになる。

 

スプリット (Split)

 人口は市域で18万人(クロアチアでザグレブに次ぎ第2位、参考でザダルは7万人)で

 アドリア海最大の港町と云われ、その市街地は1979年に世界文化遺産にも登録された。

 街の起源としては、スプリットの北5kmの所にあるサロナ (Salona) と呼ばれた紀元前

 からの町がダルマチアの州都であったが、7世紀頃にアヴァール人とスラヴ人に町が侵略

 されると、市民の大半は、スプリットにあったディオクレティアヌス宮殿に避難し、住み

 つき都市を作り上げていき、最終的に州都も移した。

 その後のスプリットの歴史は、ザダルと大差ない。

 

<市街地ロケーション>

 

 

◆ 大聖堂(聖ドムニウス大聖堂)と鐘楼

 もともと、この大聖堂は3世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスの霊廟として建てられたが、

 彼のキリスト教への激しい弾圧に反発し、殉教した聖ドムニウス司教を祀る為に、7世紀に

 いままであった霊廟を破壊し、新たに現在の八角形の大聖堂を再建した。

  

 

 鐘楼のオリジナルは13~16世紀に造られ、1908年に復元された。 高さは60m。

  

 

 入口側(西方向から)

 

 大聖堂の回りに残されている以前のコリント式の支柱

 

 鐘楼入口前に飾られている石像たち

 

◆ ヴェスティブル(前庭)とペリスティル広場

     正面の建物の地下を通ると宮殿にある4つの門のひとつである青銅門を抜ける

     

 

◆ 青銅門(南門)とプロムナード

 

 駅、バスターミナル、フェリー埠頭のシティーポートが眼前に現れる。向こうに新市街を望む。

 

◆ 銀の門(東門)

 ペリスティル広場を右に回って、大聖堂を右手に見ながら銀の門に向かう。

 

 銀の門(東門)

 

 銀の門(東門)の外は露店が軒を並べる。

 

◆ 鉄の門(西門)

 逆にペリスティル広場を左に回ると鉄の門に向かう。

  

 

  鉄の門

  

 

◆ ナロドゥニ広場

 鉄の門を出るとすぐに繁華街のナロドゥニ広場にでる。

 時計塔の脇道が鉄の門と繋がっている。 手前左の茶色の建物が旧市庁舎。

 

◆ ブラチェ・ラディッチ広場(別名フルーツ広場)

 ナロドゥニ広場からちょっと南に、マルコ・マルリッチ(15世紀のクロアチアの文豪)の像

 がある広場。 青空市場が開催され買い物客でごった返す。 向こう白い建物はミレシ宮殿。

 

◆ 金の門(北門)

  ペリスティル広場を細い路地を通り北上すると金の門に出る。

  

 

 門を出るとグルグール・ニンスキ像と聖アルニラ修道院がお待ちかね。

グルグール・ニンスキ像;15世紀に実在し、クロアチアにスラブ語化を議会で推進した司教。

            像の左足親指に触れて願い事をするのが流行。 左指だけピカピカ。

聖アルニラ修道院;1099年に創立されたベネディクト派の女子修道院。 塔は18世紀に建立。

 

◆ 聖者教会 (The church of St. Sprit or Sv. Duh)

 11世紀に建てられたカワイイ教会、ロマネスク様式のファサードがいい。

  

 

◆ ディオクレティアヌス宮殿内の町並み

 旧都サロナからの難民が作った街だからか他の都市に比べ、生活臭がより感じられる。若しくは

 世界遺産に登録されているので近代化がままならないのか? 最近、そういう街が多いらしい。

   

   

 

          これにて「アドリア海の街と教会(5)」は、お終いです。

 

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