撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

「バラトンの車窓から」(12)ケストヘイ後半

2013-10-26 21:26:02 | 海外生活

 電車(ディーゼル気動車)は、終点ケストヘイ (Keszthely) 駅に到着。

ケストヘイは人口約21,000人でバラトン湖の最西端に位置する第二の街であるが、駅は

小さく物足りない。 それは街の中心から少し離れているという理由もあるだろう。

     駅構内                                駅前(隣はバスターミナル)

 

 

駅出口から線路を渡り湖畔に出ると、湖水浴場、サッカーグランド、フェリー発着広場は市民の憩いの場である。

 

    広場からフェリー発着所を望む。

 

 Helikon Hotel                                               10月末日にも、まだ行列のできるアイスクリームショップ

 

 

中央広場へは駅より徒歩約20分。        1390年頃に建立された大聖堂(ローマカトリック教会)

                  教会の詳細はホームページ「バラトン遍路の旅」をご覧ください。 巻末にリンクあり。

 

 

 祭壇周りの壁画は、14世紀にイタリアから迎えた絵師達による作品(必見の価値あり、ハンガリーで最大級)

 

中央広場から伸びるコシュート通りは、歩行者天国でフェシュテティッチ宮殿に続く。

 

 

フェシュテティッチ宮殿;1745年に Festetics Kristóf が作った大宮殿、内部にある図書館(9万冊の蔵書)も見もの。

  週末にはウェディングのスナップも多く見られる。 花嫁と宮殿は実に良く映える。

 

ハンガリーの名所、“ヘーヴィーズの温泉湖” がケストヘイの郊外にある。 (水深40m、湧き出し温度40℃)

 

 

最後にバラトン・セントジュルジ (Balaton-szentgyörgy) 駅まで足を延ばし、バラトン湖北回りの旅を終える。

 

 

 

      これで、「バラトンの車窓から」(12)ケストヘイ後半は、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 

 


「バラトンの車窓から」(11)ケストヘイ前半

2013-10-25 00:58:01 | 海外生活

 電車をタポルツァ (Tapolca) で乗り換えて、再びバラトン湖畔に折り返す。

この路線は、ほとんどがケストヘイ (Keszthely) 駅が終点であるが、バラトン南回りの中継駅

バラトン・セントジュルジ (Balaton-szentgyögy) 駅まで行くのもある。

 

電車(厳密には気動車)は2両編成のBzmot290 である。 最初の駅は平原のど真ん中、ラポシカ (Raposka) 駅。

 

 

バラトン湖が見えるまでは平原と山々の風景が続く。 向こうに見える山はセント・ジョルジ山である。

 

ヘジマガシ (Hegymagas) の村から。 葡萄畑は収穫を終え、葉は黄色く色づいている(2013年10月23日)

 

バラトン・エデリチ (Balatonederics) 駅まで来ると、ようやくバラトン湖が姿を見せる。

 

電車(ディーゼル気動車)はバラトン湖に向かい、ケストヘイをめざす。  次の駅はベツェヘジ (Becehegy) 駅。

 

 

ベツェヘジ駅の目の前に広がるのは、バラトン湖にある二つ目のゴルフ場(Imperial balaton Golf) である。

現在は9ホールのみであるが、近々、18ホールの増設予定。 9ホール距離2676m(Par36)、フラットコース。

   クラブハウス                              9番ホール

 

 

ゴルフコースと隣接する国道71号線沿いにアフリカ動物園とミュージアムがある。(入場料1500フォリント/大人)

 

 

この近郊はキャンプ場、宿泊、遊興施設が整い、保養地として、ドイツ、オーストリアからの観光客を多く集める。

特にお薦めビュー・スポットは展望台であり、周囲にレストランも数軒あり、「道の駅」のように旅人が足を止める。

  何故か、ここにはハンガリーでは珍しい松林が存在する。  三保ノ松原ならぬ「Becehegy の松原」か?

 

 バラトンのシンボル、バダチョニの丘を望む絶景。  (2008年10月5日撮影)

 

 展望台の下はゴルフコース。 (2013年10月23日撮影)

 

 対岸はバラトンベレーニ (Balatonberény) で、対岸からの眺めも又、素晴らしい。(2008年7月20日撮影)

 

次は、バラトンギュルク (Balatongyörök) 駅。  駅の前はフェリー発着所であり、ケストヘイへの玄関口的な町。

 

 

隣にある湖水浴場(Strand) は、おそらくバラトン湖の中で、最も大きく、最も綺麗に整備されている施設であろう。

    岸辺を砂浜にしている(人工的に)                           2013年10月23日撮影

 

  芝生も良く手入れされている。                               2013年10月23日撮影

 

次の駅は、ヴォニャルツヴァシヘジ (Vonyarcvashegy) 駅。

 

更にジェネシディアシ (Gyenesdiás) 駅、アルショージェネシ (Alsógyenes) 駅を経て、ケストヘイに到着する。

 

 

 

         これで、「バラトンの車窓から」(11)ケストヘイ前半は、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 

 

  


「バラトンの車窓から」(10)タポルツァ

2013-10-10 00:33:12 | 海外生活

 電車はバダチョニ (Badacsony) の丘を過ぎると、湖岸から遠ざかり、山峡を通り内陸の町

タポルツァ (Tapolca) に向かう。 

まずは、バダチョニ・シグリゲット駅に到着し、ここより電車路線は国道71号線と別れを告げる。

シグリゲット (Szigliget....半島という意) へ行くには、2kmほどであるので徒歩でも充分の距離。

          バダチョニ・シグリゲット駅                  山頂にそびえる城を目指して国道71号線を進む。

 

 

名所案内 ; シグリゲット城(1260~62年に建てられ、17世紀終わりから廃墟になっている(復興中)

  

 

 城からバダチョニの丘を眺める... 東方角

 

 城からグラーチ山(右)とセント・ジョルジ山(左)を眺める... タポルツァ方角(北)

 

 城からシグリゲット村中心部を眺める(村の人口約930人)... 西方角

 

お薦めレストラン;城の登り口横にある “Várvendégló” と城の麓にある “Aranypatkó” 両方共、ハンガリアン料理

 

 

イベント案内; 毎年9月の最終土曜日にワイン収穫祭りが開催される。

 

 

シグリゲット(半島)にもフェリーは来ているので、時間を上手く調整したら、便利な交通手段となるであろう。

発着場からは、バダチョニの丘を望めるビュースポットのひとつである。

 

電車路線に戻ると、バダチョニ・シグリゲット駅の次がキシアパーティ (Kisapáti) 駅である。

   キシアパーティ (Kisapáti) 駅            駅正面からセント・ジョルジ山 (Szt. Gyorgy 415m) を望む。

 

 

タポルツァ (Tapolca) に着くまでは、山峡風景が車窓から楽しめる場所である。

    車窓の左手には、セント・ジョルジ山と葡萄畑

 

  車窓の右手には、グラーチ山 (Gulács 393m) と チョバーンツ山 (Csobánc 376m 奥サイド)

 

 急行列車M41系は、バラトン湖の玄関口バラトン・アカラッチァ (Balatonakarattya) から1時間25分で

タポルツァ駅に到着した。 全線単線で主要駅付近を複線によって対抗車両とすれ違う。

バラトン湖の旅を続けるのなら、ここで乗り換えである。   オーストリア、イタリア方面へのインターシティは

この駅を経由している。 ここまでの路線、(ブダペスト南駅発~)セーケシフェヒールヴァール~タポルツァ路線

(所要時間2時間)は多くの鉄道マニアに最も人気のある路線である。

    急行列車M41系                          タポルツァ駅ホーム

 

 

 左手にグラーチ山、右手にセント・ジョルジ山が望める駅構内

 

タポルツァの名所; 

 1. 水車のある池公園 ... 町の中心部にあって市民(16,000人)の憩いと癒しの場。

 

 

 2. 鍾乳洞 ... 1903年に発見され、町の中心部地下20mの深さで全長5kmの石灰岩の洞窟である・

 3. ローマカトリック教会 ... アルパード時代にゴシック様式で創立され歴史は古いが、現在の物は、1757年に

    バロック様式で再建された。 詳しくはホームページ「バラトン遍路の旅」を参照下さい。

 

 

 

        これで、「バラトンの車窓から」(10)タポルツァは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」

 

 

 


「バラトンの車窓から」(9)バダチョニ

2013-10-05 21:30:05 | 海外生活

 電車がリーフフルプ (Révfülöp) を過ぎると、次はバラトンレンデシ (Balatonrendes) 、そして

アブラハムヘジ (Ábrahamhegy) と続く。

    バラトン・レンデシ駅                      アブラハムヘジ駅

 

 

アブラハムヘジの駅を過ぎると、背の高い並木路と電車は並行して走る。 並木路は四季を通じて美しさを提供。

 

アブラハムヘジ駅より、山の手に3kmほど行くと、豪邸揃いのシャルフルドの村(住民は50人ほど)に続く。

恐らく、バラトンの沿線で最も、富裕層が集まった村ではなかろうか?

      コシュート通り(メインストリート)            豪邸の一例(このクラスがゴロゴロ軒を並べている

      

 

Kőtenger (石の海); 村の南外れにある。    お薦めレストラン; 本格ハンガリアン料理 “Pajta Galeria”  

                                                                                      村の南端にある。

 

 

さて、いよいよバラトンのシンボルであるバダチョニの丘を左手に見ながら、国道71号線より右の脇道に入った

所にあるバラトンミニ富士(勝手に自称)のビュースポットを紹介しよう。

  左手に見えるバダチョニの丘(高さ438m)と      グラーチ (Gulács) 山;バラトンミニ富士が見える脇道。

 

 

 春(2007年4月、手前の湿地に水があった頃の逆さ富士)

 

 世界遺産の富士山 (田貫湖の逆さ富士、2005年に撮影)

 

 春(2009年5月、手前の湿地には水が枯渇してしまった)

 

 夏(2013年8月、草木が鬱蒼と茂り、ここからの眺めも今年で最後になるであろう)

 

 秋(2012年11月上旬)

 

 富士山(3776m)、グラーチ山(393m)は、ほゞ1/10のミニチャながら、山裾に共にコブのある姿は似ている。

 山中湖畔より2005年に撮影

 

次の駅のバダチョニ・ウルシ (Badacsony-örs) を通過すると、バダチョニの中心があるバダチョニ・トマイ駅と続く。

   バダチョニ・ウルシ駅                      バダチョニ・トマイ駅

 

 

次がおしゃれで可愛い、バダチョニ駅である。    駅の横には、屋台、土産物店が並ぶ広場で観光客でいっぱい。

 

 

湖岸の方に向かうと大きなフェリー乗り場がある。

クルマは運べなく、人のみの運航である。        フェリー乗り場から湖水浴場、バダチョニの丘を眺める。

 

 

名所案内; セゲディ・ロージャミュージアムは駅よりバダチョニの丘に向かって2km、ワインセラーが軒を並べる

        キシシャンドール通りの突き当たり。

  セゲディ・ロージャ(女流詩人)の家が          夫であるキシシャンドールも又、詩人

  ミュージアムとして1953年より公開。         彼の家は現在、レストランになっている(お薦めレストラン)

  

 

 セゲディ・ロージャミュージアムから、まさに2人の “愛の詩” に相応しい眺望。

 

小さくて、可愛い駅(次駅)とバダチョニの丘がぴったりマッチ。

 

 

駅手前の聖アンナ礼拝堂についても、同様にレンズを構えたくなってしまう。

   

 

 

       これで、「バラトンの車窓から」(9)バダチョニは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」