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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

2019年の日記帳に想う

2018-12-30 05:09:08 | 2012・1・1

新しい年まであと2日、昨日、近所の書店から2019年の日記帳を購入した。昨年確か1500円前後だったと思って老妻から3000円貰って買いに行ったのだが、先にスーパーで買い物をしすぎて、手元に半分しか残金がなく、僕が求めるタイプの日記帳はない。天皇陛下の譲位、即位を控えて年号が決まらず、そのため値上げしたのであろうか。僕は平成2年(1990年)、家を新築した年から日記をつけ始めている。仕事が現役時代は、多忙でなかなか日記はつけられなかった。しかい、明治17年生まれの亡父は大正2年、39歳の時から亡くなる昭和43年まで約半世紀にわたって日記を残している。

その父の日記のうち昭和12年から23年までの日記帳が手元にある。戦時期と戦後の混乱期であるが、父は戦前は博文館の「当用日記」を愛用していたが、19年から23年までの5年間は、入手できず、日記帳らしきもので代用している。チャチな装丁でページ数も少ない、したがって記述も少ないのが残念だ。それに比べて博文館の当用日記は、日記欄のほかに、利用者の日常生活に役立つ情報が満載してあるのが特徴だった。昭和18年の日記帳には天皇の御暦代表、瀝世年号に始まって,戦陣訓、空襲下の防空心得、健康十訓、常用漢字表、菜園12ケ月便欄まで至れりつくせりだ。

これに対して2019年の日記帳にはシンプルだ。日記欄以外は年齢早見表が1ページあるだけで、”たっぷりレイアウト”が売り物で、白紙のNote欄だけである。インターネット時代である。なんでも情報は検索すれば用が足りる。わざわざ印刷して提供サービスする必要はないのだ。