安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ドナルド・バード BYRD JAZZ 

2015-04-05 10:00:15 | トランペット・トロンボーン

先々週の土曜日、数年ぶりに長野市稲葉上千田にある喫茶店「LALALU (ララルー)」に入りました。土曜は、ランチセットがないので、スパゲッティを頼み、食後に珈琲も付けてもらいました。ハンバーグやオムライス、スパゲッティなどメニューは豊富で、洋食屋といってもおかしくありません。気軽に使えて、読書にも向いていたので、飯田市に単身赴任する時までは、たまに寄っていました。久しぶりに懐かしいアルバムを。

DONALD BYRD (ドナルド・バード)
BYRD JAZZ Transition 1955年録音)

   

トランジションに録音されたドナルド・バード(tp)の初リーダー作です。トランジションには3枚のバードのアルバムがありますが、これだけ権利がデルマーク・レーベルに売り渡されていたので、なかなか再発されずにいたものです。僕のものは、日本のノーマレーベルから出されたLPですが、現在はCDがフレッシュ・サウンドレーベルから発売されているので、容易に手に入ります。

デトロイトの「New World Stage」というクラブでライブ録音されたもので、メンバーも同地で活動している人です。ドナルド・バード(tp)、ユセフ・ラティーフ(ts)、ベルナ―ド・マッキーニ(ユーフォニウム)、バリー・ハリス(p)、アルヴィン・ジャクソン(b)、フランク・ガント(ds)。ユーフォニウムが加わってライブに臨んでいるのはユニークです。会場からは拍手や歓声が上がり、熱気が感じられます。

曲は、「Parisian Thoroughfare」、「Yusef」、「Shw Nuff」、「Blues Walk」、「Torsion Level」、「Woody'n You」、「Dancing in The Dark」 。パウエル作の「Parisian THroughfare」やクリフォード・ブラウン作の「Blues Walk」を演奏していて、バードがクリフォード・ブラウンに傾倒していたことがわかる選曲です。 「Yusef」はユゼフ・ラティーフ作のバラードで、彼のフューチャーナンバーです。

ドナルド・バード(tp)の若々しいプレイが楽しめます。「Parisian Thoroughfare」と「Blues Walk」では、バード(tp)のプレイにクリフォード・ブラウンを想い出し、ユーゼフ・ラティーフ(ts)のソロもよく歌っています。バラードの「Yusef」では、ラティーフ(ts)が堂々としたグルーヴ感いっぱいのプレイをしています。サウンドにまとまりがあり、各人のソロも聴きごたえのある「Dancing in The Dark」でライブは幕を閉じます。バリー・ハリス(p)は、既にスタイルが確立しているかのようで、落ち着いたプレイぶりです。

【喫茶店ララルー】

住所:長野市稲葉上千田314-1 
電話:026-224-3720
営業: 平日11時~21(LO20時)、土曜日11時~14時(LO13時30分)
定休日:日曜日祝日

   

大きな看板はなく、知らなければ通り過ぎてしまうような外観です。

   

   

   

珈琲が、サーバーにも入ってきて、サービスがよかった。