撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

ブダペスト郊外の教会(3)

2013-03-06 00:26:34 | 海外生活

 次は、ブダペスト北部郊外の二か所(Fót, Vác )にある教会を紹介しよう。

 ロケーションは前回の「ブダペスト郊外の教会(2)」に記載してあるので参照ください。

 今回の2教会は、古いものではないが、この地方を代表するもので、時が経てば、

 充分に古刹になりえる、謂わば出世払いという気持ちで取り上げてみた。

 

 <九十五番札所; Fót (フォート)ローマ・カトリック教会>   

   教会は、古いものでなく1847~1855年に、この地方の伯爵 károly(カーロイ)István

  によって、新古典派様式と云えば良いのか? 古い様式の良いとこ取りで建てた。

  三層内陣構造で、主内陣の天井には豪華な金箔をふんだんに使った飾りと、隣の翼内陣は

  対角線リブの丸天井(ゴシック建築)にしている。 主祭壇は1849年から作り始め、内陣の

  フレスコ画はKarl blass の作。 地下霊廟にはカーロイ家の墓がある。

  それは、それは豪華絢爛な教会と云える。

 

 

 

 

 

 

 正面門の飾り                            内陣入口側

 

 

 主内陣祭壇                             翼内陣(丸天井)

 

 

  説教台                      地下霊廟

 

 

              支柱の飾り彫刻

 

 

 <九十六番札所; Vác Piarista (ヴァーツ・ピアリスト)教会>     

   ヴァーツの町の中心 “3月15日広場”

    

手前黄色い建物:市庁舎     向こうの教会; Fehérek 教会(18世紀完)とピアリスト教会

    Vác の人口;35,000人      Fót の人口; 19,000人

 

 ピアリスト教会は、1725~1745年に、ピアリスト会(注)の聖アンナを祀り建立された。

 Vác の中には、同年代の教会がいくつかあるが、ここが最も古い教会である。

 1866年にバロック様式で改築された。 

 正面入口上のくぼんだ壁の中に、ピアリスト会の創始者聖ヨゼフの像が立っている。

 もともとは、ローマ・カトリックの教会で、塔も典型的な玉葱形であったが、1886年にドイツ・

 ルネサンス風に改築され、現在に至っている。

 注目点はヴェネチア風の豪華な祭壇(1759年に設置)であろうか。

 内陣内にある祭壇、説教台、司教の椅子は、18世紀中期のものである。

    (注) ピアリスト会; 1597年に聖ヨゼフ・カラサンティウスによって創始された聖職者修道会。

 

  正面前に三位一体像          内陣祭壇側

 

 

 豪華な飾り付けの祭壇        内陣入口側

   

 

 これで、「ブダペスト郊外の教会(3)」はお終い。

 

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