撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Pecs(ペーチ)郊外の教会(1)

2013-03-16 16:37:49 | 海外生活

 Pécs (ペーチ)の市街地郊外の教会を訪ねてみます。

 <百十番札所; Mánfa (マーンファ)ローマ・カトリック教会>

    右に左に美しいMecsek (メチェック)高原を眺めながらペーチの市街地より国道66号線を10kmほど

    北上すると国道沿いに、アールパード王朝時代からの小さい教会がある。

  教会は、12世紀にロマネスク様式で建立され、オスマントルコ軍の襲撃により破壊したが、15世紀より

  逐次、再建された。

                                   塔の横の入口門と北側の支壁を14世紀

                                   の後半にゴシック様式で拡張した。

   

 

 西側入口門            塔(三つの相似形の窓)    南門

  

 

 東側からの教会

 

 聖母マリアを祀った祭壇                    洗礼用の手水鉢

 

 

 四角い石の祭壇                         内陣(入口側)

 

 

 <百十一番札所; Kővágószőlős (クーヴァーゴーソロシェ)ローマ・カトリック教会>

  教会は、13世紀に聖母マリアを祀り、ロマネスク様式で建立。

  塔の下部にアールパード王朝時代のロマネスク様式の相似窓とバスケット形状の門が残っている。

  塔の上部と内陣の建屋は、16世紀にゴシック様式で、その後、18世紀にはバロック様式で

  再建されている。

                        ロマネスク様式の相似窓

 

 

 塔下部はアールパード時代の門

 

 

 後ろからの教会

 

 19世紀のペーチ大聖堂修復時に移設したバロックの

 説教台と懺悔ブース(左壁脇)                  石作りの十字架

 

 

 <百十二番札所; Cserkút (チェルクート)ローマ・カトリック教会>

  教会は、聖ヤーノシを祀るために、12~13世紀の間にロマネスク様式でオリジナルのもの

  は建てられた。 小さな三つの窓を持つ塔は、14世紀のものである。

  内陣や祭壇の壁には、当時のフレスコ画が、かなり程度の良い状態で保存されている。

  非常に貴重な宝物(必見)。 この絵を書いた時期は13世紀頃で、ペストに住むビザンチン

  聖堂画家のものだと云われている。

 

 

 

 東側(祭壇側)

 

 

 南東側からの教会                         南門

 

 

 内陣(祭壇側)

 

 北壁面にあるフレスコ画は、上の列には、使者達が3人のエンジェルの導きで、聖母マリアが

 子供の為に祈りを捧げている(右のアーチ壁に)のを見守っている場面。

 

 

 下の列には聖ミハーイが、剣を持って、悪魔と苦しむ人々とを天秤に測っている様子。

 右側に立っているのが聖ミクロシ。

 

                                     馬に乗っているのは助っ人?

 

 

 内陣(祭壇の反対側)

 

  これで、「Pécs (ペーチ)郊外の教会(1)」はお終いです。

 

 「バラトン遍路の旅」