1-8. Balatonvilágos (ヴィラーゴシ)
前章のBalatonakarattya(アカラッチャ)と同様、ブダペストから最も近い村であり、バラトン湖の
先端(北側)の部分には、以前 Balatonfőkajár(フーカヤール)に属していた Balatonaliga
(アリガ)という集落と1961年に創立された Balatonvilágos 村とが2006年に統合された。
行政は共に、Veszprém 郡に属していたが、2013年1月より Somogy (ショモジ)郡に移り、
Siófok (シオーフォク)市に属することになった。 地名もBalatonvilágos で統一された。
本ブログの 2017-09-12号でも述べたように、Balatonfőkajárには、第2次世界大戦当時
からの軍用飛行場があり、戦後長い間、ソ連軍が使用していた。
都心から近いという最高の地の利に関わらず、開発が遅れている原因としては、ハンガリーの
共産圏時代に政府が接収していた保有地で、ソ連と共用していたことに因るものではないかと
思える。 いわゆるアンタッチャブルエリアだったのでは?
人口は約 1,150 人である。
ブダペスト方面からのClub Aligaへのゲート Siófok (シオーフォク)方面からのゲート
向こうが Balatonaliga (アリガ)、こちらがBalatonakarattya (アカラッチャ)側で通行止め。
Club Aliga がある半島
桜並木の中央公園と Világos の中心部 (4月)
<ロケーション>
<見どころ>
* 高台の夕陽が丘(勝手に命名);
長さ1kmに亘る展望公園は、夕日が美しい癒しの場。
日中はサイクリストのリチャージスポットとなる。
* 絵になる2つの駅;
Aliga 駅 Nagykanizsa (ナジカニジャ)~Székesfehérvár 普通列車。480型電動車。
Világos (ヴィラーゴシ)駅 セーケシュフェヘールヴァール~ナジカニジャ間普通列車。
2016年に導入されたFLIRTと呼ばれる新型415型電動車(2両編成)
Youtube で竹内まりやの「駅」を聞きたくなる風景。
* お気に入りの哲学の散歩道(勝手に命名)と横切る踏み切り;
向こうは Siófok (シオーフォク)方面。
遮断機も警報すらないのが、またいい。(歩行者の自主性) この路線で最も多い480型電動車。
* Club Aliga の探索;
敷地内案内図
9月以降は、ヨットハーバーを除く全ての施設は閉鎖される。夏場はクラブ内は駐車料金が必要で、
シーズン外は出入り自由だが何もない。 まさに「打ち捨てられたパラダイス」と言ったら良いのか、
かつて使われていた施設や官舎が30年余り放置されたままになっている。
かつては、若者達で賑わった水泳プール、ボーリング場、飲食店のあった遊興施設。
おそらく兵舎又は寄宿舎? 将校クラブ又は政府高官邸?
この他、数多くの使われていない施設が敷地内に点在。 探索しタイムスリップしてみたいものだ。
シーズン以外は人がいなくなるせいか、湖水は驚くほど澄んでいる。白い建物は前述の水泳プール。
バラトン湖で最も多くのヨットを収容しているハーバーではなかろうか? 湖内周遊船も出ている。
釣りマニアの隠れスポット(地元の人しか知らない)
バラトン随一の風光明媚さとハンガリーの歴史を伝える施設が放って置かれるのが、非常に残念で
憤りさえ感じてしまう、もっと有効な使い道があるのではと思いつつ、
これにて、「バラトンそぞろ歩き(6)Balatonvilágos」をお終いとします。
「バラトン遍路の旅」 http://motsukahu.web.fc2.com