撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Pecs (ペーチ)郊外の教会(3)

2013-03-20 19:23:41 | 海外生活

  今回で、ハンガリーの南端、ペーチ周辺の古刹(教会)巡りは最後になりますが、

 ここまで訪れる機会があったら、次の4か所は道草として立ち寄るのも一考かと.....

(1) Mohács の日本風“なまはげ”祭り(2月第1週末)(2) Harkány 温泉(クロアチアからも大勢来る) 

 

 

 (3) Pécsvárad へ行楽に(風光明媚)    (4) Villány のワインセラー(全国的に有名)

 

 

 <百二十番札所; Nagyharsány (ナジハルシャーニ) ローマ・カトリック教会>

  教会は、ワインで有名な Villány (ビッラーニ)村の5kmほど、手前(ペーチから)の県道沿いにある。

 13世紀にロマネスク様式で創建され、1400年代にゴシック様式で拡張された。 祭壇部を強化、改築。

 1978年に改修したものが、今日見られる教会で、ローマ時代の南門とロマネスクとゴシックの窓を残し

 ている。 祭壇のルネサンス様式の壁画は素晴らしい。

 

                    新しいゴシック様式の南門(1978年)

 

 

ローマ時代の南門とロマネスクとゴシックの窓が共存  後ろ(祭壇側)からの眺め

 

 

 内陣(祭壇側)                 祭壇を強化した支柱

 

 

 祭壇(ゴシック)は1400年代のもの     祭壇の壁画(ルネサンス様式)

 

 

 <百二十一番札所; Máriakéménd (マーリアケーメーンド)ローマ・カトリック教会>

   教会は、聖母マリアを祀り、15世紀にゴシック様式でマーリア礼拝堂として建てられた。

  1753年にバロック様式で再建され、現在はペーチ司教区の巡礼者用の教会となっている。

 

 

 

 教会正面     入口に佇む聖女が迎えてくれる。 祭壇の飾り物は16世紀のバロック様式

    

 

 <百二十二番札所; Mindszent Kápolna (ミンドセント礼拝堂)>

  教会は、12世紀にロマネスク様式に建立され、のちに15世紀にはゴシック様式で、

 18世紀にはバロック様式で再建された。 昔は教会として使われていたが、今は礼拝堂になっている。

 

 

 

 <百二十三番札所; Mecseknádasd Szt. István (聖イシュトヴァーン)教会>

   教会は、13世紀初めにロマネスク様式の単内陣構造で創設された。 その壁に14世紀の

  フレスコ画の一部が残っている。 14世紀には建物も拡張した。

  16世紀に作った石垣で囲まれ、多くの古い墓石と共に、美しい風景のなかで佇んでいる。

  内部の状況より、普段は使用されていなく特別な用途のみ(例えば葬儀等)と思われる。

 

 

 

 ロマネスク様式の窓と南門            内陣と祭壇

 

 

 14世紀のフレスコ画が残っている。      16世紀の石垣に囲まれている。

 

 

 内陣(入口側)

 

 <百二十四番札所; Bátaszék Plébánia (バータセーク司教教会>

   現在、建っている立派な教会は、1902年に建立という非常に新しい教会である。 ネオゴシック様式。

  隣に美しいアールパード王朝時代(1142年に創建)からの教会があったが、現在は基礎だけを残す

  遺跡となっている。

 

                 教会の手前が、古い教会の跡

  

 

 左が古い教会(バロックで1718~1758年に改築)、右が現在の教会(工事中)...カタログより

 

  これで、「Pécs (ペーチ)郊外の教会(3)はお終いです。

 

「バラトン遍路の旅」