撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

春一番の花

2020-02-29 11:17:40 | 海外生活

春を呼ぶ花クロッカス

 今年の暖冬ぶりは例年にないものであろう。 最も寒い筈の2月には連日10℃

以上の日中気温が続いたことより、冬の風物詩であるバラトン湖の氷結がないまま

春を迎えそうな勢い。

いつもなら .......                                                                                         Feb. 25 2017

 

 毎年、我が庭で春一番を告げてくれるクロッカスがいつもより半月も早く、可憐な

花を見せてくれた。 温暖化の effect or affect?   又、地球の気温が上昇し、潮位が

数ミリ上がったのなら、必ずしも素直に喜べないものかも知れない。

                                     Feb. 20 2020

 

いつもなら .....   (3月上旬の開花)               Mar. 09 2017

 

                                                                                                                   Mar. 05 2019

 

今年は、二月中旬には蕾が ......                                                                  Feb. 19 2020

 

                                                                                                                     Feb. 25 2020

 

     

 毎年、春一番であったクロッカスに替わり、今年は新顔のスノードロップが顔を

出した。 昨年まではなかったのが何処から来たのだろうか? 隣家との垣根沿い

なので移って来たのかな?                       Feb. 19 2020

 

 2月19日現在では、スノードロップの方がタッチの差で春一番かも知れない。

                                Feb. 25 2020

 

 

二番手に来るのは、水仙である。 但し、まだ開花までには至っていない。

現在は .......                                                                                              Feb. 28 2020

いつもなら ......    (3月下旬だった)               Mar. 23 2017 

待ちきれず、一足早く、過去の写真を見てスケッチを試みた。

  

三番手はヒヤシンスだろう。

現在は ........      (茎が出始めたところ〉             Feb. 19 2020

 

 暖冬とは言え、開花は3月中旬だろう。             Apr. 02 2017

  

 

 

  これにて「春一番の花」は。お終いです。

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バラトンそぞろ歩き (27) ケストヘイの大聖堂

2020-02-16 17:23:33 | 海外生活

 先日、このあたりのことをブログに書いたら、或る読者の方から昔ケストヘイ

に住んでいて、非常に懐かしかったというコメントを戴きましたので、折角、

ケストヘイ (Keszthely) の近くまで来ているので、大聖堂 (Magyarok Nagyassonya)

に寄ってみることにした。

<今日のスケッチ>

 

  ケストヘイの中心にある中央広場に市庁舎と繋がっている大きな大聖堂である。

 その隣りが修道院となっている。 以下の写真はすべて Feb. 08 2020に撮影。

   左端が市庁舎

 

 大聖堂は1390年代に後期ゴシック様式で建てられたローマカトリック教会である。

  手前にある石を積み上げた基礎がローマ時代の石造りの教会と16世紀の城塞跡が

 残されている。教会の壁画は14世紀にイタリアの宗教画家に因るもので1974年に

 漆喰で上塗りされていたものを除去して復元されたもので、ハンガリー国内で最も

 大きいゴシックフレスコである。

 

 

  

 

 1878年にはネオゴシック様式の現在の塔が追加された。

 

 

<ロケーション>

 

  これにて「バラトンそぞろ歩き (27)ケストヘイの大聖堂は、お終いです。

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バラトンそぞろ歩き (26) ヘービィーズの温泉湖

2020-02-15 15:00:57 | 海外生活

 バラトン湖はひと夏で一年分を稼ぐと云われるだけあって、夏以外は閑古鳥が

鳴いているが、ヘービィーズだけは世界でも珍しい天然の温泉湖がある為、夏よ

りむしろ冬場の方が人気があるかも知れない。

特に、オーストリア、ドイツからの観光客が多い、理由は物価が安いことと、

東西冷戦時代の思い出の地などの理由があるかも知れない。

ハンガリー人はと云えば、湯治客(シニア)、家族連れが多く、公共の温泉施設

を使って、日帰りが多いようだ。

実は、小生は近くに住んでいながら、いわゆるノンビリした湯治という意味合い

で泊まり掛けで、ここに来ることは、今までなかった。 

この試みが気に入ったら、1時間ちょっとで来れるので、病みつきになるかも

知れない。(哀しい哉、湯治が欲しくなった年齢だ)

 

道中はM7(高速道路)を使うのが最も最速である。

途中、ハンガリーで最も素晴らしい景色のホニョード (Fonyód) に立ち寄るのが

お薦めである。

<今日のスケッチ>

  最初にハンガリーに来た時に、この景色に魅せられ、バラトン湖が見える所に

 暮らそうと思ったのは大袈裟な話ではなかった。

                                                                                                               Feb. 08 2020

 

 何とも奇妙な形のバダチョニ山                 Nov. 11 2007

 

<ロケーション>

 

 

● ヘービィーズ (Héviz) の温泉

 薄緑の屋根が公共の温泉湖(深さ40m、湧き出し温度40℃)

                              Feb. 08 2020

 夕闇迫るヘービィーズの温泉郷(宿泊ホテルより)

 

 公共の施設(温泉湖正面入口)... 出入口は全部で三ヶ所有り)   Aug. 31 2007

 

                                                                                                                Jul. 23 2019

 

                                                                                                                 Aug. 31 2007

 

 足が届かないので浮袋は必須。                  Apr. 15 2011

 

  これにて「バラトンそぞろ歩き (26) ヘービィーズの温泉湖」は、お終いです。

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ブダをスケッチ(2)フランシスコ広場界隈

2020-02-11 19:29:26 | 海外生活

 エルジェーベト橋 (Erzsébet hid) からペスト側に向かう二つ目の交差点が

フランシスコ広場 (Frenciek tere) であり、近年、最も大きく変貌した地区である。

  

 1900年代の交差点はこんなだった、

 

 現在の交差点は、             以下の写真は全て、Feb. 06 2020 撮影

 

 教会からカーロイ通り向かい .... Maverick Hotel である。

 

 交差点からエルジェーベト橋方向を望むと、

 

 教会の向かいは、Cin Cin Amica 靴屋     教会の斜向かいは、Parisi Udvar

     

 

 ● Parisi Udvar (ショッピングモール)

 ビルの中には、ホテル、ジョルナイ陶磁器等の販売店、カフェが入っている。

  建物のオリジナルは、1909~1912年に建てられた歴史あるものであるが、1980年に

再建され、現在のようになったのは、2015年頃からだと思う。

 

 ショッピングモール入口のロビー天井      カフェ(Parisi Passage)

        

 

 ジョルナイ陶磁器の展示品

 

● 聖フランシスコ教会

  ブダ側にも同名の教会があるが、こちらはペスト側にある本家筋で、歴史は古く、

 13世紀の創設で、モンゴル、オスマン帝国の襲撃で破壊、再建を繰り返して来た。

 現在の建物は1727~1758年にバロック様式で再建された物で、それを基本に改築が

 続けられている。 塔は1863年の建立である。 

 (詳細は 2019/06/24投稿の、「ブダペスト街歩きと小さな教会探し」を参照に)

 

● ツェントラール・カフェ (Centrál Kávéház)

  聖フランシスコ教会からカーロイ通りを入ると、創業1885年のブダペスト

 全盛時代から続いているオールドカフェを覗いてみるのも懐古趣味を掻き立て

 てくれる。

  (詳細は2019/08/21 投稿の「ブダペストのカフェ文化(1)」を参照に)

  夏場は入口前に、オレンジ色のテントを張ったオープンテラスが操業時からの

 トレードマークらしい。

 中に入ったら、当時の常連客エンドレ・アティ(写真掲示)と共に、コーヒーを

 飲むのも乙かも知れない。

 

 厨房の上はレストラン

 

 実は、この界隈はオールドファッションな建物が多く、歩くだけでも楽しめる。

    

 

<ロケーション>

 

 

  これにて、「ブダペストをスケッチ(2)フランシスコ広場界隈」はお終いです。 

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国8沿線(6)ヤーク (Ják) の教会

2020-02-03 00:39:43 | 海外生活

 国道8号線沿線といえるのかどうか、20kmほど古都ソンバットヘイ (Szombathely) に

向かうヤーク村にあるベネディクト派の大修道院で、正式名称は聖ジュルジ教会、今回の

最後の目的地である。 ハンガリーで最も好きな教会の一つで、是非、雪景色の中に佇む教会

撮って、スケッチしたいと年初から待ち望んでいたが、超暖冬の今年はその願いも叶いそう

にないようだ。 待ちきれなく三度目の訪問となった。
 
   Jan. 30 2020 筆
 
 ここも又、内装と庭の一部を改装中(シーズンオフを利用して)で、教会内部については
過去に撮った写真を前回のブログ(2013/02/17投稿)と重複しないように使用した。
 
 ● 教会のファサード
 
  Jan. 28 2020 撮
 
  1220~1256年にバジリカタイプのロマネスク様式で建てられたハンガリーの代表傑作
 と云われている。 現在の姿は1896~1904年に改築されたものである。
 
  左側にある白い建物は聖Jakab礼拝堂であるが、今は完全に閉鎖中。
 
● 教会の全貌
 
 
<ロケーション>
 
 
 この教会がハンガリーを代表する教会である証として、ブダペストの英雄広場裏にある
ヴァイダフニャド (vajdahunyad) 城の向かいにある礼拝堂のファサードが同じ造りで、ヤーキ
礼拝堂 (Jáki chapel)と呼ばれ、多くの内外からの観光客を迎えているが、この事実はあまり
知られていないようだ。
     < Jáki chapel in Budapest > 
         Apr. 12 2011
 
ヤーキ教会 (Jáki templom) の特徴
 ● ファサード
     立ち並ぶ12人の伝道師の彫像(このデザインが何と云っても、最大の売りだろう)
                                             Jan. 28 2020
 
 
 
 ● ロマネスク様式を代表する正門
                      
 石柱(コラム)の数と幾重ものモザイク模様の装飾(数が多いほど権威があるらしい)
 
 
 
 ● 南門
 
 
 
   
 前出のチェンペスコパーチ教会の東門とは非常に似ているが、こちらは石柱を2本使用。
 
 ● 後ろ(祭壇側)から見た教会                       
 
 
 
 外壁の彫り込まれた彫像たち
 
 
 
 
 頭が無くなっている彫像の多い中、この彫像が最も程度良く、美しく興味大。
 
 ● 石柱を窓枠に嵌め込んだロマネスク様式の典型的な塔
 
  
 
 
教会内部
 内陣は三層から成っており、この当時、3層の教会は大きな教会の象徴であった。
 
    
           左副祭壇(上)              主祭壇
      右副祭壇(下)
  以下の写真は Oct. 07 2007 に撮影 
 
  天井はロマネスク様式の特徴である交差ヴォールト構造であり、その間に壁画が描かれて
 いたが残念なことに判別が難しくなっている。
 
 
 
 天井を支える石柱(コラム)に飾られた植物、動物の紋様
 
 

 ● 説法台

 

 

 これにて「国8沿線(6)ヤーク (Ják) の教会」はお終いです。

  Jan. 28 2020

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