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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          「GKB47」問題は国会の論議の対象か?

2012-02-07 07:06:41 | Weblog
昨日も参院予算委員会の模様をテレビで終日みた。表現は悪いが野党の質問とこれに対する野田総理ほか閣僚の答弁は面白いが、与党民主党の若手議員の質問は勉強不足で、閣僚の答弁も沈鬱でつまらない。与党の時はチャンネルをNHKから民放に回すのだが、たまたま質問議員の横におかれた「あなたもGKB47宣言」のボードに惹かれて、暫くなんのことかと視聴を続けた。

人気アイドルグループ「AKB48」をもじったような「GKB47」とは、人生に悩み自殺を考えている人たちに、声をかけたり、支援機関を紹介したりしているグループ、”GATE kEEPER GRUP"の頭文字を取ったもので、47は都道府県を表しているのだという。質問に立った松浦大悟議員によると、このボードに書かれたキャッチフレーズは、例えばGKBは若者言葉でゴキブリを指すそうで、人の生死と向き合う自殺対策の言葉としては不適切だという。

3月の自殺対策強化月間を前に、内閣府はすでに昨年11月、このキャッチフレーズを決定しているが、松浦議員は政府に対してこの撤回を迫った。参考人として答弁に立った、あの誤逮捕で話題になった村木厚子政策統括官が、事情をルル説明されていたが、僕も理解できた。主として答弁した岡田副総理も松浦議員の質問には、いささか当惑気味でそれが顔に出ていた。そして与党議員の質問ではないとさえ言っていた。

人の生死に関する重要問題である。若い松浦議員の言わんとすることは解る。しかし、与党議員が国会で取り上げる問題であろうか。問題があれば民主党内で充分論議して結論をだすべきである。予算委員長の石井一民主党議員が、この問題に対して政府に見直し要請をしたようだが、これは越権行為である。岡田副総理は見直しが可能かどうか事務方に指示したそうだが、党内のバラバラさをさらけ出しただけで、見苦しかった。