撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

春三番の花たち

2020-03-28 15:06:24 | 海外生活

 ここで最初にお断わりしておきますと、我が庭で早春に咲く花の順番を私が勝手に

概ね一番の群、二番、三番と呼んでいます。 土地柄によって違いはあるかと。

さて、春の三番群としては、....

 

1.ムスカリ

  小さい土筆のような頭をムスカリの丘(これも私が勝手に命名 ... 昨年頃より

 小山に陣取るようになった)にもたげ始めた。          Mar. 27 2020

 

 ヒヤシンスの脇にも同じ色でこっそりと進出。

 

 最盛期ならば、こんな筈。                   Apr. 07 2019

 

 ● 去年の物でスケッチ

  

 

2.ヤマブキ

 現状は、空も広く開けて見える。              Mar. 27 2020

 

 最盛期には花の密度がぐうっと多くなる。              Apr. 09 2017

 

 ● スケッチ

  

 

3.ヒイラギ

  ヒイラギは幹も太く強い樹で、手入れを怠り勝ちになっているので、とうとう

 この場所を陣取られたかのよう。  

 昔の写真を見ては、京都大原に住むベニシアさん(衛星テレビ番組)のように

 手入れをしなくては ..... と自然との共存を決意するのであった(春先はいつも)

 

 現在は黄色い花も少ない。               Mar. 27 2020

  

 

 最盛期になると、                  Apr. 19 2018

  

 

 ● 最盛期の物でスケッチ

  

 

4.頑張るチューリップの巻

  例年通りなら、チューリップは次の群の4月中旬頃の開花なのであるが、

 どうした事か? 3月20日には植えてもない雑草の中に、他の物とは異色な

 花びら一輪が咲いていた。

 ほとんどのチューリップは葉が顔を覗かせた段階である為、暖冬ばかりの

 せいだけではなく、これだけが狂い咲きなのか、春分の日の贈り物なのか?

                             Mar. 20 2020

 

  3月25日、今年最後のなごり雪(多分そうあって欲しい)の寒さのため、身を

 硬く縮める様子に、ついエールを送りたい気持ちにさせられた。

 

  こんな想定外の場所(住居とは別のコテージの庭)に驚き。 

 勿論、植え替えや養土の共用はあり得る。                       Mar. 25  2020

 

  我が庭のチューリップは、在職中によく利用したアムステルダムの空港で

 求めた球根の筈である。 その経歴を数ある保存写真より紐解いてみると、

 

 ● スケッチ

  

 いずれにしても、チューリップの逞しい生命力には驚かされている次第であり、

今、巷を騒がしている新型コロナウイルスと違って、歓迎すべき生命(感染)力

であろう。

 

  これにて「春三番の花たち」は、お終いです。

  本ブログへのご訪問、有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 


春二番の花たち

2020-03-22 18:41:18 | 海外生活

 前章の「春一番の花」の中で、一番にクロッカス、ほぼ同時にスノードロップを

取り上げたが、それに次ぐ二番手は当時(2月末)は蕾であった水仙が3月14日に

漸く一輪咲いた。

 

1.水仙の巻

                                        Mar. 14 2020

 

 5日後には、ほとんどの水仙が咲き誇った。           Mar. 19 2020

 

  水仙にはいろいろな品種があるが、毎年開花が遅い雌シベ部が赤く縁取りされた

お気に入りの水仙(下の画像)は、まだ開花に至っていない。 何時になるか楽しみ

にしている。                        Apr. 11 2019

   

 

2.ヒヤシンスの巻

  ヒヤシンスは前章(2月末)では、茎が顔を出した程度であったが、これも

 また相次いで開花を始めた。                  Mar. 21 2020

  例年は4月の上旬なので今年の暖冬ぶりが想像できる。 

   

 

3.スミレの巻

  花というより雑草の分類に入るであろう、見過ごし勝ちのスミレが足元に

 群生していた。                       Mar. 22 2020

 

  

 

4.バラトンの桜

  ハンガリーでは、日本のように桜の花の下で催しを開くという習慣はないよう

 だが、バラ科サクラ属の樹木(桃、梅、親戚に梨、林檎等)は多く存在し、味覚

 もさることながら、美しい花が目を楽しませてくれる。

 特に、今どきは白いヤマザクラ群の桜がハンガリーで多く見られる。

 

 ● バラトンケネシェ (Balatonkenese) の湖岸           Mar. 21 2020

  参考ながら、この時期、黄色い彩りを添えてくれるのがレンギョウである。

 

 ● バラトンヴィラゴシュ (Balatonvilágos) の湖岸          Mar. 21 2020

 

 ● カンヒザクラ群種の桜

  白いヤマザクラの数ほどではないが、鮮やかピンク色の桜が目を引く、舗道脇に

 よく見掛けるので野生ではないような気がする。 ピンク色と白のコントラストが

 素晴らしい(バラトンヴィラゴシュの公園にて)            Mar. 22 2020

 この葉を見ると、もち米の粒を少し残した桜餅が欲しくなるのは小生だけだろうか?

  

 

 ● カンヒザクラの一種

   更に深い緋色はまさに、スカーレット           Mar. 21 2020

 

 ● サクランボの実をつけてくれる桜は、この時期はまだ硬い蕾である。

                                   Mar. 22 2020

 

   これにて「春二番の花たち」は、お終いです。

   本ブログにご訪問下さり、有難うございました。

 

 

 


ブダペストをスケッチ(3)

2020-03-15 21:13:40 | 海外生活

 今日3月15日(日)はハンガリーでは、オーストリアのハプスブルク帝国からの

独立記念日で祭日でした。  コロナウイルスの感染者が本日で32人に増え、昨日

オルバーン・ビクトール首相がTVで非常事態宣言を発令し、明日より学校の休校、

西側(オーストリア、スロヴァキア)国境での検問実施、出入国の渡航規制の強化等

の処置が打ち出された。 

例年では国会議事堂前では、盛大な式典や王宮の丘では多くのイベント、美術館、

博物館などは一般に無料開放になる筈であるが、自粛若しくは廃止されており、

既に中国、韓国、イラン、イタリアを含めた西欧諸国からの観光客の入国を禁止して

いた為に観光地の何処も閑古鳥が鳴いている状態だという。

事態が鎮静化する迄は出掛けるのを止めるのが、最善の対策であろう。

 

そこで、本来ならばこんな筈と、最も観光客が集まる所をスケッチしてみた。

絵のような日が一日も早く、戻って欲しいものだ。

 

1.王宮の丘

 左から三位一体像、マーチャーシュ聖堂、漁夫の砦 (Halászbástya) 

  

 

    Jan. 01 2014

                                                                                                           Oct. 26 2018

 

 漁夫の砦                         Oct. 26 2018

 

  マーチャーシュ聖堂のオリジナルは1015年に創立され、現在の姿になったのは

 13世紀の半ばにベーラ4世によってゴシック様式で再建されたものを、19世紀

 後半に大々的に修復されたものである。

 「聖母マリア聖堂」というのが正式名称で、のちに1479年に南側の塔と増築を命じ

 たマーチャーシュ1世の名を取って、今日では広く「マーチャーシュ聖堂」と呼ば

 れるようになった。

    ... 詳細は本ブログ2014/01/05投稿の「マーチャーシュ聖堂」をご参照乞う。

 

2.聖イシュトヴァン大聖堂 (Szt. István Bazilika)

 

                                                                                                                 May 16 2018

  大聖堂は1851年に建築が始まったが、途中で壁やドームが嵐で崩壊したりで、

 結局、完成したのが1906年であった。

 ネオルネッサンス様式で、ギリシャ十字ドームの高さは96m、外径22m、右の塔

 の中にはハンガリー最大の鐘がある。 (現在の鐘は9トンの重さで、初期の鐘

 は8トンで第二次世界大戦の鉄供出で使われた)

                               Feb. 14 2014

 

 バジリカのドームからの王宮方向を眺める。                  Feb. 14 2014

 

 Budapest Eye ゴンドラの中からの眺め。             Oct. 26 2018

     ... 詳細は本ブログ2014/02/15投稿の「都会の大聖堂(2)聖イシュトヴァン

   大聖堂」をご参照乞う。

 

  週末、薬局に薬を買いに出掛けたところ、薬局の外に数人の列が出来ており、

貼り紙を見たら、店内には購入者以外は入るべからず、次の順番の人は1mの間隔

で外に並ぶこと、現金払いは禁止でカード払いのみと記されていた。

貼り紙を読み終わるか終わらないうちに、待っている人に「列の後ろに並べ」と凄い

剣幕で吠えられた。 人も大して集まらない、こんな田舎の村にも、コロナウイルス

のパニックが襲っていることに驚いた次第である。

人間、パニックに陥った時には、人種差別(今回は東洋人として)は出るかも知れ

ないだろうなぁなんて...... そういった意味でも戒厳令の出ている時の外出は

避けるのが無難であろうと思った。  

 

 これにて「ブダペストスケッチ(3)マーチャーシュ聖堂と聖イシュトヴァン

大聖堂」は、お終いです。

本ブログへのご訪問、有難うございました。