「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             自由が丘のホーレンソー

2011-03-24 07:37:01 | Weblog
”寒さ暑さも彼岸まで”というが、今年は陽気までおかしい。東京はいぜん寒い日が続き、春の足音が聞こえてこない。運動不足解消のため昨日久しぶりに自由が丘の農家の無人スタンドをのぞいたら、今が旬のホーレンソー、小松菜、ねぎ、赤カブが小屋の中にうず高く積まれていた。ここにも福島原発事故の風評被害が出ているのであろうかー。

菅総理は昨日、福島、茨城県産の露地野菜や原乳の放射能量が暫定基準値を越えたとして摂取したり、市場へ出荷するなと追加措置をとった。枝野官房長官は相変わらず”そのまま食べても大丈夫だ”と繰り返し述べている。が、連日総理がまるで出しおしみをするように追加発表すると、国民はまだまだ広がるのでは、ないかと不安になる。風評ではなくとも市場関係者は”売れないものは仕入れしても”ということになる。

僕ら夫婦は、お陰で十分生きてきているので、あまり風評には踊らされない。僕は無人スタンドで一束100円のホーレンソーを二束、200円の大束の小松菜それにドロねぎを一束買った。そしてその後、近くの高級食品を扱うスーパーへ行ったら、数日前には姿を消していた牛乳や卵、食パンがいつものように売っていた。ただ高い、僕は1000ml一本210円の牛乳と290円の食パンを求めて帰宅した。

東京の金町浄水場の水道から乳児に対する放射能基準値を越える水が検知され、水道水で粉ミルクなどをとくなと都から発表になった。途端にスーパーからペットボトルが再度なくなったという。成人の基準値以下で、まったく健康には害がない。どうも若い人たちはネットなどの情報カタルで、風評に弱くなっているのでは。それとも政府の発表の仕方に問題があるのかも。