サクランボの木から枯葉がすっかり散ってしまうと、いつもと変わらぬ自然の摂理、
冬の始まりである。
■ 枯葉焚き
紅葉観賞とキノコ採りも終わると、散って積もった枯葉の焼却はバラトン湖界隈の
冬を迎える風物詩。 1回では済まないので、10月末から2,3回に分けて行うが、
初雪の降る前の11月末までに終えるのが我が家の冬支度スケジュール。
今回は最後となった11月22日の枯葉焚きのスケッチを冒頭に使いました。
枯葉に因んだ曲は数え切れないほどあるが、そのものズバリの「autumn leaves」を
私の最も気に入っている歌手の Eva Cassidy (1963-1996) のヴァージョンで以下のブログ
を観る間、お聴き下さい。
彼女は33歳の若さで癌に侵され亡くなり、皮肉にも旅だった後に爆発的に人気が沸騰
しました。 枯葉の如く、音もなくハラリと散る情景と癌との闘い、悲しい物語ですね。
youtube には彼女の曲はいっぱい入っていますが、この映像がバラトン湖の景色と
ダブルものがあります。 演奏が London Symphony Orchestra なので使った映像は
イギリスかヨーロッパ大陸ではないかと、勝手に思っています。
Nov. 22 2020 撮影
これは1回目の枯葉焚きのもので、枝にはまだ一杯緑の葉が残っている。
Oct. 23 2020 撮影
焚火の中に、さつま芋を銀紙に包んで投げ込んでおくのも楽しみの一つである。
日本の物(こちらの物はスイートポテトとしてスーパーに常時売られている)に比べ
るとホクホク感に欠けるが悪くはない。
焚火を終え、配管から水を抜き、電源をすべて落とすと、コーテージの戸締りは
お終いで、来年の春までの冬ごもりである。
同時にここから (Balaton-kenese)の夕焼けも「じゃ、又」と言っているようだ。
Nov. 22 2020 p.m.3:45
ティハニー半島の左に陽が沈むのが、この時期の定位置となる。
スキャナーのせいにしたいほどの不出来。
ひと月前、ふた月前にはティハニー半島の丘の中に陽は沈んでいたのに、
Sep. 12 2020 撮影
Oct. 31 2020 撮影
■ この時期にバラトン湖畔で見る樹々と草花
● 野イバラの樹の実
野原には一番多く目につく赤い実 Nov. 21 2020 撮影
● ナナカマドの並木道と赤い実 @ Balaton-világos Nov. 22 2020
● 白玉の木の実
こんな樹が身近にあったなんて知らなかった。 Nov. 19 2020 撮影
● 野原アザミとヒメジオン
まだ枯葉の中で健気に咲き続けている夏の花 Nov. 21 2020 撮影
● 洋菊
この時期の庭の華は菊、通り過ぎる人に見て貰うのが楽しみという温かい老夫婦の
小さいガーデン、来年の春にはチューリップが楽しみだと言う。
Nov. 19 2020 撮影
これにて「バラトン湖をスケッチ(14)秋の終わりに」は、お終いです。
本ブログへのご訪問、ありがとうございました。