撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

「バラトンの車窓から」(4)アルショウ・ウルシ~チョパク

2013-08-30 13:24:26 | 海外生活

バラトン・アルマーディ (Balatonalmádi) を出ると、次の駅は、カープタラン・フレド(Káptalanfüred) だ。

駅は小さく、急行は停まらない。 駅の真向かいに湖水浴場(Strand) があるのみで、最寄りの村は

フェルショウ・ウルシ(Felsóörs) であるが、4km離れているので徒歩はきついだろう。

急行の停まる手前のアルマーディまたは次の駅からバスが利用できる。

                    Felsóörs, Alsóörs のó のスペルが違っていますことをご了承願います。

 カープタラン・フレド駅(無人駅)

 

フェルショウ・ウルシ村(人口約1500人)には、バラトン北部丘陵地帯で最も古いロマネスク様式の教会

がある(13世紀初頭に建立)。 赤紫色の石を積み上げたアルパード時代の美しい中世の教会は必見。

 

 

入口門の石レリーフには、歴史の年輪を感じさせてくれる。 (詳細はホームページ “バラトン遍路の旅”を参照)

 

 

次の駅はアルショウ・ウルシ(Alsóörs) で、ベスピレム県に属する村で、中心は駅に近い。 (人口約1400人)

駅の向かいは、湖水浴場(Strand) で、ここは大きく、綺麗でかつ入場料600Ft/日は安い、穴場かも?

   アルショウ・ウルシ駅                      湖水浴場入口

 

 

 向こうに霞むは、ティハニー半島

 

アルショウ・ウルシのカルヴィン派教会

 駅前から真っ直ぐ伸びた坂道(ここには、役場、郵便局、スーパーがある)を2kmほど登った所に、13世紀初頭に

 建立された中世の教会がある。 当初はロマネスク様式で建てられたが、今日の物は1788年にバロック様式で

 改築されたものである。 教会の下の最も高い建物は、“トルコ人の家” と呼ばれており、煙突が特徴。

 この辺りは、バラトン有数のビュー・ポイントである(一押し)。

 

 

 教会からアルショウ・ウルシの中心(駅前)を望む。  左端の建物が “トルコ人の家”

 

次の駅は、チョパク (Csopak) で駅前に展示してあるSLと並ぶ最新車両

 

チョパクの名所旧跡と云えば、1880年代に建てられた中世の教会、聖イストヴァン教会の塔である。

 

 

この近辺には、数多くの小さな村、数多くの教会が存在しており、チョパク村の人々(人口約1500人)は

近隣の村パロスナク (Paloznak) 、ロヴァシ (Lovas) の教会も使っている。

 

パロスナクのローマカトリック教会(10-11世紀に建立)  ロヴァシのローマカトリック(手前)とカルヴィン派教会

 

ロヴァシ (Lovas) ローマカトリック教会...別名;聖母マリア教会

 13世紀に建立され、半円形の祭壇と東と南側に1つづつ残るスリット形状の窓、壁画はアルパート時代の特徴。

 

 

 キリスト像の後ろの壁に残る壁画は背後霊の様。     内陣(入口、塔側)

  

 

お薦めレストラン; Malom Csárda (水車小屋レストラン)

  水車小屋の作られた1800年代に戻った気分で、ハンガリアン料理を味わうのも乙なもの。

 

 

 

       これで、「バラトンの車窓から」(4)アルショウ・ウルシ~チョパクは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

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「バラトンの車窓から」(3)バラトンアルマーディ

2013-08-26 16:08:21 | 海外生活

バラトン・フースフォー(Balatonfüzfó) からアルマーディ(Balatonalmádi) 到着までの湖岸景色

は有数なビュースポット。

 

バラトン・アルマーディ駅....薄緑色の駅舎が特徴。     駅舎正面、手前は国道71号線

 

 

町の全貌(ケネシェより) 人口8500人、ひと際高いビルはラマダホテル(アメリカ資本)でハンガリーでは2軒有り。

 

アルマーディの教会;

 (1) カルヴィン派教会

    メジェ・ヘジの丘の麓に、既にあった教会を13世紀にゴシック様式で拡張し、15世紀には塔を追加。

   アルマーディ界隈では最も古い中世の教会。 当初はローマカトリックであったが、17世紀以降に

   カルヴィン派の教会としてバロック様式で改築された。 (詳細は、“バラトン遍路の旅”に記載)

 

 (2) 聖イグナツ(Ignac) 教会

     ローマカトリック教会で、1779年にバロック様式で建立された。 

     1758年には修道院がこの場所に存在していた。

 

 

 (3) 聖イムレ(Imre) 教会

     ローマカトリック教会で町の中心部にあり、司教教会として1930年に建てられた。

 

 

 (4) 郊外のSzentkirály-szábadja にあるローマカトリック教会

     オリジナルは1200年代に、司教教会としてロマネスク様式で建てられたアルパート時代

     の古い教会である。 オスマントルコの襲撃で破壊された後、1789年にバロック様式で

     再建された。 ゴシック様式の窓と南門が残されている。

 

 

 

湖水浴場; 遊戯施設、駐車場、屋台等が整っている為か、入場料がケネシェに比べ、ちょっと高い(640Ft./日)

入口(ワイン、立ち食い屋台が30軒ほど軒を並べている)

 

 

お薦めレストラン; 

駅から斜めに伸びるBaross Gábor 通りにはバラトン    駅から2kmほど、山間にある “Keresztes Vendéglő”

の魚が食べれる “Halásztanya” が右手にある。           からの眺望(夜景)はアルマーディ随一。   

「スズキの丸ごとフライ」は美味しい。                料理はハンガリアン。

 

 

レストラン “Keresztes Vendéglő” から町を見下ろす。 対岸はバラトン・ケネシェ。

 

 バラトンでは少ないタイプのCAFE、夜はワインバーとなる洒落た喫茶店 “Lounge”。 朝食もやっている。

 

 

 

     これで、「バラトンの車窓から」(3)バラトン・アルマーディは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「バラトンの車窓から」(2)バラトン・ケネシェ/フースフォー

2013-08-20 17:17:17 | 海外生活

バラトン・ケネシェ(Balatonkenese)駅に到着。     ケネシェの町(人口3200人/2011年)

 

 

バラトン屈指のビューポイント (2013年は麦畑、2012年は向日葵畑)

 

ケネシェの教会; (1)カルヴィン派教会と集会所(手前)...オリジナル教会は1231年にゴシック様式で建立

              されたがオスマントルコ軍によって破壊され、現存の物は1820年に再建。

 

 

 (2)ローマカトリック教会...1819年にバロックで建立。 壁画は1907年、Graits Endre作。

 

 

お薦めレストラン;

湖水浴場横にある“Vadkacsa”はベスピレムに本店があり

味は確か。 日替わりランチはスープもついてお得感。      高級感を望む方には、“Nádas” を推奨

  

 

パン&ケーキ“Katica” は24時間営業でこの界隈    乗馬クラブ ; 事前に電話予約(電話番号写真参照)を

では行列の出来る店。                                しておけば確実。               

   

 

展望台からの眺め; 国道71号線が次の町(バラトン・フースフォー)に向かう。 

 

バラトンの最良釣り場; 堤防が次の駅まで間、2kmほど続いている。

 

 

バラトン・フースフォー(Balatonfűzfó)駅に到着。     お薦めレストラン;  “71-ES Gyors” は

フースフォーの町の中心は湖岸より遠く離れている。     朝7時~夜10時までの開店。 早朝から

人口4200人の工場城下町)                   開いているレストランは、避暑地では貴重。

 

 

フースフォーの教会; マーマ(Máma)教会...オリジナルはモンゴル人の襲撃により破壊され、1292年に

              再建されたが、1848年の独立戦争で再度、破壊された。 以降遺跡となり手前に

              新しい教会が1932年に建てられた。

 

    これで、「バラトンの車窓から」(2)バラトン・ケネシェ/フースフォーは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 

 

                   

 

 

 

 

 

 


「バラトンの車窓から」(1)バラトン・アカラッチャ 

2013-08-15 03:13:18 | 海外生活

「ハンガリーの教会巡り」を一休みしている間、バラトン湖周辺の町を電車の旅「バラトンの車窓から」と

銘打って紹介したい(名所、教会、駅舎、美味いもの処 等)。

バラトン湖を巡る鉄道の旅は、湖の北東の玄関口の町、バラトン・アカラッチャ(Balatonakarattya)

から始めるのが順当であろう。

ブダペストの南駅からバラトン湖北岸を通る電車に乗れば、アカラッチャ までは2時間ほどである。

但し、アカラッチャには停まらない急行電車もあるため、乗り込む電車には注意を要したい。

ハンガリーの電車は15分遅れなどは日常茶飯事(大らかで結構!)なので到着時刻にこだわらず、

電車の種類、行き先に気を配る必要がある(自分自身の失敗談)

 

先頭のM41系ディーゼル気道車はインターシティ      アカラッチャ駅に到着した普通電車

または急行列車                            新型電車で各駅止まり、座席も快適。

 

 

夏は何と言っても、どの町にもある湖水浴場(ハンガリー語でStrand) がバラトン一番の呼び物。

湖水浴場の入場料(大人550Ft. 学生6歳以上の子供350Ft./日) 無料の箇所もあるが....

 

 

この湖水浴場は、冬場もなかなかの写真スポットである。

 

バラトンで唯一のトンネルを抜けると、広がる湖岸風景が一押し。

 

トンネルを抜けて次の停車駅バラトン・ケネシェに向かう。 (正確には次の駅はケネシェ・ウドゥローテレップ駅)

 

アカラッチャのお薦めレストランは、国道71号線沿いにあるインドネシア料理のSpoon。 ブダペストのくさり橋

脇にあるボートレストランとは経営者が同じ。 メニューはエスニック主体、子供の遊戯施設がレストラン内にある。

レストランに隣接する公園は広大で、町民の憩いの場と催し物会場に提供。

 

 

お薦めメニュー: タイ風エビ入りスープ            小羊のステーキと野菜チャーハン

 

 

ハンガリアン料理ならば、横にあるレストラン“Degesz” は魚料理が美味く、値段も庶民的。

 

 

 

                     「バラトンの車窓から」(1)バラトン・アカラッチャ はこれでお終いです。

 

 

 「バラトン遍路の旅」