父・中村梅之助は、1月18日午前7:25、肺炎で亡くなりました。
85歳でした。

今年の年賀状に、5月の劇団前進座の85周年の舞台に立つ熱い思いを綴っておりましたのに、無念だったと思います。

数々の舞台に立ち、たくさんのテレビのヒット作品に主演し、何よりも劇団のために全力で尽くしてきた人生でした。

戦争中の疎開生活などの影響で、若い頃から身体が弱い父でした。
60代を越えてからは、毎年のように入退院を繰り返し、身体のどこかを手術しながらも復帰して舞台に立ち、頑張って参りましたが、既に身体はボロボロでした。
家族も正直、いつその時が来てもおかしくないと、覚悟はしておりました。

でも、昨年生まれた二番目の孫を抱いて喜んでいた頃(9月1日)は、そんな気配は感じられませんでした。


最後の入院の日々は、最愛の初孫がずっとそばに付き添いました。
そして家族が代わる代わる見舞いました。

18日の大雪の朝、誰も駆けつけられない中、孫が最後を看取ることが出来ました
それがせめてもの救いです


私との共演は、劇団の舞台以外ではNHK『真田太平記』の家康と秀忠を、親子で親子役を演じたのみでした。
私が劇団を辞めてからも度々共演のチャンスがあり、父も楽しみにしておりましたが、とうとう実現は出来ませんでした。

劇団を守ろう、良い作品を作っていこう、お客様に喜んでもらおうと、最後まで闘い続けた父を、誇りに思います。

そして、応援し、支えてくださった多くの皆様に、深く深く感謝いたします。
ありがとうございました。







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