ジョン・エントウィッスル。
イギリスの歴史的ロック・バンド【ザ・フー】のベーシスト。
ロックのベースの奏法において、初めて「リード・ベース」と言われる様な派手なフレーズを弾いた人。
2002年6月27日
久々のバンドの北米ツアーの初日の前夜、
ホテルでヤンチャをして、帰らぬ人となってしまった。
57歳だった。
まだまだ若いのにもったいない。
彼についてのウィキペディアを見てびっくりした。
そこには
『エントウィッスルの何百にも及ぶギターやベースのコレクションは、相続税対策として息子のクリストファーによってロンドンのサザビーズで競売にかけられた。ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーのベーシスト、ピーター・フックや俳優の中村梅雀は、オークションでエントウィッスルのベースの内のいくつかを落札した人物であった』
という記述があった。
私に関しては全くの嘘である。
デマである。
サザビーズのオークションなんて私には無縁の世界だ(笑)
ジョンが生前に妻と離婚した時に、慰謝料を払うために100本近いベースギターを売りに出した。
1998年。そのうちの1本が東京の楽器店に入荷した。
もちろんジョンはまだ存命中だ。
それが【Player】という雑誌に広告として掲載された。
私はそれに興味を持ち、そのお店に行って試奏し、
気に入ったので買ったのだ。
下の写真がそのベースギター。
1957年製フェンダー・プレシジョン・ベース。
本人直筆の証明書付きであった。
(梅雀オフィシャルサイトの楽器紹介コーナーに詳細を掲載している)
ジョン・エントウィッスルが所有していたベースギターで、
私が持っているのは、これ1本。
今も素晴らしい音で鳴ってくれる。
大好きな1本である。
2002年6月27日に訃報を聞いた時、
「ジョンのベースを持っているのも何かのご縁」
と思い、すぐに曲を作った。
彼が蜘蛛が好きだった事に因んで
『John The Spider』
と題名を付け、私の初ソロCD『Bright Fortune』に収録した。
ライブでも時々演奏している。
ウィキペディアには様々な事が掲載されている。
私も時々参考にしたりはするが、
『決して鵜呑みにしてはいけない』
と、つくづく思った。
ライブにはいちど行ってみたいものです。
Wikipediaで憧れの人を検索して、そこで自分の名前が出てくるなんて、私からしたら超うれしいことですが間違いではねぇ…(>_<。)
いつもベースギターの話題についてはわくわく感を隠せない嬉しそうな梅雀さんが伝わってきて、ギターを知らない私ですが興味を持って読ませていただいています。
趣味はいいですよね。心の栄養になります♪
暑かった(まだまだ暑い)夏、少々疲れ気味の日々。この曲をはじめCDの梅雀さんの演奏を聴いて元気を取り戻しつつあるところです。
当時、サマータイムブルースとアメリカン・ウーマンが混在し、「Who?」なんて思っていたのを思い出しています。