「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     何故今、仙石前官房長官を起用するのか

2011-03-18 07:29:42 | Weblog
わが家の新聞の折込広告がこの数日めっきり減ってきた。今朝などは墓苑の分譲広告の一枚だけだ。スーパーや量販店でも何も売物がなければ、あえて宣伝する必要もないわけだ。それにしても首都圏での風評による若い人の買いだめ現象は異常としか思えない。また、これに歯止めをかけられない政府の無策も嘆かわしい。

福島原発事故対策専任の枝野官房長官が昨日の記者会見で初めて首都圏での買いだめ現象に言及し被災地への救援物資にも影響するから国民は冷静に対応してくれと訴えた。消費者担当の連舫大臣もとってつけたような作業服で都内のコンビニ店をやっと視察した。都内の小学校では給食の牛乳が姿を消してしまったのをご存知なのだろうか。

国をあげてのこういった非常時である。政府の悪口を言いたくはないが、菅総理は昨日、あの「自衛隊は暴力装置」の仙谷前官房長官を”副長官”に任命した。藤井副長官が高齢(78)で任に耐えないという理由もあるそうだが、この人は鳩山内閣で財務大臣を辞めた時の理由も同じだった。昔でいう”敵前逃亡みたいなものだ。藤井氏は総理補佐官に迎えたそうだが、大丈夫か。

海江田経済産業相が昨日突如記者会見して”首都圏に大停電の恐れがある”と発言していたが、閣僚としての見識がとわれる。東電の無計画な「計画停電」で国民は、連日ひっぱりまわされている。それでも被災地のことを考え協力している。本来ならば東電が「計画停電」を実施する前に担当の海江田大臣が電力の事情を国民に丁寧に説明すべきであった。

福島原発の深刻な情勢を見て、改めて政府の統治能力に不安を感じる。”自衛隊は暴力装置”などと思っている人物より、例えば石原都知事のような人を”三顧の礼”で迎えてはどうだろうか。