安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ロザリオ・ジュリアーニ&ファブリッシオ・ボッソ・クインテットライブ (9月15日 北安曇郡池田町交流センター)

2019-09-18 20:06:37 | 演奏会・ライブ

イタリアからロザリオ・ジュリアーニとファブリッシオ・ボッソが来日し、9月22日まで全国で公演を行っています。安曇野市の北隣の池田町で15日にコンサートが開催されたので、聴いてきました。

   

(出 演)

Rosario Giuliani( ロザリオ・ジュリア-ニ)(as)
Fabrizio Bosso(ファブリッシオ・ボッソ)(tp)
Alessandro Lanzoni アレッサンドロ・ランツォーニ)(p)
Darryl Hall (ダリル・ホール)(b)
江藤良人(ds)l HallDarryl HalRosario Giulianil

ロザリオ・ジュリアーニ&ファブリッシオ・ボッソ・クインテット。会場の右手前に座ったので、その位置からの写真です。

ファブリッシオ・ボッソ(tp)

ロザリオ・ジュリアーニ(as)。

アレッサンドロ・ランツォーニ(p)。紹介されているところです。

ダリル・ホール(b)と江藤良人(ds)。

(曲 目)

アンコールを含めて7曲演奏しました。途中で、ジュリアーニがイタリア語でまとめて曲名を言いましたが、全くわかりませんでした。かろうじて、1曲目がボッソ作曲の「ドバイ」、2曲目はバラード扱いの「ニューシネマパラダイスのテーマ」、3曲目は、多分ですが「Be Bop」、4~6曲目はオリジナル曲、アンコールで7曲目が、デューク・エリントン作「In A Sentimental Mood」。

(感 想)

バリバリの現代ハードバップの演奏でした。ボッソ(tp)が、エキサイティングでした。掠れた音は一切なく、ハイノートをヒットするのもすごいですが、次々にアイデアが湧いてきてソロの途切れる瞬間がないので驚きました。バラード演奏では、きれいな音色で吹いていましたが、終結部はカデンツァで盛り上げるなど、終始力強い演奏ぶりでした。

ジュリアーニ(as)は、CDで聴いたこともなくはじめてだったのですが、こちらも情熱的なプレイでした。スタイル的には、ケニー・ギャレットに似ている感じがしました。4曲目など、ルバート気味に、ボッソとジュリアーニの掛け合いが延々と続いてスリルがありました。

ランツォーニ(p)の個性的な演奏にも驚きました。タッチが重く、和音を含めてブルーな響きが印象的です。セロニアス・モンクあたりからの影響がありそうでしたが、独自のものをもっていて、3曲目ではピアノトリオとして演奏した部分があって、そこはまずまずよかった。

ダリル・ホール(b)と江藤良人(ds)は、早いテンポでも堅実なリズムを送り出していました。興奮した素晴らしいライブでしたが、終わってみると年齢のせいかかなり疲れました。これだけエネルギッシュだと、ボッソ(tp)とピアノトリオの組み合わせだけでもよいかもしれません。