「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     ”盗人が警官になった”みたいな中国船の行動

2012-02-21 07:09:21 | Weblog
中国国家海洋局所属の船が日本のEEZ(排他的海洋水域)で海洋調査していた海上保安庁の測量船に対して”ここは中国の法令が適用される水域だ”として調査の中止を求めてきたという。この報道を知って、日本の安全保障は一体どうなっているのか”懸念したのは僕だけではないだろう。言葉は悪いが、中国船はまるで盗人が警官になったかのような威嚇だ。

海保の測量船が同じように調査中止を求められたのは一昨年9月のあの中国漁船も違法操業事件以来とのことだ。暫くおとなしくしていたが、また騒ぎ出してきた。何の魂胆があるのであろうか。多分日本政府が、このほどEEZの起点になる尖閣諸島の七つの島のうち無名だった四つの小島に命名し、三月中に国土地理院に届け出をすることになったことへの反発なのだろう。

今さらいうまでもないが、尖閣諸島はわが国の固有の領土であり、領土問題など存在しない。明治以来、ほとんどの島は日本人の民間人が所有している。戦前には鰹節工場もあり、二百人も居住していたという。戦後は無人になったが、中国はそれにつけこみ1970年頃から領域に油田があるのに目を付けて領土だと主張し始めてきた。

新聞報道だと、先月超党派の議員たちが船をチャーターして尖閣諸島の領域を5時間にわたって洋上調査して船上で獲れたてのカツオを食べたという。領土問題に関心を持つのはいいが、僕にいわせれば姑息の方法だ、やはり、言われているように、ここに船の緊急避難港や電波中継所、気象観測所など建てるなどして”実効支配”したほうがよい。”領土問題など存在しない”といっても相手が相手だ。玄葉外務大臣は在日中国大使を呼んで厳重に抗議しないと、相手は頭に上るだけだ。