寿子の実家の横を流れる川には
昔から蛍がいた。
6月の終わりから7月の初めのこの時期
たくさん見る事が出来た。
川の瀬の草むらには、狸の親子が住んでいた。
四季折々の自然の草花が茂り、蝶やトンボが飛び交い、野鳥や蛙の声であふれていた。
遠くの山々が見える。
この谷の景色を
ずっと見ているのが大好きだった。
数年前、その川の瀬の空き地に、建て売り住宅が何軒か建った。
ついでに大幅に護岸工事がなされた。
自然の草花であふれていた川は、無惨にコンクリートで固められた。
遠くの山まで見えていた谷の景色は、山も見えず、ただの住宅地になった。
狸も、蛍も、いなくなった。
悲しかった
怒りが込み上げた
思いを込めて
『志く志くリバー』
という曲ができた。
ライブで何度か演奏し
思いを語った。
寿子の実家に帰る度に
変わり果てた景色を嘆いていた。
しかし自然は強かった。
数年の内に、コンクリートなど物ともせず、草花が茂り出し、
蛙が元気に鳴く様になった。
そして今年
ついに
蛍がもどってきた
深夜に
力強い光を放ちながら飛んでいた
たくさんではないが
元気に飛びまわっている
感動した
今度は、自然の強さを曲にしよう
写真におさめられないのが残念
奥さまのご実家はどちらなのでしょうか?
私も子どもが小さい頃、転勤で日本一の田園風景を誇る田舎に住むことがありました。車のハザードランプを点けると幾百もの蛍がよってきます。 少し捕まえて、真っ暗にした部屋に放し飛び交う蛍の中で眠ったことがあります。それはそれは幻想的でよかったですよ♪
梅雀さんのブログを拝見し、久しぶりにそんな思いに更けることができました(^-^)
応援しております。日本の各地で、蛍を、見ることができたら良いと思っております。