「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

防衛費27兆円と徴兵制度

2018-12-20 05:26:25 | 2012・1・1

明年度から5年間の防衛計画の大綱が閣議決定された。防衛費の総額は2,740,000,000、000円(正しいかな?)と、とてつもない額で僕には理解できないが、対GDP(国民総生産)比1%だというと、その額の大きさが解かる。額だけではなく、その内容も防衛”音痴”の僕にはこれまた理解できない。

それでも具体的に護衛艦「いずも」を改修して空母化し、一機数億円もすり最新鋭の戦闘機、F35-Bが離着陸できるようにしたり、敵基地を攻撃できるミサイルを装備したりできると聞くと、莫大なカネがかかるのも無理がないと思う。しかし、素人考えにはそこまでする必要があるのかと、首をかしげもなる。いずれも、最近の中国の軍拡の伸びを念頭に置いてのことだという。

その折もおり、新聞の外電欄の片隅に台湾の徴兵制度が今年で終了するとい記事があった。台湾では蒋介石時代に徴兵制度ができたが、最近は中国との緊張が緩和し、若者の反発もあって、徴兵期間も1年と短くなってきていたが、ついに廃止となり、今後は4か月の志願制度になるということだ。金門馬祖の砲撃戦時代では考えられないことである。

わが国では徴兵の経験のある世代は少なくなってきた。学年でいうと僕より4学年上までが入隊している。戦争がもう少し長く続けば、僕らも徴兵年齢繰り上げで徴兵されるところだった。それだけに「徴兵」とい言葉には敏感なのだが、少なくとも、向こう5年間の防衛計画には「徴兵」の字はない。防衛費の伸びだけで済むのなら、良しとすべきかも。