ショプロンには郊外にもたくさんの素敵な教会があります。 そんな小生の大好きな
中世の教会をスケッチしてみました。
次の2つは目と鼻の先、歩いてでも行き来出来る、ハンガリーで小生の最も気に入って
いる、癒せる地域の一つでもある。
<スケッチ>
手前が「マリア・マグドルナ教会」と道路を挟んだ向こうが「カルメリタ教会」
1.カルメリタ (Karmelita) 教会
さほど古い物ではない。
教会自体としては1495年(15世紀後半)にカトリック修道院として建てられたが、
三度に亘り(オスマン帝国、ハプスブルク帝国による戦火と第二次世界大戦後、
最近まで貧民救済館として)、教会活動を停止、廃墟化していた不運な教会である。
カルメル会に戻ってきて、教会が再開したのが2002年からである。
(Karmelia とはカルメル山(イスラエル北部に存在)に住んで修道生活を営んでいた
団体組織)
● ここの良さは長い石段に飾られた古い石像群で、なんとも不幸な教会を物語っている
ような悲痛な祈りが聞こえて来そうな癒しの場であろうか。
石段を登り切った後に見る景色も、一息つけるものがある。
● 教会の外観等の詳細は、本ブログ「ショプロンの教会郊外編」 2013/02/25,27投稿
をご参照下さい。
2.マリア・マグドルナ (Mária-Magdolna) 教会
12世紀に石を積み上げたロマネスク様式のカワイイ教会である。
塔は14~15世紀に追加されたという。
ここには内陣に興味深い古い壁画を見ることが出来る。
<ロケーション>
3.ヒデグシェーグ (Hidegség) 教会 ....正式名はアンドラーシュ教会
ハンガリー語で直訳すると「冷たい何か」となるのかな? フェール湖 (Fertő)
から吹きつける寒風で大層、寒かった所だったのだろうか?
テレビ番組の「日本人のおなまえ」流に考えると。
<スケッチ>
13世紀に建てられた教会で内陣の壁に残された壁画が素晴らしい。
ローマ帝国からの価値ある建造物である。 塔のある側の建物が古い物で、黄色い建物
の方は14世紀に追加された云われ、実際に日常的に使われている。
● 内陣の旧祭壇壁面に描かれているフレスコ画
天井部にも、
4.ショプロン・ホルパーチ (Sopron horpács) 教会
市街地から大分離れているが(約20km)、いつもながら、何故こんな小さな
田舎の村に、こんなに立派なと思えて来る代物である。
時期から言って、新規旅立ちを迎えた村の子供たちの為の激励会にぶつかったようだ。
小学校に上がる子、卒業して次に進む子供たちが壇上に..... 村人にとっての教会とは?
がちょっと理解出来たような一時であった。
Sep. 15 2007 撮影
12~13世紀にロマネスクとゴシック様式を混合させた美しい教会である。
流石に3層内陣とはいかないまでも、立派な2層内陣で古い聖具が保存されていた。
その立派さはロマネスク様式の多層石柱の正門に見られる。
これだけの多層石柱門は他でもそう多くは見られない。
まだ、まだショプロン地域にはたくさんの教会(中世の古刹としての)はあるが
コロナ騒ぎが収束した後で、久しぶりに訪ね描いてみたいと思う。
これにて「ショプロンの教会スケッチ(2)」は、お終いです。
本ブログへのご訪問、有難うございました。