「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    菅総理はなぜ特定被災地を視察したいのか?

2011-03-29 07:19:15 | Weblog
菅総理は4月2日に数ある被災地の中から一つ、岩手県陸前高田市を視察することで現地と調整中と新聞にでていた。なぜ原発事故の問題が完全に収まっていない、この時期に、しかも特定の被災地一か所だけを視察するのか理解に苦しむ。何か陸前高田市と特別な利害関係でもあるのかと疑惑の目を持つ国民もある。

陸前高田市は衆院小選挙区では、かの小沢一郎氏の選挙区ではないが、隣りの選挙区で、なぜか地震前の1月26日、小沢氏が4月の統一地方選挙の応援に駆けつけている。この日は国会で菅総理の施政演説とその質疑があったが、これを欠席してのことであった。それだけ、この地は民主党の”党内派閥”には重要な所と勘ぐりたくもなる

そんな目で見てくると、震災後の復旧作業のテレビの露出度が他の被災地よりも多く、仮設住宅建設も早い。でも多分、そんなことではなく、この選挙区選出の民主党議員がご親族を震災で亡くされているので、その弔問をかねてのことだと推察したいが。

しかし、4月2日までには世界注視の福島原発の問題は解決しているのだろうか。地震発生時いち早く福島原発を視察した菅総理だが、その後のこの問題への対応は、枝野官房長官に”まる投げ”みたいで、東京電力の社長みたいに国民の前から姿を消してしまったかのような印象を与えている。菅総理が現地を視察したい気持ちは理解できるが、今、この段階では原発事故の収束と避難している人たちを一日も早く帰宅させることに全力投球ではないだろうか。